L.A.マシンガンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | ガンシューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | AM3研 |
発売元 | セガ |
人数 | 1人~2人協力プレイ |
メディア | AC:MODEL3 Step2.1 |
発売日 | AC:1998年 |
L.A.マシンガンズ(L.A.MACHINEGUNS ~RAGE OF THE MACHINES~)はセガが1998年12月に発売したアーケードゲーム。
目次 |
[編集] 概要
特殊ホバーバイクに搭乗し機関銃で射撃して、アメリカ西海岸を侵攻するテロ組織「R.O.M(Rage of the Machines)」を壊滅させるのが目的のガンシューティングゲーム。システムボードはMODEL3 Step2.1でAM3研による制作。設定は異なるがシステムとしてはガンブレードNYの続編で、グラフィックは格段な進化を遂げている。
筐体は29型CRTのSD筐体と、50型プロジェクターのDX筐体の2タイプがあり、SDタイプは前作『ガンブレードNY』の筐体が流用されているが、DXタイプは筐体デザインを一新しており、ベースシェイカー(振動機構内臓お立ち台)が加えられているのが大きな特徴である。
反動機構付ガンコントローラの振動が激しく、長時間のプレイでは手がしびれるほどであり、さらにDX筐体ではベースシェイカーの振動もあり、身体への負荷が大きい。
ステージは全5面構成で、最終面以外の前半4面はプレイ順序を選択できる。最終面には、前半全4面をクリアしなければ進めない。
銃直付け式の機関銃乱射ゲームは作品数が少なく、設置数は多くはないものの、銃直付け式のガンシューティングゲームはこの作品以降出ていないため、今もなおそのまま設置され続けているところがある。
[編集] 特徴
ガンブレードNYの後継ゲームだけあって、基本的な動作はほぼ同様である。
ゲームプレイ時の視点(自分のホバーバイクの進行方向および向き)は撃った敵が吹っ飛んだ方向(と銃を向けた方向)へスクロールしていくため毎回異なる。おおまかな流れも同じだが、敵の出現するタイミングや射撃してくる方向も毎回微妙に異なっていく。尚、タイムアタックやスコアアタックなどのモードは本作では無くなった。
派手な演出と、疾走感溢れるゲーム性、リアルでカラフルなグラフィックによってプレイに爽快感があるが、後半のステージになると反転とほぼ同時に撃たれたり、ボス戦で打ち落としきれない程の大量のミサイルが飛んで来るなど理不尽な点が多く、ノーコンテニュークリアは非常に困難となっている。
なお、特徴の1つにコンボシステムがあり、撃ち込み判定のある物体を撃つと、照準の周りに丸いコンボゲージが現われる。コンボゲージは時間経過とともに減少し消滅するが、ゲージが無くなる前に撃ち込み判定のある物体を撃つと、ゲージが全回復する。コンボゲージが維持されている間に敵を倒す事によりコンボ数が加算されてゆく。ステージ内を高速で動き回る上に敵の素早さからコンボを維持するのは難しく、一般市民が紛れ込んでいるステージもあり、誤射をしてしまうと5000点失う上にコンボも途切れてしまう為、ハイスコアを狙うには運にも左右される。
[編集] ゲームストーリー
2050年、アメリカ世界の莫大な情報を一手に担い、総括的に処理する最新高層ビル「デルタオセロ」がロサンゼルスに完成。そのオープニングセレモニーは大統領を招いて盛大におこなわれていた。しかし、大統領演説中に突如として現れた謎のアンドロイド軍団"R.O.M"によって、ロサンゼルスを始めとする西海岸は戦場と化した。合衆国は、対テロの切り札として用意しておいた最新飛行邀撃部隊"S.I.F.A.T"に出撃を要請。最新鋭の合衆国邀撃部隊と謎のアンドロイド部隊の戦いが今始まる。
[編集] 各ステージ
[編集] LEVEL:01
LOS ANGERLS DOWNTOWN
