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GLA - Wikipedia

GLA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宗教法人GLA総合本部(しゅうきょうほうじんじーえるえーそうごうほんぶ)、God Light Associationは、1969年設立の新宗教団体。創設者は高橋信次。現在の指導者は高橋信次の長女高橋佳子。なお、宗教法人GLA関西本部は別法人であり、高橋信次を教祖とするが、高橋佳子を指導者とは認めていない。

目次

[編集] 沿革

1969年8月頃に高橋信次の下に集まってきた人々に対して信次が教えを説いていたのが始まりで、当時は神の光を顕現する会という意味で、「神光会」と称していた(又の名は「神理の会」。これは信次が説いていた教えをGLAでは「神理」と称していた為。)。信次は、1971年頃より、当時の霊友会系分派教団の瑞宝会教団(信者約3万6千人)においても講演するようになり、瑞宝会教団そのものが集団帰依するという形で宗教法人GLA関西本部となった。

1976年、高橋信次は、自らが真のメシヤ「エル・ランティ」(霊太陽)という存在である旨を悟り、高橋佳子はエル・ランティの助力者である「ミカエル」である旨を悟った。1976年3月の白浜研修会では、エル・ランティとミカエルとの関係が、信次と佳子との対話の形によって、一般会員に初めて明かされた(当該の信次の講演『魂の仕組みと正法』において、信次は、「今、そのミカエルがこの女性に入って語りはじめる」との説明をし、佳子がミカエルであるとの言及はしなかった。また、信次がエル・ランティであるとの文言もこの時点では現れていない[1])。

しかし、白浜研修会の内容は、それまで信次を釈迦の生まれ変わりと解釈してきた一部の講師に動揺を与えた。信次の実弟である高橋興和によれば、信次と若い新参者の佳子に対して、周辺にいた者(興和自身も含めて)に、猜疑心や不信感、嫉妬心や対抗意識などの荒みが出ていたということである。その後、信次の健康状態の悪化に伴い、佳子は信次の代理として講演活動を行うようになり、信次の死去に伴い当時19歳の佳子が法の継承者になった。信次は生前、佳子に対して、「自分は今の日本人が解りやすいように主として仏教的な説き方をしたが、これでは神理は世界に伝わらない。佳子は新しい言葉で語りなさい」と言い、関西における講演会にて実際に佳子が自分の言葉で講演したことを東京にいながら感じ、大いに喜んだという[2][3]

GLAの会員数は1976年6月(高橋信次の死亡時)9千人弱[4]、1976年末8761人[3]、1978年9千人(『日本宗教総覧』)、1988年1.3万人(同)、1994年1.6万人[3]、2001年2万人(『日本宗教総覧』)、2006年2.6万人[4]

なお、週刊誌の記事として、1975年2月現在約10万人(公称。関西本部の約3万6千人を含む。当時存在した誌友会員を含むか否かは不明)[5]、1978年4月約6万人(主宰佳子が週刊誌のインタビューに答えた会員数として。関西本部、誌友会員を含むか否かは不明)[6]という数字も挙げられているが、1976年7月10日、高橋信次の告別式における参列者数は約6千人であった[7]

2003年5月頃に、千乃裕子が在籍していたとの一部報道があったことに対して、GLAは、在籍を否定する声明をだした。(外部リンクの声明参照)

GLA総合本部出版局『ようこそGLAへ』によれば、GLA系諸教団の一つに分類される「GLA関西本部」は、独立した教団であり、法の継承団体を称する「GLA総合本部」とは別個であり、「GLA総合本部」は宗教法人として別個であるとしている[2]

※以上はGLA総合本部の主張に基づく沿革であるが、園頭広周の主張に基づく沿革については以降を参照。

[編集] 教義概要

信次は、時代が変わっても変わる事のない「神理」(神が定めた自然の法則)、すなわち釈迦イエスが説いた教えに戻れと主張し、自らの体験に基づく魂の実在、実在界(あの世)の実在を説いた。各人の魂は死後、その人格(魂の光の量として反映。神との調和度が高いほど、光量が高い)に照応した世界に赴くとし、各人の魂の成長及び地上の調和のための方法である釈迦の説いた八正道を基礎とし、上記法則に対しての不調和な想念と行為により人間自らが作り出すとされる魂の曇りをぬぐい、本来魂が受けているとされる神の光を受けるために必要とされる「反省」の重要性を訴えた。また、反省後の想念・行為の実践を重視した。

