EXIT (ゲーム)
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ジャンル | パズル |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル[PSP] Xbox 360 ニンテンドーDS[DS] Windows[Win] |
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー アンバランス[Win] |
メディア | UMD[PSP] ダウンロード販売[360] ニンテンドーDSカード[DS] CD-ROM[Win] |
発売日 | 2005年12月15日[PSP] 2007年10月24日[360] 2008年1月24日[DS] 2008年4月25日[Win] |
価格 | 5,040円[PSP][DS] 800マイクロソフトポイント[360] 2,980円[Win] |
対象年齢 | CERO: A |
『EXIT』(イグジット)は、タイトーから2005年12月15日に発売されたプレイステーション・ポータブル用パズルゲームである。2006年9月7日には続編である『カンガエル EXIT』が発売された。Xbox 360のXbox Live Arcadeとして配信されたほか、ニンテンドーDS(非常口 -EXIT DS-)やWindowsにも移植されている。
目次 |
[編集] 概要
主人公のMr. ESC(ミスターエスケープ)を操作して、ステージ内に2~5人いる遭難者を助け、出口まで案内させるというものである。途中にはギミック(仕掛け)があり、遭難者に上手く指示を出したりアイテムを使用したりして切り抜けなければならない。一定以上の高さから落下したり、炎や電気に触れるとミスとなり、ゲームオーバーとなる。また、遭難者も電気や炎に触れるとミスとなり、ミッションによってはその時点でゲームオーバーになる事もある。
[編集] ミッションの種類
ミッションは以下の3種類が存在する。
- 時間内に脱出せよ!
- 遭難者がいないステージの場合この表示になる。制限時間内に自分が脱出できればよい。
- 同行者全員を救出せよ!
- 遭難者を全員脱出させなければならない。1人でもミスした時点でゲームオーバーである。
- 最低でも1人は救出せよ!
- 遭難者の内1人でも脱出させればクリア。全員がミスするか手詰まりになるとゲームオーバー。
[編集] 遭難者の種類
以下における説明において、重量や腕力(動かせる物の最高重量)はMr.ESCを2とした時の値。後述するエレベータや重量制限床、箱などに影響する。
- キッド(KID)- 体が小さく軽量であるため、大人が通る事のできない通路や床を通ることができる。ただし背も低いため、高い段差(木箱2つ分、木箱1つは1m)を上り下りする際は大人の手助けが必要である。また、箱を押すことはできない。重量は1、腕力は0である。
- アダルト(ADULT) - 力持ちで、金庫を1人で押すことが出来る。ただし高い段差に上るときはヤング2人(Mr.ESCとヤングの組み合わせでもOK)もしくはアダルト1人の協力が必要。重量は4、腕力は8である。
- ヤング(YOUNG) - Mr. ESCに一番近い運動能力を持つ。特に手助けをしなくても自力で付いてこられる大人。重量・腕力ともMr.ESCと同じ2である。
- ペイシェント(PATIENT) - 災害時に怪我をして動けなくなってしまった重傷者。移動するためにはストレッチャーに乗るか大人に背負ってもらうしか方法はない。重量は2、腕力は0である。
[編集] 敵キャラ
- ジェット(JET) - 空からの救出を得意とする、Mr.ESCの商売敵(一方的にライバル視しているという説もある。)。ステージ内に入って邪魔することはなく、Mr.ESCが救出できなかった遭難者を救出していく。
- うちゅーじん - 宇宙ステージにいる。ライトサーベルで箱に変える事が出来る。
[編集] ギミック
[編集] 脱出の助けになるもの
- スプリンクラー - 火事などのステージに設置されている。スイッチを操作することで水がかかる全ての炎を消す事ができる。
- 階段 - 昇降が自在にできる。ただしストレッチャーは通れない。
- 滑車によるゴンドラ - キャラクターの重量によって上下する。左右のバランスを上手く考え、攻略しなければならない。
- はしご - 昇降が自在にできる。
- ロープ - はしごが昇降自在なのに対し、こちらは降りることしかできない。
- エレベーター - 昇降が自在にできる。ただし、Mr. ESCが乗っていないと操作ができず、動かせる重量の限界はMr.ESCを含めて6である。これを満たす形で一緒に乗せられる同行者の組み合わせには以下が含まれる。
- アダルトは1人だけ。
- ヤングは2人まで。
- キッドのみなら4人まで乗せられる。
- ストレッチャーに乗せられているペイシェント1人。
- Mr.ESCがペイシェントを背負っていない場合、ペイシェントを背負っているヤングを1人乗せられる。
- ペイシェントをMr.ESCが背負っているなら、その他にペイシェントを背負っていないヤングを1人乗せられる。
- 鉄棒 - つかまって左右に移動できる。Mr.ESCのみ利用可能。
- ゴンドラ - レバーの操作をする事により左右に移動できる。
