Mitha
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Mitha(みさ、女性、10月24日-)は、日本のフリーのイラストレーター・ゲームの原画家である。東京都出身。
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[編集] 経歴
中学生の時高河ゆんの絵に触れ美少女の絵に魅せられ、高校生の時『ファイナルファンタジー』シリーズや『サムライスピリッツ』のキャラクターの絵を描いているうちにキャラクターデザイナーの道を志す。
デザイン系の専門学校に進学するも途中で技量の進展が見出せず(本人曰く「飽きが来て落書き以上に進展しなかった」)、イラストとは全く関係の無い会社に就職する。
ある日とある友人が同人誌即売会コミックマーケットにサークル参加することになり、その友人から誘われた事をきっかけに会社を退職、『Indico lite』(インディコ ライト)という名前の同人サークルを主宰する同人作家として活動。2003年頃からコミックとらのあなや、メディアワークスの雑誌にイラストレーターとして活躍。
2005年に『Gift 〜ギフト〜』でゲームの原画家としてデビュー、現在に至る。
[編集] 参加作品
- アダルトゲーム
- Gift 〜ギフト〜(MOONSTONE)
- Giftにじいろストーリーズ(MOONSTONE)
- Clear -クリア-(MOONSTONE)
- 一般ゲーム
- Gift -Prism-(Sweets)
- その他
- K-BOOKS広告看板
[編集] 画風
- ファンタジー系のオンラインゲームが趣味で、それを題材にした同人誌を数多く執筆しているだけあって、幻想的な雰囲気を漂わせるキャラクターを得手としている。『ラグナロクオンライン』のアンソロジーコミックで表紙を描いた事もある。
- 彩色は淡い色調で、やわらかく透明感のある雰囲気が出るようにしている。
- 長髪、ネコミミ好きで、服装はゴスロリ、メイド服、ニーソックス好き。2005年にはコスプレ衣装制作会社KISSで「ベルメイド」というメイド服のデザインを手がけている。「メガミマガジン」編集部の分析では胸の大きいキャラクターが多い。
- 学生時代に好きだった原画家はCARNELIANとなかむらたけし。七尾奈留とは友人で現在一番注目している人物。同人誌への寄稿もたびたび行っている。
[編集] ゲーム『Gift 〜ギフト〜』
『Indico lite』は18禁系の同人誌は描かない為、『Gift 〜ギフト〜』は初ゲーム原画であると同時に初アダルト作品でもある。
起用されたいきさつは、それまでのヘビーユーザー向けからライトユーザー向けに作風を変更したMOONSTONEがそれに合った画風を持つ原画家を1から探すべく、代表の恋純ほたるがまだ他のメーカーに起用されていない人物であることを条件にイラストレーター系のサイトをネットサーフィンし、その結果目に留まったのが彼女だったという。しかし、選考は恋純の独断だった為彼女の起用を伝えられたMOONSTONEのスタッフは「こんな絵じゃ売れない」と酷評した。
そんな中、唯一人プロデュース協力していたCIRCUSのtororoは「原画家の原石としての素材は非常に良い」と、評価した。結果、前作『何処へ行くの、あの日』の2倍以上の約1万6千本を売り上げ、その評価を証明する事になった。
起用されたメーカーとその人間関係の影響で登場キャラクターの一人藤宮千紗が『D.C. 〜ダ・カーポ〜』の芳乃さくらの盗作ではないかと言われたことがあるが、金髪・ツインテール・魔女っ子・変な形をしたペット等のプロットを提示したのは他ならぬtororo[1]なので似てしまうのは無理も無い。なお、本人はアリスソフト『ぱすてるチャイム』のキャラクター、コレット・ブラウゼを一部参考にしてデザインしたことは語っている。[2]
[編集] 参考文献
- 『メガミマガジンクリエイターズ』vol.10 学習研究社刊
- 『PC Angel』2004年12月号 オデッセウス刊