青騎士
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青騎士（ブラウエ・ライター、der Blaue Reiter）とは、1911年にミュンヘンで発刊された、特に美術に関する論文を扱った年刊誌の名、また、これに参加した芸術家の一群の呼称である。後者の方が頻度が高い。因みに Reiter という単語は、本来的には馬の乗り手を指し、「騎士」（独語では Ritter）という意味は薄い。従って、「青騎手」とでも訳すのが自然であるが（最近は、こちらも使われている）、ここでは一般的に使われている呼称に従う。カンディンスキーは、青騎士とは彼自身とマルクの2人だけと後に告白しているが、一般に、これと加えて、マッケや初期のクレーなどを含めて考えられている。
グループは雑誌と展覧会の参加による結成のため、成員の様式は、表現主義的という以外に、際立った求心的な特徴はない。同時代の「ブリュッケ」が地方的運動で、暗鬱な画風を持つのに対し、青騎士は国際的な運動で、造形と人間精神の普遍性の深い追求が指摘される。
青騎士に属するとされる主要な画家は以下のとおり。
- ワシリー・カンディンスキー（w:Wassily Kandinsky; 1866-1944）
- フランツ・マルク（w:Franz Marc; 1880-1916）
- アウグスト・マッケ（August Macke; 1887-1914）->de
- パウル・クレー（w:Paul Klee; 1879-1940）
- アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー（Alexej von Jawlensky; 1864-1941）->de
- ガブリエーレ・ミュンター（Gabriele Munter; 1877-1962）->de
- リオネル・ファイニンガー（ライオネル・ファイニンガー）（w:Lyonel Feininger; 1871-1956）
- ハインリヒ・カンペンドンク（Heinrich Campendonk; 1889-1957）->de
