CH-53 (航空機)
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CH-53 シースタリオン (Sea stallion) は、海兵隊強襲作戦用に開発されたシコルスキー・エアクラフト社製の重量物輸送ヘリコプター (Heavy lift transport helicopter)。原型のYCH-53Aは1964年10月14日に当時西側最大のヘリコプターとして初飛行した。以来改良、強化、多用途化が続けられ、アメリカ海軍、アメリカ空軍はもとよりドイツ、日本などにも輸出されている。愛称のスタリオンは成長した種馬の意。社内・輸出・民間型等の呼称はS-65。
アメリカ海兵隊により重量物懸垂・輸送用として発注されたCH-53Aは、1964年に初飛行し、1966年より導入された。CH-53Aは、改良型のCH-53Dにより更新されたが、2006年現在、CH-53DはV-22により更新される予定である。
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[編集] 仕様 (CH-53D)
[編集] 諸元
- 乗員: 2人(兵員37人)
- 全長: 88 ft 6 in (26.97 m)
- ローター直径: 72 ft 2.7 in (22.01 m) (ローターの数6枚)
- 全高: 24 ft 11 in (7.6 m)
- 空虚重量: 23,628 lb (10,740 kg)
- 全備重量: 33,500 lb (15,227 kg)
- パワープラント: 2× General Electric T64-GE-413 turboshaft engines Axial, 3925 hp () each
- 全幅(ローター含む): 28 ft 4 in (8.64 m)
- 全幅(胴体): 15 ft 6 in (4.7 m)
- 最大離陸重量 (内部積載): 69,750 lb (31,666 kg)
- 最大離陸重量 (外部積載): 73,500 lb (33,369 kg)
[編集] 性能
- 最大速度: 130 knots (240.76 km/h)
- 航続距離: 540 nm (1000 km)
- 実用上昇限度: 16,750 ft (5,106 m)
- 上昇率: 2,460 ft/min (750 m/min)
[編集] 派生型
[編集] CH-53E スーパースタリオン/MH-53E シードラゴン
詳細はCH-53E (航空機)を参照
CH-53をエンジン3基として推力向上を図り、大型化したもの。そのほかメインローターの羽が6枚から7枚に、テイルローターが20°傾むいているのが特徴。現在西側最大のヘリコプター。
[編集] MH-53 ペイブロウ
詳細はMH-53_(航空機)を参照
アメリカ空軍で使用される、輸送型。
[編集] そのほかの派生型
- CH-53A 初期型。
- RH-53A 掃海型。
- HH-53B アメリカ空軍で救難任務に使用される型。
- CH-53D CH-53Aの改良型。