MIS CAST
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MIS CAST | ||
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沢田研二 の アルバム | ||
リリース | 1982年12月10日 | |
録音 | Sound City Studio Take One Studio |
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ジャンル | J-POP | |
時間 | 43分38秒 | |
レーベル | ポリドール | |
プロデュース | 木崎賢治 | |
チャート最高順位 | ||
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沢田研二 年表 | ||
A WONDERFUL TIME (1982年) |
MIS CAST (1982年) |
JULIE SONG CALENDAR (1983年) |
MIS CAST(ミス・キャスト)は日本の歌手、沢田研二の18作目となるオリジナルアルバム。
1982年12月10日にポリドール (現ユニバーサルミュージック)からLP盤でリリースされた。
その後CD化され、1991年と1996年に東芝EMIから、また2005年にはユニバーサルミュージックから再リリースされている。
[編集] 解説
これまで通り演奏をEXOTICSが担当したアルバムであるが、本作は何より全曲を井上陽水が手がけたことが話題となった。
当時、陽水が語ったところによると、最初はメロディーだけ1、2曲提供してほしいとの依頼だったものを「ジュリーに提供するんだったら詞も書きたい」と陽水が逆提案、「そのための曲作りを始めたら10曲程すぐ出来上がった。何が作り易かったって、自分の曲を書く時と違い『いやぁ、今日もモテてモテて』という歌詞が書けるから」という理由で曲が揃い、アルバム全曲が陽水の手によるものとなった。
編曲はムーンライダーズの白井良明。それまでの沢田の作品には見られなかった豪奢な作品に仕上げられている。沢田は初共演となった「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」や本作での白井の仕事をいたく気に入り、後年の再共演につながることになる。また「ミスキャスト」の編曲のみ同じくムーンライダーズの岡田徹が手掛けている。
本作は陽水と白井の手によって沢田自身「変態的」と形容するほど極めてユニークな楽曲が並ぶこととなった。こうした楽曲はこれまでの沢田の作品、及び彼へのイメージとは大きく異なるテイストであり、「チャレンジャブル」と好意的に受け止める向きと「沢田には合っていない」と否定的に捉える向きとに評価を分かつ作品となった。また陽水や白井のせいではないだろうが、この時期から沢田のシングル盤のセールスが低迷し始めたこともあり更に評価を分けることとなった。こうした事情から、本作は沢田の全作品の中でも極端に意見の分かれる異色作である。
「背中まで45分」は沢田自身が歌って気持ち良いという理由で推しシングルとしてリリースされた(シングルヴァージョンの編曲は吉田建)がセールスは振るわず、自身のラジオ番組内で「僕が推す曲は売れない」と語っていた。
なお「背中まで45分」「チャイニーズフード」はデモ・テープ音源のままアルバム「LION & PELICAN」で、「A.B.C.D」はアルバム「9.5カラット」で、「ジャスト フィット」「ミスキャスト」はライブ・アルバム「クラムチャウダー」で、陽水自身がセルフカバーしている。(初出アルバムのみ記載)
[編集] 収録曲
全曲、作詞・作曲:井上陽水/編曲:白井良明(「ミスキャスト」のみ岡田徹)
- News
- デモンストレーションAir Line
- 背中まで45分
- Darling
- A.B.C.D.
- チャイニーズフード
- How Many "Good Bye"
- 次のデイト
- ジャスト フィット
- ミスキャスト
[編集] 参加ミュージシャン
- 沢田研二 - リードボーカル
- エキゾティクス
- 吉田建
- 上原裕
- 柴山和彦
- 安田尚哉
- 西平彰
この「MIS CAST」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム) |