餅鉄
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餅鉄(べいてつ、もちてつ)は、河川に流されて磨耗し円礫状になった磁鉄鉱(Fe3O4)のこと。円礫磁鉄鉱とも呼ばれる。
[編集] 概要
磁鉄鉱の産出地域の川の川原や山中にころがっていて、同じところにあつまっているわけではない。形状は川原の小石と変わるところはないが、色は黒く、持ってみると明らかに石より重い。磁鉄鉱なので磁石につく。
かつてたたら製鉄などの古代製鉄において、砂鉄と並ぶ重要な原料として盛んに採集、利用され日本刀の材料にもなる。成分は60%以上が酸化鉄で、砂鉄より不純物が少なく鉄にしやすいといわれる。
産地としては岩手県釜石市が有名、ほかに新潟県新発田市にもわずかに埋蔵する。