近江牛
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近江牛(おうみぎゅう)は、滋賀県で肥育される和牛である。同じ但馬牛を素牛とする神戸牛、松阪牛と合わせ、日本三大和牛の1つと言われることもある。歴史の古い食肉牛である。このうち近江牛は和牛の 90% を占める黒毛和種である。牛の肥育履歴偽装事件を受け、2005年12月、近江牛の定義は、優秀な子牛を導入もしくは生産し、滋賀県内で最も長く肥育した黒毛和種でかつ、JAS法に定める原産地表示が「滋賀県産」と表示できるもの、とされた。
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[編集] 歴史
江戸時代には、牛肉が「養生薬」の名目で、味噌漬や干し肉として彦根藩から将軍家へ献上、賞味されていた。 明治になり、西洋文化の影響で牛肉食が始まり松阪牛の普及に伊勢商人が貢献したように近江商人の活躍があったためともいわれている。なお、神戸牛は本来、神戸ビーフと呼ばれ、神戸産の牛ではなく輸送のために神戸港に運ばれてきた近江牛を在留外国人が賞味し名付けたともいわれている。
[編集] 生産
主に滋賀県の蒲生、神崎、愛知(現在の近江八幡市、東近江市、竜王町など)において生産されてきた。これら一帯は米の生産やその他の農業も盛んで、このため牛を肥育するための飼料とストレスの少ない気候に恵まれたためともいわれている。
[編集] 特徴
松阪牛に比べて肉の繊維や霜降りのきめが細かい。脂は、融点が低くて常温で溶ける[要出典]。
[編集] 関連項目
- 近江米
- 近江商人