Hotmail
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Hotmail(ホットメール)は、無料で使えるMSNのフリーメールサービスである。
comScoreの調査では2005年7月現在35.5%の世界市場占有率を持ち、17の言語をサポートする世界最大級のWebメールサービスである。
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[編集] 名前の由来と歴史
表示がHTMLであることに由来し、サービス開始当初はつづりも「HoTMaiL」であった。Webブラウザでメールが読めたり送れたりするという、Webメールであった。メールサーバへのアクセスができない環境でも利用可能という斬新なサービスをわかりやすく表現した名前といえる。Yahoo他のメールサービスよりも日本語への対応が数年早かったため,マイクロソフト傘下に入る前からマックやUnixで利用する固定ユーザが多くいる。
現在「HoTMaiL」という綴りは使われないが、これは1997年末に、当時あったHotmailという企業がマイクロソフトに買収されたため、現在のサービスとなって、つづりを「Hotmail」にしたという経緯のためである。2005年からは、従来のhotmail.comに加えてhotmail.co.jpのドメイン名も取得できるようになった。
プロバイダ事業を行っていた際の、msn.com 、hotmail.com の二種類で 提供してきたことによる弊害、SPAM の無差別配信のターゲットとしやすかったこの部分はアカウント部分のみを覚えればいいというメリットもあった。 現在、各国の国情報を付加したドメインとなる、hotmail.co.uk hotmail.co.it など、複数の種類のドメインを提供することで 効率的な対策として打ち出せたようにも見える。 実際の効果は公開されていないため不明。
一時期、日本語版のページからはhotmail.comのドメイン名は取得ができなくなった。
また、マイクロソフトのOutlook ExpressにはHotmailのアカウントを読み込んで使用する機能(Web DAV)が搭載されている。しかし、現在無料版のHotmailはOutlook Expressを含む各種メールソフトMicrosoft Outlook、 Entourageなど、メールサーバHTTPの形式に対応したメールソフトの場合にも使用はできない。(ただし、MSNの提供する有料サービスHotmail Plusなど、メールソフトにて送受信可能 と記された無料サービスを拡張する別途有償契約を行うことで利用が可能となる。2004年9月28日以前に設定したことがあるユーザーは、無料版のまま同機能を継続して利用することができる。有料サービス化以前にOE等で利用しているユーザーでも同様)
[編集] 概要
[編集] 特徴
- トレンドマイクロ社のコンピュータウイルス検知・駆除システムを採用
- インターネットにつなげる環境であれば世界中どこからでも送受信が可能
[編集] 無料版、有料版のサービス内容比較
サービス名 | 料金 | 容量 | 添付ファイル | アカウント数 | メールソフトの使用 | 広告 | キッズセーフティー機能 | アカウント削除日数 |
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MSN Hotmail | 無料 | 5000MB※2 | 最大10MB | 1 | × | あり | × | 30日※3 |
MSN Hotmail Plus | 年額2510円(一ヶ月あたり 210 円) | 2000MB※5 | 最大20MB | 1 | ○ | なし | × | なし※4 |
MSN Premium | 月額1344円 または 年額14679円※1 | 2000MB | 最大20MB | 10 | ○ | なし | ○ | なし※4 |
※1 いずれも1ヶ月無料お試し期間有
※2 2006年11月15日から順次最大容量を1GBに拡張
2.2 2007年09月03日 最大容量を2GBから5GBに拡大
※3 2年以上保有したアカウントは60日まで有効(2007年9月12日現在では120日)
※4 契約期間中に限る
※5 2007年9月3日4GBから10GBに拡大
[編集] 将来
現在、Windows Liveサービスの一環としてWindows Live Hotmailが提供されている。Ajaxなどの技術を使用し、Webブラウザ上で操作するサービスでありながらデスクトップ上で動作するメーラーに近い機能と操作感覚を持つなどパフォーマンスを向上させた物で、Hotmailの次世代版である。
2007年9月頃から一部のHotmailアカウントにおいて、Windows Live Hotmailへの自動移行が開始されている。
詳細はWindows Live Hotmailを参照