1976年6月25日の高橋信次の逝去に伴いその息女高橋佳子が主宰に就任した。 GLA総合本部の解説によれば、GLAの教義の中核は、『魂の因果律』であるとされる[2]。 GLAの教義上(信次逝去から2年後の1978年3月15日発行の信次の写真集『七年の光跡』による)、信次は真のメシヤであり、佳子はその助力者である[7]から、信次のほうが佳子よりも霊格は上である。 しかし、信次が真のメシヤとしての大悟を果たした時期は高橋佳子『天涙』によれば1976年2月~3月である [8]ことからすると、大悟を果たした信次が教えを説けた期間は3~4ヶ月であり、その後のGLAは佳子に委ねられたのであるとGLA総合本部は主張する[2]

なお、高橋佳子『真創世記 地獄篇』109頁においては、信次の最後の本となるべき原稿が、それをいつか佳子が完成させるべきものとしてその手元にあるとする旨が記されている[9]信次の著作群に関して、信次によって発表されGLA会誌『GLA』1976年7月号に掲載された、天上界の7人の大天使による通信によれば、主(エル・ランティ、すなわち高橋信次のこと)の「言魂」、その書いた書籍はすべて法に包まれ、真のメシヤであるという実証として、地上界の法人(正法者)はやがて真実を語る時が来るであろうとされている。

ミカエル宣言以後、『古い住処を出て、大地を踏みしめよ』を上梓した佳子は、人間を、不随の定(ふずいのさだめ。一切は思い通りにならない。四苦八苦のこと)、崩壊の定(ほうかいのさだめ。すべては同じ形をとどめない。諸行無常のこと)を背負い、血(家族との関係)、地(生まれ育った土地との関係)、知(生まれてから受けた、教育、思想)の、三つの「ち」の宿命的な影響を受け、孤独と刹那の牢獄に捕らえられた現代人が、「私が変わります」の姿勢で自ら「受」(受信。世界を受け止めること)「発」(発信。世界に働きかけること)「色」(現実)を変革し(受発色革命。受け止め方・思い方を変え、行い方を変えることによって現実が変わる、その三相の循環の好転。八正道に相当)、「ビッグクロス」(神との縦の絆、永遠との横の絆のこと)の前に立ち(「使徒見参」)、つながりを取り結ぶ(「再結」)ことにより、その人格は「偽我埋没した私」、「善我確立した私」、「真我誕生した私」の三相をこの順に推移、成長し、人格の最終到達点とされる自らの内に眠る「真我」(リアルセルフ)を甦らせる(「真我誕生」)ことによって、高次の受発色すなわち、感覚(モネ、ドビュッシーが体現)、感情(アビラの聖テレジアが体現)、思考(リンネ、アインシュタインが体現)、意志(ガンディーが体現)の力を取り戻す(「四つの極の全機」)ことができるとし、これにより宇宙に偏在する「六力」(物心両面にわたる大宇宙の力、流動・循環・連鎖・構造・均衡・湧出)と「響き合い」(相互作用し)、世界を闇から光へと転じる力を持つことができると説く。真我の発現は、神と人間の大いなる約束であるとされ、それを果たすために三世の流転(生まれ変わり)を繰り返しつつその道を進むとする。これを「光の回廊」と呼ぶ。そのための「魂共同体」としてGLAがあるとし、その行動指針として、ジェネシスプロジェクト・アジェンダ(孤独と刹那の牢獄から人間を解放する計画の指針)を打ち出す。当該指針は以下、三箇条。順次展開されるとする。

  1. 「ビッグクロスとの再結」
  2. 「人間復興」
  3. 「世界復興」

高橋佳子への代替わり後のGLAにおいては、人間は釈迦やイエス・キリストのような魂の親と言われる存在に出会うことにより初めて魂願を思い出すことができるとしている。高橋佳子も、そのような魂の親であり、「受発色」(思うことと行うこと、それに付随する現象)の最高のモデル、ビッグクロス不在の時代を開く唯一の存在、深遠なるアルカナ(天上の秘儀)の開示者、神と一心同体の仏であるとされる[10]。GLAの信者は、高橋佳子の講演の映像を反復して鑑賞(「磁石映像反芻」)し、千年にわたり先生(佳子)を伝えるとする当該アジェンダに基づく「GLA魂共同体千年構想」実現のため、一般人への千年にわたる伝道(グランドチャレンジ伝道)に赴く。また、これ以外に信者は、佳子の著作を書写する「神理の言葉の書写行」、自らの「受発色」の様態を見つめなおす「基本行」を日々の修行として執り行う。