- スイッチ(壁式、床式) - これを操作することによってスプリンクラーやシャッターを作動させる事が出来る。壁式の場合は、普通に壁に設置されているスイッチを押すことによってギミックが作動するが、一定時間たつと作動したギミックが元に戻ってしまう。床式の場合は、上に自分・同行者・箱・ストレッチャー・金庫などを置く事によって作動するが、乗っている間しか作動しない。
- 換気扇 - 充満している煙をスイッチを押すことによって全て消すことが出来る。
- ストレッチャー - ペイシェントがいるステージに設置されているギミック。上にペイシェントを乗せて運ぶことができる。重量は2。
- ワープ装置 - 踏むと矢印が指している先にワープできる。
[編集] 脱出を邪魔するもの
- 炎 - 火災などのステージに設置されているギミック。誰も通過することが出来ないが、金庫を上から落としたり、消化器やスプリンクラーを使ったりして消すことが出来る。
- 水 - 浸水しているステージなどに設置されているギミック。泳げるのはMr.ESCのみ、ヤング・アダルトは水深1メートルまでなら歩くことができる。
- ドア- クリックすると開ける事ができるが、鍵がかかっている場合は先に鍵を使って鍵を開ける必要がある。また両開きと片開きの2種類があり、両開きはどちらからでも開けることができるが、片開きはノブのついている側からしか開けられない。
- 煙 - 火災や事故などのステージに設置されている。通る際は換気扇を回して消すか、四つん這いになって通過しなければならない。
- 瓦礫 - 地震などのステージに設置されている。ツルハシで壊すと通ることが出来る。
- 氷柱 - 雪などのステージに設置されている。ツルハシで壊すと通ることが出来るが、キッドは壊さなくても四つん這いで通れる。
- 壁 - ツルハシで壊すと通ることが出来る。
- 重量制限床 - 上に乗る重さが制限されている床。制限された重さを超えると床が砕ける。黄色と橙の2種類があり、黄色の床はアダルト・金庫が通ることができず、橙の床はキッド以外は通ることが出来ない。
- 電気 - 床にあり、時々放電する。通るためには、放電していない時に渡るか、上に箱を乗せて通るしかない。
- 氷床 - 氷柱が設置されているステージに設置されている。その名の通り凍った床で、下手に走ると滑ってしまう。スパイクシューズを履くと滑らなくなる。また、箱はスパイクシューズを履いていないと押せない。
- シャッター - スイッチを操作することで開けられるが、手動で開けることはできない。
- 地震床 - 地震などのステージに設置されている。ある一定のタイミングでステージ上の全ての地震床が壊れる。
[編集] 用法によりどちらともなるもの
- 木箱 - 押して穴に落としたり、スイッチの上に乗せたりして活用できる。ただし、引いたり持って運ぶ事は出来ず、炎に触れると燃えてしまう。ヤング・アダルト・Mr. ESCが押すことが可能。重量は2である。
- 金庫 - 木箱の4倍の大きさで、押して穴に落としたり、スイッチの上に乗せたりして活用できるだけでなく、炎の上に落として炎を消す事も出来る。重量は木箱の4倍の8で、押せるのはアダルトだけである。
[編集] アイテム
クリックすることで取得可能で、様々な所で活躍する。
- 鍵 - 鍵のかかったドアを開けることができる。ただし、1つの鍵で鍵を開けられるドアは1つだけである。
- ロープ - フックにひっかけて使う。縄梯子と違い降りることだけしか出来ないが、降りる速度は縄梯子より速い。使用すると回収はできない。
- 縄梯子 - フックに引っかけると、フロア間の昇降が可能になる。使用すると回収はできない。
- 消火器 - 炎を消す事が出来る。ただし、大きい炎は1回では消せない。1つの消火器から出る消化剤は1回分である。
- ツルハシ - 瓦礫、氷柱、壁などを破壊することが出来る。キャラクターによって使用効率に差が出るが、使用回数に制限は無い。
- 懐中電灯 - 暗闇を照らす事が出来る。取得すると自動的に使用する。
- スパイクシューズ - 氷の床の上でも滑らない様に出来る。箱はこれを履いていないと押せない。
- 板 - 穴場にかけることにより、ジャンプせずに渡れる様になる。かけることが出来る場所は限定されており、使用すると回収は出来ない。
- ライトサーベル - うちゅーじんを一定時間箱に変えてしまう事が出来る。箱化したうちゅーじんは木箱と同じ重さで、炎に触れても燃えない。
[編集] カンガエル EXIT
ジャンル | パズル |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル[PSP] iアプリ |
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
発売日 | 2006年9月7日[PSP] 2006年12月4日[i] |
価格 | 4,800円[PSP] |
対象年齢 | CERO: A |
『カンガエル EXIT』(-イグジット)は、タイトーから2006年9月7日に発売された『EXIT』の続編。難易度が上がり、上級者向けの内容になっている。『ケータイデEXIT』のタイトルで携帯アプリに移植された。
[編集] 関連項目
- スペースインベーダー - スペースインベーダーエクストリームをEXITのスタッフが開発。
[編集] 外部リンク
- EXIT
- SKT - 体験版制作協力
- Xbox.com - EXIT
- EXIT for Windows