PC Angel neo
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PC Angel neo(ピーシーエンジェル・ネオ)は、オデッセウス出版発行のアダルトゲーム雑誌。月刊。判型はB5判。通称「P天」。
1992年11月に「PC Angel」(ピーシーエンジェル)の誌名で創刊。2007年8月号より、現在の誌名へ改題した。
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[編集] 概要
1992年11月(12月号)に「PC Angel」(ピーシーエンジェル)の誌名で創刊。当初は隔月刊だったが、1993年7月号より月刊化。BugBugと共にテクノポリスの元スタッフが携わり創刊したが、BugBugとは異なり、当初からアダルトゲーム専門誌として登場。創刊当初は出版社に専門の編集部も無く、ごく普通のアダルトゲーム雑誌の作りだったが、他誌、そして最大のライバル誌であるパソコンパラダイスとは対照的に、早い時期からアダルトゲームの攻略記事に力を入れており、当時10誌近くあったライバル誌の中でも異色の存在として注目されることになる。また看板とも言える表紙担当に堀部秀郎を起用したことも、本誌の成長を支え、本誌を広めた大きな要素となった。2007年7月(8月号)より出版社の移動、編集部の再編をきっかけに「PC Angel neo」(ピーシーエンジェル・ネオ)へと誌名を変更したが、攻略記事を主力としたその方針は現在でも変わっておらずCGやイベントの回収率100%をモットーとしており、アダルトゲーム雑誌の中でも老舗誌へと成長した。
[編集] 内容
- カラーページでは主に新作ゲームの紹介と、ライターによる発売されたゲームの攻略記事が掲載されている。また、巻末にはアダルトゲームや成年指定のアニメや小説等の情報に加え、一般のアニメ作品やイベントなどの関連情報も記載されている。
- モノクロページではアダルトゲームや同人関係の情報ページやコラムの他、読者コーナー「極楽エンジェル」が記載されている。このコーナーでは投稿記事のコメントや4コマ漫画などにライターや編集者のキャラクターが色濃く影響しており読者の間では名指しの質問投稿もある。
[編集] 逸話
- 略して「P天」と呼ばれることがある。「PC Angel→PC天使→P天」と略されたものと考えられる。ちなみに創刊から3号目となる1993年3月号の読者コーナーへの投稿はがきに書かれたのが始まり。
- 表紙は1993年9月号より12年半(1995年4~12月号除く)にわたり堀部秀郎が描いていたが、体調不良と画業引退を考えて2006年5月号を以て降板。堀部はその2ヶ月後に、36歳の若さで逝去した。
- 本誌の攻略記事をベースとした増刊「攻略王」シリーズに定評がある。過去には同人作品を紹介する「同人王」シリーズも増刊号として年2回発刊されていたが、2002年以降は発刊されていない。
- 1993年頃から1996年頃までの間、倉田英之による特集記事が執筆されていた時期があった。しかしその特集記事は倉田の暴走により、しばしばアダルトゲームとは全く関係のない雑談ネタ(主に同じスタジオオルフェに所属していた黒田洋介との絡みが多かった)や、倉田の日常を綴った日記のような体裁を呈し読者の間で賛否両論となった。倉田自身も記事内で「読者の好き嫌いがはっきり分かれており、嫌いな人には本当に嫌われているようだ」と述べている。末期にはついに「倉田の日記」と称する「特集」が組まれ、全編に渡って彼の日記が掲載されるという事態にまで発展したことがある。
- これ以降も1997年頃には日本酒のコーナーなどがあり、アダルトゲームやアニメ等とは全く関係ない連載記事があるのもこの雑誌の特徴の一つである。