進歩党 (ノルウェー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
進歩党(ノルウェー語:Fremskrittspartiet(FrP) 英語名:Progress Party ))は、ノルウェーのリバタリアン政党。
目次 |
[編集] 歴史
1973年にアンネシュ・ランゲが創設した、その名も「税金と公的介入を強力に縮小するためのアンネシュ・ランゲの党」が前身。同年の総選挙では、労働党と既存保守政党の双方への批判票を集め、4議席(得票率5,01%)を獲得した。翌1974年にランゲが死去しエイヴィン・エックボが党首に就いたが、路線をめぐる内部対立が深まった。この結果カール・ハーゲンをリーダーとするグループが離党して、改革党(Reformpartiet)を結成した。1975年に再合同したものの、選挙では長く低迷することとなった。なお1977年に現在の進歩党に改称している。 その後、党組織の構築やハーゲンの効果的なテレビ戦術が功を奏して、1989年の総選挙では、165議席中22議席を獲得する大躍進を遂げた。1990年代後半からは第2党ないし第3党の地位を確たるものとし、2005年には169議席中38議席と再び躍進して、得票率も20%を超えた。 長年にわたって党の顔であったハーゲンは2006年に党首を退き、当時36歳のシーヴ・イェンセンが後継党首となった。
[編集] 政策
反移民政策
経済・財政政策においては、国家の介入を最小限に抑え、市場原理に委ねることを主張している。経済の大きな部分を占める公的部門を民営化し、累進的課税の除去による経済活動の活性化するなど、福祉国家の転換へ向けての政策が中心となっている。
こうした急進的な政策のため、議会内で無視できない勢力を築いたにかかわらず、いまだに政権に加わったことがない。ノルウェーの政党は社会主義ブロックとブルジョワ・ブロックに分かれて連立政権を形成することが多く、進歩党は政策的には後者に近い。しかし2001年に発足したキリスト教民主党中心のボンデヴィーク政権があえて少数政権の道を選んだように、進歩党はブルジョア・ブロック政権においてもその閣内パートナーとして迎えられてはいない。
[編集] 歴代党首
*アンネシュ・ランゲ Anders Lange (1973年-1974年)
- エイヴィン・エックボ Eivind Eckbo (1974年-1975年)
- アルヴェ・ロンヌム Arve Lønnum (1975年-1978年)
- カール・ハーゲン Carl I. Hagen (1978年-2006年)
- シーヴ・イェンセン Siv Jensen (2006年-)
[編集] 外部リンク
- (ノルウェー語) Fremskrittspartiet (Progress Party)