[編集] 宗教学者による評価

[編集] 沼田健哉の評価(1994年時点)

信次、佳子とも、非凡な資質の持ち主である。信次から佳子への継承時における教義の転換は、会員数の増加という点だけから考えるならば、短期的には望ましくなかった可能性がある。

しかし、佳子はきわめてすぐれた素質の持ち主のようにみうけられ、佳子の学識は、専門の研究者に互しても遜色ない。 その説く内容は、現代的というよりも、21世紀を先取りした先見の明がある。 長期的に見て佳子のとった路線が正しかったか否かは今後の歴史により明らかになるだろう。

GLAがより大きな教団となって、社会的影響力を持つ可能性は十分ある[3]

[編集] 島田裕巳の評価(2007-2008年時点)

以下の記述は島田裕巳『日本の10大新宗教』による。GLAは、島田が挙げる「日本の10大新宗教」の中では、信者数が最も少ない部類に属し、分派も小規模であるが、高橋信次を宗教家として高く評価する人たちは少なくなく、教団外部に熱心な高橋信次のファンが少なからず存在する。一時幸福の科学が16冊にわたって高橋信次の霊言集を刊行していたが、これは生前の信次を知る人から激しい反発を受けた。これらは現在では刊行されていない。

2003年に起こった「白装束騒動」。その集団の指導者千乃裕子はその著作において、天上界のエル・ランティーと呼ばれる神のもと(信次はエル・ランティは神ではなく、その命を受けた天使であるとしている[11])、モーゼ、イエス、ブッダと並んで高橋信次を聖人として捉えるが、千乃自身がそれに関わったともいわれるGLAにおいての後継者争いあるいは信者であったか否かを含めてGLAとの関わりはないと見てよいと考える。

1964年、東京都大田区大森にコンピュータ関連の高電工業株式会社を設立した信次は、4年後の1968年に体験した古代エジプトや中国の霊による霊的現象を体験。それを契機として同11月に開かれた「土曜会」が70年発展的にGLAとなり、73年に宗教法人としての認証を得た。1960年代当時のアメリカの『ミステリー・ゾーン』や日本の『ウルトラQ』等の放送を受けて醸成された、社会のオカルト的なものへの関心にGLAは合致していた。また、東大阪の宗教団体「瑞宝会」の集団帰依による組織そのもののGLA関西本部への転換、東京小金井のキリスト教会の宣教師、建物ごとのGLA移籍などがみられる。

高橋信次死後、佳子は、SF作家平井和正をブレーンとし、後継者として就任した。なお、平井自身は、佳子の著作『真創世記』を代筆したと主張するが、教団側は口述筆記の文章を整えたにすぎないとしている(佳子自身は『真創世記 地獄篇』においては、大天使ミカエルをはじめ多くの天使から、早急に、佳子の体験したことを10日以内に書き表してほしいとのメッセージにより自動書記で文書を書いたとしているが、その書き表した文書と、『真創世記 地獄篇』との関係については、記述は見られない[12]。 一方において、GLAの会誌『GLA』1977年4月号においては『真創世記 地獄篇』の400枚あまりの原稿が10日間で書きあげられたものである旨が記載されている[13]。 なお、括弧外左記は第10刷による文章で括弧内右記の初版第1刷による文章と置換。初版第1刷:平井は佳子の著作『真創世記』は自分が書いたものであると告白した)。 高橋信次は、真のメシアということで「エル・ランティー」と称し、佳子はその助力者として「大天使ミカエル」と呼ばれた。その教えを伝えるために、「ミカエル運動」が開始され、その担い手となった教団の青年たちは、「ミカエル・ボーイズ・アンド・ガールズ」として佳子を支えた。(左記は第10刷による文章で括弧内右記の初版第1刷による文章と置換。初版第1刷:「ミカエル・ボーイズ・アンド・ガールズ」なる親衛隊を結成)、その関係はアイドルとそのファンのような趣を持った。これは、従来のスタイルと大きく異なっていたため(左記は第10刷による文章で括弧内右記の初版第1刷による文章と置換。初版第1刷:また、佳子が「父、高橋信次の教えは無意味である」等と発言したことから)古くからの会員の反発を招き、園頭広周の国際正法協会や堀田和成の偕和会等の分派が派生した。ただし、GLAという母体の規模自体が小さかったことからこうした分派は発展しなかった。

