1902年全米テニス選手権
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1902年 全米テニス選手権に関する記事。
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[編集] 大会の流れ
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルバニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 男女シングルスでは、「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定した。男子シングルスでは第4回大会の1884年から実施されてきたが、女子シングルスは第2回競技の1888年から行われた。
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 本年度の女子シングルスでは、出場選手が16名に増えたことから、チャレンジ・ラウンド本戦を4回戦制のトーナメントで実施した。本記事では準々決勝以後の記録を掲載する。
- 女子部門競技(女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス)の決勝戦は、前年の1901年まで最大5セット・マッチで行われてきた。本年度から女子競技における最大5セット・マッチがすべて廃止され、全部の試合が最大3セット・マッチに落ち着いた。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
[編集] 大会前年度優勝者
- 男子シングルス:ウィリアム・ラーンド
- 女子シングルス:エリザベス・ムーア
- 男子ダブルス:ホルコム・ウォード&ドワイト・デビス
- 女子ダブルス:ジュリエット・アトキンソン&マートル・マカティアー
- 混合ダブルス:レイモンド・リトル&マリオン・ジョーンズ
[編集] 男子シングルス
[編集] チャレンジラウンド
準々決勝
- ボブ・ハンティントン vs. レイモンド・リトル 8-6, 6-2, 6-2
- マルコム・ホイットマン vs. クレイ・コリンズ 6-0, 6-1, 6-4
- ローレンス・ドハティー vs. レオ・ウェア 6-3, 6-2, 6-2
- レジナルド・ドハティー vs. L・H・ワルドナー 不戦勝
準決勝
決勝
[編集] オールカマーズ決勝
- ウィリアム・ラーンド vs. レジナルド・ドハティー 4-6, 6-2, 6-4, 8-6 (ラーンドが本大会の優勝者になる)
[編集] 女子シングルス
[編集] チャレンジラウンド
準々決勝
- キャリー・ニーリー vs. ノナ・クロスターマン 6-2, 6-0
- ジュリエット・アトキンソン vs. クララ・チェイス 6-1, 6-3
- マリオン・ジョーンズ vs. マリー・ワイマー 6-4, 6-0
- ヘレン・チャップマン vs. M・R・フィールディング夫人 6-4, 3-6, 7-5
準決勝
- キャリー・ニーリー vs. ジュリエット・アトキンソン 8-6, 3-6, 6-2
- マリオン・ジョーンズ vs. ヘレン・チャップマン 6-1, 6-0
決勝
- マリオン・ジョーンズ vs. キャリー・ニーリー 8-6, 6-4
[編集] オールカマーズ決勝
- マリオン・ジョーンズ vs. エリザベス・ムーア 6-1, 1-0 (途中棄権) (ジョーンズが本大会の優勝者になる)
[編集] 決勝戦の結果
- 男子シングルス:ウィリアム・ラーンド vs. レジナルド・ドハティー 4-6, 6-2, 6-4, 8-6 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス:マリオン・ジョーンズ vs. エリザベス・ムーア 6-1, 1-0 (途中棄権) [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス: レジナルド・ドハティー& ローレンス・ドハティー vs. ホルコム・ウォード&ドワイト・デビス 11-9, 12-10, 6-4
- 女子ダブルス:ジュリエット・アトキンソン&マリオン・ジョーンズ vs. モード・バンクス&ノナ・クロスターマン 6-2, 7-5
- 混合ダブルス:ウィリー・グラント&エリザベス・ムーア vs. アルバート・ホスキンズ&エリザベス・ラストール 6-2, 6-1
[編集] 外部リンク
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- WTAワールド・スレッド 女子シングルスの抽選表を確認できる。
[編集] 参考文献
- ロジャー・M・ウィリアムズ著『全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く』(英語、1997年刊、ISBN 0873552602、全米オープン公式出版物、タイム・ライフ・ブックス) 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- バド・コリンズ著『テニスのすべて-究極のテニス百科事典』(英語、2003年刊、ISBN 0973144343、スポーツ・クラシック・ブックス) 男子シングルスの大会経過を確認できる唯一の資料。
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