霧矢大夢
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霧矢 大夢（きりや ひろむ）は宝塚歌劇団月組の男役2番手スター。愛称は「きりやん」「いとーちゃん」「きりちゃん」「ぴろべえ」。大阪府岸和田市出身。血液型O型。大阪府立久米田高等学校出身。姉は劇団四季に所属する女優の井藤湊香。
世界的に活躍する女流指揮者・西本智実とは同じバレエ学校へ通っていた友人同士。
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[編集] 略歴
岸和田市に文化財関係者の二女として生まれた。
1992年、宝塚音楽学校入学。第80期生
1994年、宝塚歌劇団に首席入団。同年3月『ブラック・ジャック 危険な賭け／火の鳥』で初舞台。同期に千ほさち、彩吹真央、朝澄けい、鳴海じゅんなどがいる。 その後花組に配属。入団当初はダンサーとしての評価が高かった。1996年、入団3年目（研3）で『ハウ・トゥー・サクシード』新人公演の初主役（フィンチ役）に抜擢。
1997年、月組に組替えとなる。
1999年、『ノバ・ボサ・ノバ』で新人公演単独主演を果たす。抜群の歌唱力で非常に高い評価を得た。10月、中国公演（北京・上海）『夢幻花絵巻／ブラボー！タカラヅカ』初の海外公演参加。
2000年、ベルリン公演で再び海外公演参加。7月、『更に狂はじ』でバウホール初主演。（大和悠河とのダブル主演）9月、『ゼンダ城の虜』でも新人公演でも主演する。この時期には、月組の中堅スター汐美真帆・大空祐飛・霧矢大夢・大和悠河の4人でグループとして扱われることが多く（通称:シューマッハ）、当時のトップスター真琴つばさとともにテレビ出演などもしていた。
2001年には東京宝塚劇場のこけら落とし公演『いますみれ花咲く』で幕開きのソロ、『ESP!』のエトワール、翌年の『ガイズ&ドールズ』のアデレイド役など、特に歌唱面で活躍を続けた。さらにバウホール単独初主演を果たすなど順風満帆であったが、翌2003年夏、体調不良で『シニョール・ドン・ファン』を休演（代役は北翔海莉）。その後初期の膠原病[1]と診断され約2ヶ月の入院を余儀なくされたため、主演予定だった『なみだ橋えがお橋』も降板となった（代役は月船さらら）。しかし同年冬『薔薇の封印』から舞台に復帰し、鮮やかなダンスを披露した。
その後は休演も無く、順調に実力派スターとして躍進を続けている。
[編集] スター像
安定した高い実力のもとにダンス・歌・芝居などで観客を魅了する男役である。芝居もシリアスなものから一見タカラヅカらしからぬコミカルな役まで役幅の広さ、”引き出し”の多さを誇るスター。
特に歌とダンス両方ともが高いレベルにある貴重な生徒（近年の宝塚はダンスが得意な反面歌が苦手、あるいはその逆という生徒がとくにスター級に多い）としてファン及び劇団の注目・支持が高く、外部出演の機会も多い。
岸和田出身であり、トークの際の関西弁をはじめ"関西人らしさ"も特徴の一つ。
[編集] 主な舞台
[編集] 花組時代
- 1996年6〜11月、「ハウ・トゥー・サクシード」新人公演/フィンチ（第１部）（本役:真矢みき） ＊新公初主演
- 1997年2〜6月、「失われた楽園/サザンクロス・レビュー」新人公演/マックス（本役:海峡ひろき）
[編集] 月組時代
- 1997年11月、東京宝塚劇場公演「EL DORADO」新人公演/ガルシア（本役：初風緑）
- 1998年2〜7月、「WEST SIDE STORY」ベイビー・ジョン 新人公演/ベルナルド（本役：紫吹淳）
- 1998年9月〜1999年2月、「黒い瞳/ル・ボレロ・ルージュ」コロス 新人公演/シヴァーブリン（本役：初風緑）
- 1999年5～6月、「螺旋のオルフェ／ノバ・ボサ・ノバ」ピエロ 新人公演/ソール（本役：真琴つばさ） ＊新公単独初主演
