超合体魔術ロボ ギンガイザー
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『超合体魔術ロボ ギンガイザー』(ちょうがったいまじゅつロボ ギンガイザー)は、1977年(昭和52年)4月9日から同年10月22日まで朝日放送発テレビ朝日系で毎週土曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、日本アニメーション・葦プロダクション(現:プロダクション リード)製作のロボットアニメ。
TBS系時代以来の頃から朝日放送の土曜19:00のアニメ枠は、1976年3月の『はじめ人間ギャートルズ』終了を持って一度中断し、クイズ番組『三枝の大マジメ!?結婚ゲーム』が1年ほど放送されていたが、同番組が日曜19:00の朝日放送制作アニメ枠と枠交換となり、この時間のアニメ枠が復活した。本作はその最初の作品である。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
絶大な力を持つと言われるアンターレス大魔玉をめぐり、ゴローたちがサゾリオン帝国と戦う。
前企画「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」と同じく、日本アニメーションの「預かり」という立場で葦プロダクションが実制作を受け持った。奇抜な合体をするギンガイザーや、これが初主演となる井上和彦の若々しい演技などが印象に残る。最終回は、ギンガイザーの新必殺技を目の当たりにしたカインダークたちが彼らの実力を認め地球から去っていくというものであった。
[編集] スタッフ
- 制作:本橋浩一
- プロデューサー:上野哲生
- 音楽:横山菁児
- シリーズ構成:八田礼
- 美術監督:新井寅雄
- キャラクターデザイン:内海勇夫、高橋資祐
- メカニックデザイン:スタジオぬえ、メカマン
- 総監督:案納正美
- 脚本:山本優、吉川惣司、新井光、関藤一、会戸陽、五武冬史、八田朗
- 演出:八尋旭、安濃高志、泰泉寺博、大貫信夫、挟間遊、真下耕一、鷹野大、西本健一
- 作画監督:田中保
- 色指定:向井稔
- 美術設定:井上徹雄、横瀬直人
- 背景:横瀬直人、田島一夫、佐藤明子、西永一光、伊本緑、永原反子、三浦智
- 特殊効果:山崎雅典
- 仕上:スタジオ古留美、スタジオメルヘン、ワークショップ、スタジオタージ、マキ・プロ
- 録音ディレクター:本田保則
- 調整:原田敦
- 効果:イシダサウンドプロ
- 協力:オムニバスプロモーション、アーツプロ、整音スタジオ
- 現像:東京現像所
- 撮影:菅谷信行、平山昭夫、名古屋光男、田中久男
- 編集:相原義彰
- 制作事務:佐藤訓史
- 制作主任:加藤博
- デスク:安達登
- 進行:山内重保、由井正俊、鎌田正典、小鹿英吉、高野洋介、川端蓮司
- 制作担当:高桑充
- 制作協力:葦プロダクション
- 制作:日本アニメーション、朝日放送、葦プロダクション
- 主題歌:「超常スマッシュ! ギンガイザー」(作詞:保富康午、作曲:横山菁児、歌:ささきいさお、東京荒川少年少女合唱隊)
- 副主題歌:「さがしにいかないか」(作詞:保富康午、作曲:横山菁児、歌:ささきいさお)
[編集] キャスト
- 白銀ゴロー:井上和彦
- 秋津ミチ(ミッチー):古賀ひとみ
- 南三太:丸山裕子
- 荒波トラジロー:西村知道
- ゴードー博士:小林清志
- 帝王カインダーク:森功至
- 大僧正ネクローマ:緒方賢一
- 将軍ガバーラ:徳丸完
- 女占師サロメ:有馬瑞子
- ナレーター:田中崇
[編集] 登場メカ
- グランファイター:魔術団のトレーラー・銀河号が変形した巨大ロボット。
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- 武器
- マジックカード・・・両手首からトランプ(スペードのエース)が飛び出す。
- マジックレーザー・・・両手からリング状のレーザーを発生させて攻撃する。
- マジックミサイル・・・腰から発射されるミサイル。
- マジックハンマー・・・両手を合掌した状態から開くことで、光と共に実体化する鎖付きのハンマー。
- マジックソード・・・両手を合掌した状態から開くことで、光と共に実体化する両刃の剣。
- 武器
- ブルゲイダー:遊園地の乗り物・ジャンボコースターが変形した巨大ロボット。
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- 武器