その後、GLA本体は、アイドル路線を脱し、活動を現実的なものに移行している。 佳子は経営、医療、教育等に跨る「TL(トータルライフ)人間学」を提唱し、講演会の開催、地域における小規模な研鑽、60歳以上の人を対象とした「豊心大学」の開設・実践に取り組む。 GLAの講演会は洗練されており、宗教というイメージからはむしろ遠い。佳子が亡くなった人間の霊を呼び出しそのメッセージを伝えるという「GLAらしさ」を持ちつつも、それは神がかりして霊言を語るといったものではなく、テレビ番組『オーラの泉』で伝えられるとされる霊界からのメッセージに似ている。 佳子は、死を間近にした会員やその家族のケアなども行っており、現代において宗教に求められる役割を忠実に果たしている。

ただ、活動が現実的である分教団は大きくは伸びず、会員数も2万人台であり、新宗教一般に見られるような大規模施設の建設も見られず、浅草雷門付近の総合本部施設も、普通のビルで、通行人も言われなければ宗教団体の本部とは気付かない。

GLAは、信次から佳子に継承されることで、土俗的、土着的な要素が払われ、大規模な精神世界の運動にその姿を変えてきた。終末論・世直し的な側面は見られず、また急速な拡大がなかったため、GLAからは千乃正法のような集団は生まれない。 現在のGLAの活動はひどくまっとうであり、問題にすべきことはほとんどなく、今後の新宗教が進んでゆく道を示している。 しかし、それは現代社会に対する批判性を失っているからであるともいえ、批判性を失い、日常化した新宗教がどこまで信者の関心をつなぎとめておけるのかということは、GLAのみならず新宗教全般の課題である[4]

※島田裕巳『現代日本の10大新宗教』第10刷において、上記のとおりの訂正がなされているが、島田は、本書の訂正はここまでとし、第10刷以降を決定版とするとしている。第10刷での当該の訂正は正確性を期するためのものであり、事情をご理解頂ければ幸いとしている。

[編集] 園頭広周の主張

[編集] 園頭広周の主張とGLA総合本部の主張の相違点

  1. 園頭は、『GLAでは高橋佳子を「神」と崇め、その崇める人間が世界で一番信仰深いのであるといっている』と主張している[14]。しかし、高橋佳子が神である旨の主張は、高橋佳子の著書およびGLA会誌『GLA』の中には見当たらない。なお、GLAの教義において「神」は、大宇宙そのものであり、「大いなる存在」とも呼ばれている。従って、地球も神の体の一部である。 また、神は一切に宿り、一切を含む存在であり、沈黙し続ける存在であると同時に 語りかけ、働きかけて下さる存在であり、一切の法則というすがたを持ちながら、 同時に人間のように関わられる存在であるという。高橋佳子は、すべての生命と出来事を支える大いなる存在に比して、いと小さきものとして自覚を人間は持たねばならない旨を説いている(畏敬の祈り)[15]
  2. また、園頭は、『GLAの数名の講師が、「GLAの指導者、講師は45歳までとする。会員は40歳までとする」という方針を打ち出した。園頭が高橋佳子に反省を求めたが、反省しないばかりか、園頭を「悪魔(サタン)だ」と呼んで排斥する行動に出た』と主張する[16]。しかし、高橋佳子の著書およびGLA会誌『GLA』の中には、会員の年齢制限を肯定する主張は見当たらない(この方針について、園頭は、45歳以上の者は講師にしないとしたその講師達が、45歳を越えてなおその立場にあることに疑義を呈している[17])。なお、高橋佳子は、人間が辿る青年期、壮実年期、老年期には各々の年代(層)において果たすべき目的と使命があると説いており(円環的人生観)、GLAでは、これらの層別の学びの場も設けられている。
  3. また、園頭は同著にて、『GLAの会員は、正しく道を求める良識ある人々はみな脱退し、高橋佳子を救世主として狂信妄信する人々だけが残った』と主張する。確かに、園頭は高橋佳子および数名の幹部に関しては(真偽はともかくとして)事実を示して批判している。しかし、「GLAの会員」一般に対して「狂信妄信する人々だけ」と断ずるに至ったのが如何なる調査、検討に基づくものであるのか、その根拠を示していない。
  4. また、園頭は同著にて、『(高橋佳子の著書である)真創世記を読んだ人は高橋佳子が霊能力を持っているかのように信じてしまったが、高橋佳子には霊能力がない。霊能力がないということが暴露されないように、高橋佳子には一般会員は絶対に面接させない方針を取り、都内の住所についても2、3の講師のみ知る状態になった』と主張する。しかし、1993年よりGLA会誌『GLA』では、講演会等以外の高橋佳子の消息を伝えるシリーズ記事が掲載されるようになり、同記事によれば高橋佳子はGLA会員との面接(対話)をほぼ毎月のように行っていることが判明している。1993年以前の状況は不詳。
  5. また、園頭は、1977年3月のミカエル宣言を受け堀田和成が三宝出版社長職を辞した旨を主張しているが、堀田はそれ以前より、以下のような行為に及んでいる。すなわち、GLA会誌『GLA』1976年8月号には、当時の三宝出版社長でありGLA会誌『GLA』の発行人であった堀田和成による「巨星に捧ぐ」なる記事が掲載され、その中で堀田は信次からの通信は、佳子に対してのみ行われる旨を述べている(この点については、「信次が生前に周囲の者に対して、実在界から通信を送る相手は佳子のみであると述べた」とするGLA総合本部の主張と一致する[2]。ただし、園頭広周によると、「巨星に捧ぐ」の当該の文章は、堀田の創作であるとされる[17])。しかし、同号の編集後記には署名(H)として「自分がペンをとるとき、信次や関連する指導霊は自分に対して通信を行う。自分はただペンを走らせるだけでよい。信次の記事は代筆でつづけてゆく」旨の主張が掲載されている。そして、1976年8月号~12月号まで、各種記事が「高橋信次」名にて掲載された。1977年1月号p89には、「信次が地上界を去ってからは、『堀田先生』が自分の指導霊を通して信次の言葉を代筆し、文章にまとめて掲載した」旨が表明されている。なお、2007年現在のGLA会誌『GLA』にも、「高橋信次」名の記事が掲載されているが、これら記事には信次の生前の著書、講演記録などの出典が存在する。

