FN F2000
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F2000 |
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F2000 | |
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種類 | アサルトライフル |
製造国 | ベルギー |
設計・製造 | ファブリックナショナル |
口径 | 5.56mm |
銃身長 | 400mm |
ライフリング | |
使用弾薬 | 5.56mm×45 |
装弾数 | 30発 |
作動方式 | ガス圧利用式ターンロックボルト |
全長 | 694mm |
重量 | 3.6kg/グレネードランチャー装着時4.6kg |
発射速度 | 850発/分 |
銃口初速 | 900m/s |
有効射程 | 500m |
FN F2000はFN社が2001年に開発したアサルトライフルである。5.56mm×45 NATO弾 (SS109) を使用する。
[編集] 概要
モジュール式を採用したブルパップライフルで、米国のOICW(現時点では、XM29 OICWのみ。) の対抗として開発された。将来的に火器統制装置(FCS)を装備する必要性が生じた場合に対応できるように部品(モジュール)を交換することができる。
上部に1.6倍スコープを搭載しているが、ピカティニー・レールを搭載しているために、ダットサイトなども装着が可能。民間向けのFS2000では、ダットサイト等の使用を前提とし、ピカティニーレール+バックアップ用ピープサイトという組み合わせとなっている。 また、M16のM203グレネードランチャーよりも操作性に優れたグレネードランチャー(EGLM:Enhanced Grenade Launcher Module、発展型榴弾発射モジュール)を装備することができる。マガジンはM16互換。ただし、防塵用のパッキンがついているため、M16と違いマガジンキャッチを押しただけではマガジンは抜けず、マガジンキャッチを押しながらマガジンを引き抜く必要がある。
同社製のブルパップ式サブマシンガンP90同様、人間工学に基づいた設計がなされている。銃口付近から前方に排莢が行なわれるため、左利きでも取り回しが容易であるばかりか、状況に応じ左右どちらでも構えることができる。しかし、この構造では薬室と排莢口が大きく距離を置くこととなり、弾詰まり等のトラブルに対処しづらくなる。そのため、薬室付近に「インスペクションポート」というハッチを備え、薬室にアクセスしやすくなっている。インスペクションポートを開けると、空薬莢を排莢口に送るためのメカニズムを見ることができる。排莢口には開閉式の蓋がついているが、閉めていても一発撃つだけで空薬莢に蹴られて開くため、射撃するためにわざわざ開ける必要はない。
アメリカ軍がF2000よりSCARに興味を示している事もあって採用国はまだ多くないが、近年になってスロベニア軍が次期主力小銃として6500挺ほどを大量発注している(英語版記事に写真有り。en.F2000)。これはタクティカルと呼ばれるモデルで、近年のアサルトライフルと同じく上部のピカティニーレールにダットサイトを取り付けている。EGLMも既に配備されているようだ。これ以外ではベルギー軍で制式採用小銃として試験運用段階にある他、サウジアラビア軍が50000挺を発注している。
[編集] 登場作品
- 『ゴルゴ13』 - テレビアニメ版第3話「傑作・アサルトライフル」でサビーヌ兄弟がXM29 OICW付きのものを使用(原作:339話の同タイトル、原作では使用している銃はサビーヌ兄がステアーAUG、サビーヌ弟がH&K G11である)。
- 『バトルフィールド2』 - 突撃兵のアンロック武器としてXM29 OICW付きで登場。
[編集] 外部リンク
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