- トゲボール・・・胸の装甲が開き、射出されるトゲ付きの鉄球。
- トゲバット・・・トゲボールから変形する、バット状の手持ち武器。
- マジックファイヤー・・・胸から放射される火炎。
- 武器
- スピンランサー:遊園地の乗り物・マジックUFOが変形した巨大ロボット。
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- 武器
- マジックスピン・・・UFO形態となり、回転しながら体当たりする。
- マジックレーザー・・・胸のV字から発射されるレーザー(でたらめな軌道で発射される。)
- 武器
- アローウィング:上記の3体のロボットの変形に際して余った部品が合体してできる戦闘機。
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- 武器
- ミサイル・・・単なるミサイル。
- ハートカッター・・・垂直尾翼から発射されるハート状の弾。
- 武器
- ギンガイザー
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- グランファイター、ブルゲイダー、スピンランサーの3体のロボットと戦闘機アローウイングが合体した形態。そのまま敵に突撃する「超常スマッシュ」が必殺技。
- グランファイターの上半身と箱型の下半身をもち、右手に剣、左手に回転ノコギリを装着した姿。ロボットとも戦闘機ともいえない奇抜な合体スタイルで、視聴者に絶大なインパクトを残した。
- 最終回では、新必殺技「ファイヤークラッシャー」で敵を殲滅した。(「超常スマッシュ」形態で全身が炎に包まれながら突撃する)
[編集] 放送リスト
- 出動だ! ギンガイザー
- サゾリオン帝国の野望
- 出た! 富士のヌメーラ
- 蘇った古代のシャチ
- 岩石魔獣ヤシャガンダ
- 双頭の古代象ナウマー
- 古代海亀タートンの叫び
- あがれ! ケンカ凧
- 怪獣メトリオの牙
- 呪いの変幻魔獣
- ガマルス炎熱地獄
- 恐山の決闘
- SOS! マンモスタンカー
- 恐怖の古代熊グリズラー
- ミイラ怪人が古都に出現!
- 怪鳥ウガーダ必殺ピック
- 金色の蘇生獣イーグロン
- 決戦! 蘇生獣の墓場
- 磯あらし! 原生貝獣
- あばれ猛牛一番星!
- 急襲! ゲモラの谷
- 謎の炎海流
- 大ザル山の紋次郎
- 恐怖のSL爆弾
- 捨て身のファイヤクラッシャー (前)
- 捨て身のファイヤクラッシャー (後)
[編集] 逸話
スタジオぬえのデザインしたロボットは非常に緻密で線が多かったため、現場のアニメーターたちが線を大胆に省略した。そのため実際の作品に登場した姿は設定とは程遠いモノに成り果て、スタジオぬえ側は番組のクレジットから名前をはずすように強く申し入れたとの逸話が残っている。 この話は「アニメージュ」1981年11月号の別冊付録「スタジオぬえのデザインノート」において担当デザイナーである「ぼく」こと宮武一貴本人により暴露されたものであり、オリジナル設定デザイン画と実際に放送されたものを並べて掲載して申し入れの正当性を訴えた。 また、宮武一貴はこの冊子の中で、ブルゲイダーの武器「トゲバット」がお気に入りデザインであることを恥じらいながら告白している。
[編集] 玩具
玩具はタケミから、「ミニ合体合金シリーズ」、「スタンダードシリーズ」、「デラックス合体合金シリーズ」のビッガー合金3シリーズと、「ビッグロボ グランファイター」が発売された。
ギンガイザーに合体させるには、「ミニ合体合金スピンランサー」、「デラックス合体合金ブルゲイター」、「超デラックス合体合金グランファイター」の3体が必要であると、ミニ合体合金シリーズの説明書の裏面に、「きみも超常スマッシュBUILD UP作戦にJOINTせよ!」というキャッチコピーで説明されていたが、「デラックス合体合金ブルゲイター」「超デラックス合体合金グランファイター」は発売されなかった。
[編集] 前後番組の変遷
朝日放送制作 テレビ朝日系 土曜19時台前半(1977年4月 - 1977年10月、本作よりアニメ枠再開) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
三枝の大マジメ!?結婚ゲーム
※日曜19:00に枠移動 |
超合体魔術ロボ ギンガイザー
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