静岡県草薙総合運動場硬式野球場

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静岡県草薙総合運動場硬式野球場（静岡草薙球場） Shizuoka Kusanagi Baseball Stadium

施設データ
所在地	静岡県静岡市駿河区栗原19-1（県草薙総合運動場内）
開場	1930年
所有者	静岡県
グラウンド	内野：クレー舗装、外野：天然芝
照明	照明塔：6基最大照度：投捕間2000Lx 　　　　　内　野1500Lx 　　　　　外　野1000Lx 　　　　　　（照度可変）
設計者
使用チーム • 開催試合
・プロ野球公式戦（年数試合）・高校野球静岡県大会・パ・リーグオールスター東西対抗
収容能力
30,000人
グラウンドデータ
球場規模	グラウンド面積：12,800m² 両翼：91 m 中堅：115 m
フェンス

球場前の沢村栄治像

沢村と対峙するベーブ・ルース像

静岡県草薙総合運動場硬式野球場（しずおかけん・くさなぎそうごううんどうじょう・こうしきやきゅうじょう）は、静岡県静岡市駿河区の静岡県草薙総合運動場内にある野球場。一般には静岡草薙球場、あるいは単に草薙球場などといった通称で呼ばれており、メインスタンド正面のパネルにも「静岡草薙球場」の表記が用いられている。施設は県が所有し、静岡県体育協会グループ（静岡県体育協会とNTTファシリティーズ東海）が指定管理者として運営管理を行っている。

[編集] 歴史

1930年 7月15日、静岡電気鉄道（現静岡鉄道）により開設。1939年に静鉄から県に寄付され、戦後から周辺は県によって運動公園として整備が進められた。1971年9月から2年間をかけて全面改築され、現在のスタンドが完成。1999年シーズンオフに耐震補強工事を行い、メインスタンドには「X」の字に組まれた鉄骨の梁が据え付けられている。開場以来、高校野球、社会人野球などアマチュア野球公式戦が行われている。

またプロ野球では横浜ベイスターズが準フランチャイズとして年1～2試合程度、主催公式戦・オープン戦を開催しており、かつては春季キャンプを開催したこともあった。ヤクルトスワローズが主催公式戦を行ったこともある。また1973年・1974年には、当時宮城県営宮城球場を本拠地としていたロッテオリオンズ（現千葉ロッテマリーンズ）が主催公式戦を開催していた。この他、2006年まで開催されていたパ・リーグオールスター東西対抗（テレビ静岡共催）の開催球場としても定着していた。

スタンド内やフェンスには通常、広告の跡が付く問題で広告は設置されていない。但し、プロ野球やイベントを開催する際には横断幕タイプの広告がフェンスなどに掲出されることがある。

[編集] 球場拡張に向けて

草薙球場は築30年を越えて老朽化が著しい上、フィールドは両翼91m、中堅115mと規格を満たさず、2006年現在プロ野球公式戦開催球場の中では最も中堅が狭いなど問題点も多いことから、県内の政財界関係者と競技関係者により構成される静岡県野球協議会は2006年春から「草薙球場の改築」もしくは「新しい県立球場の建設」を求める署名活動を行い、7月までに約15万人の署名を集めている。2007年6月19日、隣接する静岡学園中学校・高等学校の敷地を取得し、球場を拡張しても都市公園法による草薙総合運動場の運動施設面積率（全敷地の50%以内）をクリアするプランが静岡県当局より発表され、同校の関係者に申し入れを行った。このプランでは、もし校地が取得された場合同校は静岡県立静岡工業高等学校が移転統合した跡地に移転するとされている。過去には静岡市にプロ野球球団の誘致も行われた。命名権の売却も予定され、コンサートイベントにも利用できる多目的施設化が構想されている。また、フェンス広告なども募集されることもある。

[編集] 主なエピソード

日本のプロ野球が始まるより以前の1934年12月に開催された日米野球大会で、当時日本チームのエースで後巨人の初代エースとなる沢村栄治がベーブ・ルースを三振に打ち取るなどアメリカ大リーグ選抜相手に8回で9奪三振無失点、失点は最終回のルー・ゲーリッグのホームランによる1失点のみと球史に残る快投を見せた場所でもあり、球場前にはその史実を伝えるべく、対峙する沢村とルースの像が建立されている。
長嶋茂雄が読売ジャイアンツ（巨人）の現役選手として最後の試合に出場したのは、実はこの球場である。1974年のペナントレース終了後、日米親善野球に参加、最終戦（1974年11月20日）の巨人対ニューヨーク・メッツを同球場で行った際にも出場していた。