ガンブレードNY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | ガンシューティングゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | AM3研 |
発売元 | セガ |
人数 | 1人〜2人協力プレイ |
メディア | AC:Model2 |
発売日 | AC:1996年 |
ガンブレードNY(GUNBLADE NY)はセガが1996年に発売したアーケードゲーム。
[編集] 概要
特殊攻撃ヘリコプター・ガンブレードに乗り込み、機関銃を乱射してニューヨークを占拠したテロリスト組織を壊滅させるのが目的のガンシューティングゲーム。AM3研によってmodel2基板で制作された。
筐体には巨大なマシンガンが直付けされ、50型のプロジェクターを搭載したキャビネットタイプと、やや小型のCRTを搭載したアップライトタイプが存在した。射撃の反動を再現した振動がやたらと激しいのが特徴で、ゲームクリアまで通しでプレイするとプレイヤーの腕がしびれるほどであった。
ステージはイージー(国連ビル解放)、ハード(マンハッタン解放)のふたつが用意されている。トリガーを引いているだけで連射ができるようになっており、敵キャラのアンドロイドは弾が命中する度に跳ねまわって最後には爆発する、敵キャラ以外の自動車なども撃つことができる(そして爆発する)といった派手な演出が話題を呼んだ。
プレイヤーのマシンガンで敵が発射するミサイルを撃墜することができるが、ハードステージ後半に到達するとヘリコプターが反転した場所に敵キャラが存在し、反転とほぼ同時に撃たれるといった不条理な面もあり、ボスキャラよりも強い雑魚キャラとして知られていた。
また、タイムアタックモードも搭載されており、後期にはこのモードにおけるハードユーザー同士のスコア競争に火がついていた。
大ヒットを果たしたゲームではないが上記のように派手な演出とあいまってプレイに爽快感があり、一定以上のインカムを稼ぐ寿命の長いゲームとして知られている。
家庭用ゲーム機に移植を望む声も少なからずあったものの、その独特なスタイルが祟ったためかアーケードゲーム以外に移植されたことはない。
1998年にはL.A.マシンガンズという続編も制作された。
[編集] 特徴
本ゲームの最大の特徴が、ゲームプレイ時の視点(自分のヘリの進行方向および向き)が毎回ランダムで異なる点である。そのため、おおまかな流れは同じだが、敵のでるタイミングや攻撃の方向が毎回微妙に異なっている。
これは開発スタッフが、「3Dで空中からの攻撃を生かすなら、毎回視点が異なったら面白い」として本ゲームにおいて実現したシステムだが、実際には「スコア狙いのパターン化不可能」「視点変化と同時に攻撃などの理不尽な展開が時折出る」など、結局は運任せの部分が強くでる点で評価は微妙である。
開発スタッフ自身ゲーム誌のインタビューで、「かなり無謀なことをやってしまった」と言っている。(おそらくはバランス調整が難しかったと思われる)
続編のLAマシンガンズでの採用を最後に、このシステムは使われなくなってしまった。
このゲームでは、トリガを引いている間、反動で操作用のガンが揺れるようになっているが、これにより精密な射撃が阻害されるため、反動を意図的にオフにしてある店舗もあった。
また、トリガ引きっぱなしでの自動連射は、手で連射することで簡単により速くできるような遅い連射であったため、スコアを目指す者は自前で連射するのが常であったため、なおさら反動は嫌われた。
ゲーム自体の連射への耐性が高かったため、スターブレード同様連射装置を取り付けた場合の難易度軽減効果は絶大であったが、取り付けた店舗は比較的少なかったようだ。