高橋邦太郎
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高橋邦太郎(たかはし くにたろう、1898年 - 1984年)は、翻訳家、日仏文化交流研究者。
東京生まれ。東京外国語学校仏語科および東京帝国大学仏文科卒。在学中からフランス文学の翻訳に手を染め、その後もフランス大衆小説などを翻訳、のちNHKサイゴン放送局長、上智大学講師を経て共立女子大学教授、日仏文化交流史の研究家となった。没後、高橋邦太郎賞が設けられた。
[編集] 著書
- 巴里のうわさ 岡倉書房, 1937
- 防諜読本 富士出版社, 1940
- 川船ものがたり 東山書房, 1948 (世界名作絵本)
- リンカーンのあごひげ 筑摩書房, 1951 (中学生全集)
- 暮しの文化史 ダヴィッド社, 1957
- 欧米飛び双六 青蛙房, 1959
- チョンマゲ大使海を行く 百年前の万国博 人物往来社, 1967
- 露店の古本屋 日本古書通信社, 1971 (古通豆本)
- ふらんす語事始 仏学始祖村上英俊の人と思想 富田仁,西堀昭共著 校倉書房, 1975
- パリのカフェテラスから 柴田書店, 1976
- 私のパリ案内 主婦の友社, 1977
- 花のパリへ少年使節 慶応三年パリ万国博奮闘記 三修社, 1979
- 日仏の交流 友好三百八十年 三修社, 1982
- 書痴銘々伝 日本古書通信社, 1983 (古通豆本)
[編集] 翻訳
- 千九百十四年降誕祭の夜 ポオル・クロオデル 文泉社, 1921
- 青春の夢 グラジエラ ラマルチイヌ 新潮社, 1924
- モオリス・ルブラン全集 第1 強盗紳士アルセエヌ・リユパン 佐佐木茂索共訳 随筆社, 1924
- モオリス・ルブラン全集 第5 水晶の栓 佐佐木茂索共訳 随筆社, 1924
- モオリス・ルブラン全集 第7-8 黄金三角 佐佐木茂索共訳 随筆社, 1924
- 狼 ロマン・ロオラン 新潮社, 1925
- 生れた家 ジャック・コポオ 中央美術社, 1926
- 椿姫 デユマ・フイス 新潮社, 1928
- 世界大衆文学全集 海の義賊 ベルネエド、ケエニクスマルク ブノア 改造社, 1929
- 世界大衆文学全集 ラ・バタイユ クロード・フアレエル、震天動地 ルブラン 改造社, 1930
- 肥満漢の歎き アンリイ・ベロオ 四六書院, 1931
- 商船テナシチイ シャルル・ヴィルドラック 角川文庫, 1953
- 希望号の冒険 原子時代の物語 ジョルジュ・デュアメル 講談社, 1956
- 希望号の人々 原子時代の物語 デュアメル 田付たつ子共訳 大日本雄弁会講談社, 1956 (ミリオン・ブックス)
- 愛と死との戯れ ロマン・ローラン 角川文庫, 1962
- ボードレール新詩集 日本文芸社, 1967
- 幕末日本図絵 エメェ・アンベール 雄松堂書店, 1969 (新異国叢書) 「絵で見る幕末日本」講談社学術文庫