[編集] 沿革(園頭広周の主張に基づく)

1969年8月頃に高橋信次の下に集まってきた人々に対して信次が教えを説いていたのが始まりで、当時は神の光を顕現する会という意味で、「神光会」と称していた(又の名は「神理の会」。これは信次が説いていた教えをGLAでは「神理」と称していたため)。1970年には会名をGLAに変更。1973年に法人格を取得し「宗教法人GLA総合本部」となった。この時の名付け親は、経済界主幹の佐藤正忠。1971年の8月に山形県にて夏季研修会を開いた際に当時の霊友会系分派教団の瑞宝会教団の信者3万人が、信次の教えを聞いて、当時の教主と瑞宝会教団そのものが集団帰依するという形で1973年、同教団はGLA関西本部となった。

1976年の高橋信次の死去に伴い、当時日大文学部哲学科在学中で20歳の高橋信次の長女高橋佳子が主宰として就任。1977年3月5日、佳子は自身を、高橋信次が説かず、釈迦イエスモーゼが求めてやまなかった解答を与える大天使ミカエルであるとする「ミカエル宣言」を発布した(MICHAEL77)[18]

ただし、園頭広周著『園頭広周書簡集(下)‐宗教指導者の条件‐』によれば、1978年3月末、翌4月に控えた横浜講演会を機に、都内のホテルにおいて各新聞及週刊誌に対する記者会見が開かれた際、佳子が記者の質問に答えられず、その席上において今後一切ミカエルとは言わないとする形で同宣言を撤回したとされる。これを受け、一時、本部においてもミカエルといわないとする方針が決定されたが、これに対して、5月に控えた福岡講演会「ミカエルは語る」の本部方針変更に伴う改題(「高橋佳子講演会」)の通達を受けた一部理事及び会員により、現地福岡において、本部がミカエルと言わずとも自らは言うとするミカエル後援会「エル・ファミリー」が結成されたとする。また、宣言撤回を受けた若手講師団は佳子を取り囲み、これを問責、今更ミカエル宣言を撤回すれば、自分達が偽証したことになるゆえ、あくまでミカエルと言われたいとしたとされる。これを見た園頭広周は、高橋信次の実弟高橋興和に宣言封印の事実を全国支部へ通達、及び本部方針に反しミカエル後援会をつくり主張を続ける会員の除名の2つの提案を申し述べたが、興和はこれを受けなかったとされる。