- 2000年2～4月、宝塚大劇場公演「LUNA-月の伝言-／BLUE MOON BLUE」ビル 新人公演/ブライアン（本役：紫吹淳）
- 2000年6～7月、ドイツ・ベルリン公演「宝塚雪・月・花／サンライズ・タカラヅカ」
- 2000年7月、バウホール公演「更に狂はじ」観世元重 ＊バウ初主演
- 2000年9～11月、宝塚大劇場公演「ゼンダ城の虜／ジャズマニア」ウィルヘルム 新人公演/ルドルフ（本役・真琴つばさ）＊新公主演
- 2001年1～2月、東京宝塚劇場公演「いますみれ花咲く／愛のソナタ」オルグ
- 2001年3月、シアター・ドラマシティ公演「Practical Joke」マウロ
- 2001年5～7月、宝塚大劇場公演「愛のソナタ／ESP!」オルグ
- 2001年8～9月、東京宝塚劇場公演「大海賊／ジャズマニア」聞き耳
- 2001年10～11月、全国ツアー「大海賊／ジャズマニア」キッド
- 2002年1～5月、「ガイズ&ドールズ」アデレイド
- 2002年6～7月、バウホール・日本青年館公演「SLAPSTICK」 ＊バウ単独初主演 [2]
- 2002年9～12月、「長い春の果てに／With a Song in My Heart」
- 2003年4～8月、「花の宝塚風土記／シニョール ドン・ファン」ジョゼッペ
- 2003年11月～04年3月、「薔薇の封印」クリフォード/ルイ14世（二役）
- 2004年4～5月、バウホール・日本青年館公演「愛しき人よ」遠藤和実 ＊主演 [3]
- 2004年8～11月、「La Esperanza-いつか叶う-／TAKARAZUKA舞夢!」ファビエル（芝居）、ポセイドン（ショー）
- 2005年2～5月、「エリザベート」ルキーニ
- 2005年7月、梅田芸術劇場公演「Ernest in Love」アルジャノン
- 2005年9月、外部出演「平成若衆歌舞伎・花競かぶき絵巻」出雲の阿国
- 2005年9～12月、「JAZZYな妖精たち／REVUE OF DREAMS」ウォルター
- 2005年12月〜2006年1月、外部出演「Broadway Gala Concert 2005-2006」
- 2006年1月、「ベルサイユのばら」オスカル ＊星組に特別出演
- 2006年1〜2月、中日劇場公演「あかねさす紫の花／Revue of Dreams」中大兄皇子
- 2006年5～8月、「暁のローマ／レ・ビジュー・ブリアン」アントニウス
- 2006年10月、日生劇場公演「オクラホマ!」ジャッド・フライ [4]
- 2007年1〜4月、「パリの空よりも高く／ファンシー・ダンス」ギスターブ・エッフェル
- 2007年5〜6月、バウホール・日本青年館公演「大坂侍～けったいな人々」鳥居又七 ＊主演 [5]
- 2007年8〜11月、「MAHOROBA／マジシャンの憂鬱」ボルディジャール
- 2007年12~08年1月、ドラマシティ・日本青年館公演「『A-“R”ex』－如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか－」ディオニュソス[6]
[編集] 主な主演作品
[編集] 新人公演主演
- 1996年『ハウ・トゥー・サクシード』（本役:真矢みき）
- 1999年『ノバ・ボサ・ノバ』（本役:真琴つばさ）
- 2000年『ゼンダ城の虜』（本役:真琴つばさ）
[編集] バウホール公演主演
- 2000年『更に狂はじ』（ダブル主演）
- 2002年『SLAPSTICK』
- 2004年『愛しき人よ』
- 2007年『大坂侍～けったいな人々』
[編集] 外部リンク
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