ロサンゼルス市街の高層ビル街ステージである。市警が路上に張ったバリケードへじわりじわりと近寄ってくる敵サイボーグ兵を撃破し、警察官達を援護するところから始まる。これは銃の感覚に慣れるためのプロローグ。この敵を撃破すると本ステージへと突入する。建造物の間を縫うように高速飛行しながらの銃撃戦を挟みつつ、何箇所かブロックを攻略していく。途中、大統領が人質にされた旨の情報をキャッチし、大統領救出へ向かう。大統領を連れ出そうとしている敵兵を撃破する(この時の大統領が初の民間人キャラクターとなる。敵兵に囲まれているため誤射をしやすい。もちろん誤射をするとポイントが減る)。敵兵がヘリコプターで脱出を企てるのでこれを撃破し、その後、巨大戦闘ヘリ「Black Judge」が登場する。これがステージ1のボスとなる。
[編集] LEVEL:02
ALCATRAZ MILLITARY PRISON
実在のアルカトラズ刑務所を精巧に再現したステージ。刑務所に収監されている幹部を救出しようとするR.O.Mを撃破するミッション。船上やクレーン、海岸にある建物を駆け巡りながら撃破していく。海上をマリンバイクに乗って攻撃してくる敵兵や海から突然飛び出してくる敵兵など、ステージが非常に秀逸でありカメラワークも大胆(だが逆にこれがステージを難しくしている)。クレーンデッキには看守がいるが民間人扱いなので誤射に注意しなければならない。途中、収監されていたR.O.M幹部がホバークラフトで逃走を試みるのでこれを撃破する。すると巨大人型兵器「Xenophobia」が登場する。これがステージ2のボスである。高速で移動したり海に潜って出てきた瞬間にミサイル乱射してきたりと、腕が試されるボスである。尚、Xenophobia最終形態の六連ミサイル一斉攻撃は本作中最もシビアな攻撃と思われ、初級者キラーとなっている。
[編集] LEVEL:03
LAS VEGAS THE STRIP
ラズベガスの市街地をモチーフにしている。 街を占拠したR.O.Mを撃破するミッション。このステージの特徴は、紛れ込んでいる民間人の数が多い点と、何発も射撃しないと死なない敵の数が増える点にある。ボス戦の前には戦車を相手にしなければならない。ボス戦は、5機の機動砲台「out flankers」であり、機動砲台の間をレーザーが張られる。レーザーを張っている間でないとダメージを与える事はできない。ボス戦までに出てきて取り逃がしたザコキャラが何体か攻撃をしてくるので、ボスばかりにかまけていられない。
[編集] LEVEL:04
YOSEMITE UNDERGROUND BASE
R.O.M地下基地のステージ、終始激しい戦闘が続く。 開幕の列車からのミサイル攻撃を何とか凌げば、駅構内まではそれほど難所はない。 駅構内を抜けた後からが本番だ、ブロックごとに常に敵集団と戦わねばならない。 集団に混じってLEVEL:03 で登場した硬い敵や対空砲も出現するのでかなり難しい。 攻略法は、燃料タンクみたいな爆発物をどんどん爆破していくこと、端の敵から狙っていくこと、 ミサイルにすばやく反応して打ち落としていくことなど、つまりは気合である。 ボスはドリルミサイル六連ランチャーを二基装備の巨大掘削機【?】「TRISKELION」。
[編集] :FINAL MISSION
VALLEY OF FIRE 6000 FEET ABOVE
最終面。R.O.Mの超弩級空中空母「Load of the Pit」との死闘。 空母の上面での戦闘は黒いサイボーグ兵士よりミサイル砲の破壊を優先すること、 放置しておくと視点変更時に理不尽なミサイル攻撃を受けてしまう。 最終エリアでは空母を撃破するまで一定の間隔で四体の飛行兵【親衛隊?】が出続ける。 硬い上に二体以上に攻撃されると普通に押し負けてダメージを食らうという最後の難関となっている。 威勢よく指図している首謀者も、空母の体力が少なくなってくると怯えるなどなかなかコミカルである。
[編集] スタッフリスト
- プロデューサー: 亙重郎
- ディレクター: 前山芳孝
- サウンドプロデューサー: 小林健太郎