当該宣言に発する教えの変容に伴い、全国から脱退者が出たとされる。この事件に関して、当時の西日本本部長園頭広周によれば、発布当初から当該宣言に表立って反対した4名のうち、少なくとも3名のGLA西日本本部長園頭広周、関西本部長中谷義雄、静岡の僧職を持つ人への反対ビラの流布等の排斥運動。ミカエル宣言の際に打ち出された、「GLAの指導者、講師、幹部は45歳まで、会員は40歳までとし、それ以上の年齢の者、並びに他の宗教団体を遍歴した者は会員としない」とする方針等。これらを受けて、当該宣言支持派、非支持派を問わず、さらなる脱退者が出たとされる[19]。この一連の事象の背景には、佳子をメシアとして推戴し、自らはGLAにおける実権を手に入れようとした高橋興和、関芳郎(現総合本部長。司祭)、谷口健彦(現講師)ら若手講師団の企図があったと園頭は見る(佳子はこれら若い講師達の謀略に乗った悲劇の主人公であるとしている[17])。三宝出版社長堀田和成が脱退。ミカエル宣言を受けて、若手講師は「ミカエル・ウイングス」なるグループを形成していたが、その若手講師の中で、高森(名不明)、羽場(名不明)らが脱退。「ミカエル宣言」に対し賛成、反対とゆれた関西本部は最終的に反対。観音寺住職村上宥快、脱退。当初脱退せず佳子らに反省を求める立場を取っていたとする園頭広周は、おくれて1978年7月、脱退。かかる一連の事象を契機として、数年を経て分派、信次の直弟子達がそれぞれを指導者とする教団を創設した。これらはGLA系諸教団呼ばれる。

GLAの会員数は1975年2月現在約10万人(公称。霊友会系瑞宝会のちGLA関西本部に転換の約3万6千人を含む。当時存在した誌友会員を含むか否かは不明)[5]、1978年4月約6万人(主宰佳子が週刊誌のインタビューに答えた会員数として)[6]、以後の会員数の推移は1978年9千人、1988年1.3万人、2001年2万人(『日本宗教総覧』参照)

[編集]

  1. ^ 高橋信次『高橋信次講演集 カセットブック 38 '76関西3月研修会』「魂の仕組みと正法」、三宝出
  2. ^ a b c d e GLA総合本部出版局『ようこそGLAへ』
  3. ^ a b c d 清水雅人 編『新宗教時代2』大蔵出版、1994年12月、ISBN 978-4804352074
  4. ^ a b c 島田裕巳『日本の10大新宗教』幻冬舎、2007年11月、ISBN 978-4344980600
  5. ^ a b 『週刊大衆』1975年2月27日号「シリーズ・新宗教の"生神さま"は語る(11)」
  6. ^ a b 『週刊文春』4月20日号「ミカエル様って何?」
  7. ^ a b GLA総合本部出版局『七年の光跡』
  8. ^ 高橋佳子『天涙』286頁
  9. ^ 高橋佳子『真創世記 地獄篇』109頁参照
  10. ^ GLA会誌『GLA』2003年1月号「特別企画・新春座談 2002年の顕現‐10年の結実 ビッグクロスの時代へ」
  11. ^ 高橋信次『高橋信次講演集 カセットブック 41 '76東北研修会』「新復活」、三宝出版
  12. ^ 高橋佳子『真創世記 地獄篇』234頁。
  13. ^ GLA会誌『GLA』1977年4月号
  14. ^ 正法誌 No.175 1993年3月 正法出版社
  15. ^ 高橋佳子『祈りのみち』三宝出版、1993年05月、ISBN 978-4879280183
  16. ^ 園頭広周『現代の釈尊 高橋信次師とともに』正法出版社、1983年2月21日、ISBN 4915582019
  17. ^ a b c 園頭広周『正法と現代宗教』正法会出版部、1984年6月15日、ISBN 4915582027
  18. ^ GLA会誌『GLA』1977年6月号「ミカエルの使命」-真のメシアは解答を与える-
  19. ^ 園頭広周『園頭広周書簡集(下)‐宗教指導者の条件‐』正法出版社、1989年4月25日、ISBN 4915582167

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • GLA会誌『GLA』1976年7月号
  • GLA会誌『GLA』1977年6月号
  • GLA会誌『GLA』2003年1月号、4月号
  • 園頭広周『高橋信次師の記録 園頭広周書簡集(下)‐宗教指導者の条件‐』正法出版社、1989年4月25日、ISBN 4915582167
  • 園頭広周『正法と現代宗教』正法会出版部、1984年6月15日、ISBN 4915582027
  • 『週刊大衆』1975年2月27日号
  • 『週刊文春』1978年4月20日号

[編集] 外部リンク


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