雁来大橋
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雁来大橋(かりきおおはし)とは、北海道札幌市の豊平川に架かる橋である。国道275号が通る。南西側(左岸)が東区東雁来町で、北東側(右岸)が白石区東米里である。豊平川に架かる橋としては最長であり、最下流に位置する橋である。
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[編集] 橋梁諸元
- 種別 - 鉄筋コンクリート道路橋
- 形式 - PC連続ホロースラブ橋・連続非合成鋼鈑桁橋・単純合成鋼鈑桁橋
- 橋長 - 638.2m
- PC連続ホロースラブ橋部 - 156.0m
- 連続非合成鋼鈑桁橋部 - 451.2m
- 単純合成鋼鈑桁橋部 - 24.8m
- 最大支間
- 連続非合成鋼鈑桁橋部 - 61.0m
- 幅員 - 8.25m(車道)+3.0m(歩道)
- 鋼重 - 2,398t
- 鉄筋使用量 - 1,712t
- コンクリート使用量 - 14,715m3
- 完成年度 - 1975年(昭和50年)
[編集] 歴史
[編集] 仮橋
豊平川は1932年(昭和7年)から新水路に切り替え工事が始まり、1941年(昭和16年)に現在の水路へと切り替えが完了した。それに合わせて新水路通水前の1937年(昭和12年)、雁来橋の下部構造ができあがった。しかしこのころ戦争によって上部構造の工事は中断、トラスの木橋で当面をしのぐこととなる。この橋は1949年に台風で上部が流失してしまった。
[編集] 1959年の橋(雁来橋)
1955年(昭和30年)、再び雁来橋を架けるという話が持ち上がった。1959年(昭和34年)に完成、長さ341.3m、幅5.5-6.0mのPC桁橋及びワーレントラス橋であった。橋を建設し始めてから実に22年が経過していた。雁来大橋完成時に解体された。
[編集] 1975年の橋
国道275号雁来バイパスの建設に合わせて、1975年(昭和50年)11月に雁来橋より約1km上流に雁来大橋として新たに架けられた。長さ638.2m、幅24.0m。
[編集] 周辺
東区、白石区両側とも住宅街の外縁にある。東区側は近年団地造成が盛んである。
- 豊平川緑地
- 豊平川雁来健康公園
- 札幌サッカーアミューズメントパーク
[編集] 備考
- 北海道道814号滝野上野幌自転車道線もこの橋を通っている。
- 北海道道626号東雁来江別線が白石区東米里にて間接接続している。
[編集] 参考文献
- 札幌市教育委員会編『札幌の橋』(さっぽろ文庫8)、札幌市、1979年。