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金本明博 - Wikipedia

金本明博

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

金本明博
Akihiro Kanemoto
基本情報
国籍 日本
出身地 大阪府大東市
生年月日 1987年12月5日(20歳)
身長
体重
175cm
73kg
選手情報
投球・打席 右投右打
守備位置 内野手
プロ入り 2005年 5巡目
経歴
Template  ウィキプロジェクト 野球選手

金本 明博(かねもと あきひろ、1987年12月5日 - )は、日本の元プロ野球選手内野手)。大阪府大東市出身。

目次

[編集] 来歴・人物

  • プロ入り当初は投手だったが、酒田南高校時代は、甲子園で先発全員複数安打も記録したほどの強打の打線で3番を打つ(高校通算では打率4割を記録)など、打者としての能力も高く評価されていた。また、マウンドを別の投手に譲った場合の守備位置はセカンドであり、フィールディングの良さには定評があった。
  • 同期の平田良介とは、中学時代のボーイズリーグで試合をしたことがある。
  • 遠投110mの強肩と、50mは6秒2の俊足を持つ。
  • 中日入団時、野手転向も勧められたが本人のまずはピッチャーでやっていきたいという意向から投手登録のスタートとなった。その1年目は、本来の力を発揮できず2軍で1試合の登板のみに終わり、わずか0回1/3を投げて防御率81.00という散々な数字だった。この悔しさをバネに将来の飛躍に期待がかかっていた。
  • 2007年のキャンプ終了後、球団首脳陣からの野手転向の勧告を受諾し、野手として再スタートを切ることとなった。
    ただしこの時、中日球団が育成選手としての再契約を画策していたことが発覚して問題となった(後述)。
  • 同年6月28日、正式に登録を投手から内野手へと変更。
  • 同年10月29日、球団から戦力外通告を受ける。球団側は育成選手として再契約することを打診したが[1]、本人がこれを固辞したため現役引退となった。なお、後述の問題にも絡んだ居心地の悪さからか、シーズン終了後に長野県昼神温泉で行われたドラゴンズ選手会納会には出席しなかった(蛇足ながら、金本同様に退団する三澤興一も欠席した)。退団選手に思い出を尋ねる「惜別球人」では「いい思い出はなかった。」と語り、完全燃焼できなかった現役生活を偲ばせる。なお、11月30日付で自由契約公示された。今後は一般企業に就職するという。

[編集] 育成選手契約問題

  • 2007年4月26日、中日は入団2年目の金本明博を投手から野手へと転向させる。それに伴い今年中の一軍昇格はないと判断し、それに加えて上限の70名まで埋まっている支配下登録に空きを作りたいという思惑から、金本をウェーバー公示にかけて他球団から獲得の意思がなかった場合に育成選手として再契約する事を決めた。この手法に対して選手会から「戦力補強の抜け道になりかねない。本来の制度趣旨と違う」と中日球団に抗議。これに対して中日の落合博満監督は「本人と充分に話し合って同意を得た上で、決められたルールに従ってやった事だ。本来なら金本は、8月には整理リストに入っていても(解雇の候補に挙がっても)おかしくない選手。育成選手枠の存在があるからこそ、金本は今も中日のユニフォームを着ていられるんだ。」と真っ向から反論した。
  • 2007年5月1日、セ・リーグの豊蔵一会長は金本のウェーバー公示の取り消しを中日球団に通告。「育成選手枠の本来の趣旨と違う」「総合的に判断して決めた。ウェーバー公示の一方的な取り消しは規約違反だと分かってはいるが、承知の上」と弁明。だが落合監督は「正規のルールに従ってやっている事なのに、何故そういう事になるのか」と重ねて反論し、法廷闘争も辞さない構えを見せた。
  • 2007年5月7日、中日球団はウェーバー公示を再申請したものの、セ・リーグはこの申請を却下。中日球団はこの決定を不服とし、「申請の不受理は野球協約違反である」事を理由にコミッショナーに提訴する方針である事を発表した。
  • 2007年5月11日、西川球団社長は「ズルズルいくと球団にも金本にも益がない。他球団ともぎくしゃくした関係が生じかねない」として、コミッショナーへの提訴を断念した。これに対し、セ・リーグの豊蔵一会長は「中日球団が球界全体の利害を考慮し、現実的で穏当な判断をされたものと思う。連盟の不手際などで金本選手は不安な思いだっただろうが、今後は野球に専念し、グラウンドでいい結果を残してくれるよう活躍を期待する。」と談話を発表した。ただし中日球団は「あくまでもルール通りにやった事でこちらに一切不備は無い」事を強調。連盟に対して育成選手枠に関してのルールの見直しを強く要求している。なお、一部で報じられていた金本への戦力外通告の可能性に関しては「長い目で見ている」とこの時点では否定した。
  • 2007年10月29日、球団は金本への戦力外通告とともに育成選手での再契約をもちかけるが、金本はこれを拒否。引退を選択した。

[編集] 通算成績(2007年シーズン終了時)

  • 一軍出場なし

[編集] 関連項目

中日ドラゴンズ
2005年ドラフト指名選手
大学生・社会人 − 希望枠:吉見一起 / 3巡目:藤井淳志 / 4巡目:新井良太 / 5巡目:柳田殖生
6巡目:斉藤信介 / 7巡目:佐藤亮太
高校生 − 1巡目:平田良介 / 3巡目:春田剛 / 4巡目:高江洲拓哉 / 5巡目:金本明博
育成選手 - 1巡目:竹下哲史 / 2巡目:加藤光教


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