鉄道ジャーナル
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鉄道ジャーナル(てつどうジャーナル、Railway Journal)は、日本の月刊鉄道趣味雑誌のひとつで、東京都千代田区に本社を置く鉄道ジャーナル社が発行する。
1967年(昭和42年)創刊。2007年1月現在の編集長は宮原正和。創刊以来、竹島紀元が編集長を務めていたが、2006年12月刊行の2007年2月号限りで竹島が高齢により編集長の座を退き、後任に宮原が据えられた。
本項では出版元の鉄道ジャーナル社(てつどうジャーナルしゃ)についても記述する。
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[編集] 誌面
それまで発行されていた鉄道雑誌が、鉄道模型や車両実物を中心とした鉄道趣味の視点から編集を行っているのに対して、「鉄道の将来を考える専門情報誌」を標榜し、「列車追跡シリーズ」という列車の乗車レポート記事を看板に、鉄道に関わる現状を詳細にレポート。鉄道だけではなく航空機やバスなどの記事も取り入れ、交通政策そのものを含めた社会事情や経済的政治的な視点から鉄道を見る記事で構成されている。
創刊初期には大学・高校の鉄道研究部有志が社外スタッフとして関わっている。その経験から自ら鉄道雑誌を立ち上げた者(とれいんの松本謙一・平井憲太郎やレイルマガジン・RM MODELSの笹本健次)もいる。
種村直樹による「レイルウェイ・レビュー」といったオピニオン記事や、マスコミによる鉄道記事を独自の視点で分析する「鉄道記事ざっくばらん」という記事があったが、いずれも2006年7月号で終了した。種村直樹が連載を休止するにあたっての最後のあいさつとして、編集長の竹島から連載休止を通告されたことの理由の一つに本誌の発売状況があったことを記載したために、図らずも本誌上で発行部数が漸減状態であることを公表することになった。種村の連載休止は編集立て直しの一環であった。竹島のコメントは、2006年8月号の編集後記に少し掲載した程度だった。
[編集] 現在の主なコーナー
- 列車追跡
- 鉄道ジャーナルを特徴づける看板記事の一つ。毎月1~2つの列車を取り上げてその乗車ルポから問題点までを取材する。また列車追跡だけ載せた別冊も2か月に一度発売されている。
- 地方鉄道レポート
- 地方のローカル線を特集し、現況や問題点、改善策などを検討していく。
- RAILWAY TOPICS
- 毎月の鉄道に関するニュース。
- 世界の鉄道めぐり
- 日本国外の鉄道を特集する。毎月、一つの地域(大都市)の鉄道について深い取材を行っている。
- BUS CORNER
- 現在、鉄道雑誌では唯一存在するバスのみの記事で、3ページしかないが、バス研究の第一人者の鈴木文彦が手がけているので、その内容は非常に濃い。最近ではコーナー内に「都道府県別バス事情」という特集が毎月組まれている。
[編集] 鉄道ジャーナル社
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 102-0072 東京都千代田区飯田橋4丁目8番6号 日産ビル3階 |
電話番号 | 03-3264-1891 |
設立 | 1965年(昭和40年) |
業種 | 出版業 |
代表者 | 代表取締役 竹島紀元 |
鉄道ジャーナル社は鉄道映像を記録することを目的に、1965年(昭和40年)、鉄道記録映画社として設立された。創立時から竹島紀元が代表取締役を務める。「鉄道ジャーナル」は1967年の創刊当初は東亜企画により季刊誌として発売されていたが、同年発行の3号より鉄道記録映画社に引き継がれ、同時に月刊化されている。
1970年(昭和45年)、社名を雑誌と同名の鉄道ジャーナル社に変更した。
現在、主力である「鉄道ジャーナル」のほか、主に鉄道旅行を中心とした雑誌「旅と鉄道」、その他各種雑誌・書籍の編集・出版や、鉄道に関する映像・ビデオ作品の制作・販売を行っている。