鳥葬
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鳥葬(ちょうそう)とは、死体の処理方法或いは葬儀の行い方のひとつ。
チベット仏教にて行われるのが有名である。またパールスィーと呼ばれるインドのゾロアスター教徒も鳥葬を行う。
注意:現在のところ、日本国内で鳥葬を行うと、刑法190条の死体損壊罪で処罰される。
[編集] チベットの鳥葬
葬儀(別に行う場合)後に死体を郊外の荒地に運ぶ。それを裁断し断片化してハゲワシなどの鳥類に食べさせる。
宗教上は、魂の抜け出た遺体を“天へと送り届ける”ための方法として行われており、鳥に食べさせるのはその手段に過ぎない。そのため現行の鳥葬という訳語よりは天葬、空葬などと呼ぶほうが、より本来の意義に近いと考えられる。また、多くの生命を奪うことによって生きてきた人間が、せめて死後の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために布施しようという思想もあるといわれている。 死体の処理は、鳥葬を執り行う専門の職人が行い、骨も石で細かく砕いて鳥に食べさせ、あとにはほとんど何も残らない。 職人を充分雇えない貧しい人達は、水葬を行う。水葬もそのまま死体を川に流すのではなく、体が切断される。
中国の西蔵自治区当局は鳥葬は非衛生的だとして火葬を奨励していたが、2006年鳥葬について撮影や報道を禁ずる条例を公布して、伝統文化を保護することになった。チベットには約1000箇所の鳥葬用石台があるが、関係者以外による撮影や見物、及び鳥葬用石台近くの採石など開発行為も禁じた。
[編集] パールスィーの鳥葬
火を神聖視するパールスィーは、死体が火を穢すことになる火葬を行わず、また同様の理由で土葬や水葬も行わない。そのため鳥葬が一般的となった。死体はダクマという祭壇に置かれる。これは、古代ローマのコロセウムにも似た円筒状の塔のことである。その上に置かれた死体は鳥がついばんで骨となり、骨は陽光によって漂白される。そして最終的には土に還ると云うわけである。その際、すみやかに骨のみになるとよいとされる。インドのムンバイ(ボンベイ)は鳥葬のための施設「沈黙の塔」がある。