ギャートルズ
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『ギャートルズ』は、架空の原始時代の原始人たちが繰り広げる、おおらかかつ突飛な日常を描いた園山俊二原作のギャグ漫画である。
目次 |
[編集] 概要
週刊漫画サンデー(実業之日本社)で1965年から1975年に渡って連載された(ゴンは登場しない)。また、『はじめ人間ゴン』として、学習研究社の学習雑誌に1966年から(主人公はゴン)、『はじめ人間ギャートルズ』として小学館の学年誌に1974年から連載された(主人公はゴン)。
テレビアニメとテレビドラマにもなり、その独特のユーモアや世界観で大人気を博した。
この作品により定型化した代表的なギャグやネタに、「大声が文字の形の石になって飛んでいく」「輪切りの肉」「マンモスの群れの突進(その結果人間が踏みつぶされてぺらぺらになる)」などがある。
作中で原始時代にもかかわらず何故か貨幣経済が浸透しており、巨大な石の貨幣を用いている描写が見られるが、もちろんフィクションであり、このように使われる巨大な石の貨幣は歴史上存在しない。オセアニアにこのような巨大な石の貨幣は実在するものの、人間が持ち運ぶものではなく所有権だけが移るという性質のものである。
単純で印象深いアニメのオープニングや、エンディング『やつらの足音のバラード』(作詞:園山俊二、作曲:かまやつひろし)の主題歌も、長く親しまれている。なお、地球の始まりから人類の誕生までをシンプルかつ奥行きある形で描いた『やつらの足音のバラード』は、後に小泉今日子やスガシカオらによってカバーされ、その都度オリジナルも注目を浴びている。
主な登場人物は、「ギャートルズ平原(架空の地名)」に暮らす原始人の少年ゴンと、ゴンの父ちゃんをはじめとする彼の家族、そして相棒であるゴリラのドテチンである。彼らの日々の生活は波瀾万丈でエピソードに富み、個性的な隣人や生き物たちが絡んで騒動を繰り広げる。
- 英語圏では「Hajime Ningen Gon (GON, THE STONE-AGE BOY)」として紹介されている。
[編集] アニメ版
[編集] はじめ人間ギャートルズ(第1作)
1974年10月5日から1976年3月15日にわたりABCをキーステーションに当初 TBS 系、1975年4月からはMBSとのネット交換による腸捻転解消によるネットチェンジによって NET (現在のテレビ朝日)系で全77回放送された。アニメを制作した東京ムービーの文芸部に所属した山崎敬之によると、このアニメ化は東京ムービー社長の藤岡豊と園山俊二が隣家であり、夫人同士の仲が良かったために実現したとのことである(山崎敬之『テレビアニメ魂』p.134)。前番組は『ど根性ガエル』。TBS 系から NET 系に移行した際の TBS 系での後番組が『仮面ライダーストロンガー』である。2008年1月7日からCSアニマックスで放送される。
[編集] キャスト
- ゴン:丸山裕子
- とうちゃん:肝付兼太
- かあちゃん:花形恵子
- ドテチン:立壁和也
- ピー子ちゃん:吉田理保子
- 死神
- ヒネモグラ
- マンモー
- その他:作間功、恵比寿まさ子、野本礼三、滝口順平、増岡弘、千々松幸子、野本礼三、山田俊司、松金よね子、鈴木清信、加藤治、杉山佳寿子、高田竜二、山下啓介、根本好章、三浦理江、水鳥鉄夫、沢りつお、永井一郎、雨森雅司、矢田稔、千田光男、北川智絵、井上真樹夫、徳丸完、畠山洋子、藤本譲、森功至、島田彰、北村弘一、曽我部和行、野沢雅子、上田敏也、峰恵研、新島慶子、富山敬、緒方賢一、高坂真琴、中谷ゆみ、池水通洋、鈴木清信、飯塚昭三、細井重之、山本圭子、浅井淑子、白川澄子、田の中勇
[編集] スタッフ
- 原作:園山俊二
- 脚本:金子裕、山崎晴哉、城山昇、伊東恒久、九十英夫、川石光、井上知士、松岡清治、山本優、安藤豊弘、鶴見和一、荒木芳久、松崎行雄、今村文人、福富博
- 演出:吉田茂承、岡部英二、御厨恭助、坂本竜、波多正美、さきまくら、福富博、岡崎稔、永丘昭典
- 作画監督:香西隆男(「香西隆」名義もあり)
- 美術監督:小林七郎
- 撮影監督:三沢勝治
- 録音監督:千葉耕市
- 音楽:かまやつひろし、藤沢守(現:久石譲)
- 原画:河内日出夫、中村英一、青木悠三、山田道代、大竹伸一、横山広美、児玉兼嗣、若見勝博、高畑順三郎、窪田正史、島田和義、百瀬義行、内山正幸、札木幾夫、槌田幸一、小田仁、北原健雄、鈴木基司、川尻善昭、堀越新太郎、若見勝博、近藤喜文、竹内留吉、山口泰弘、本木久年、本多敏行、椛島義夫、芝山努、小林治、前田実、端名貴勇、大関雅幸、北島信幸、後上義隆、矢沢則子、千葉雅子
- 動画:鈴木基司、丸山晃一、上村幸子、鈴木寿美、荒井政良志、森本知枝、他
- 仕上:山名公枝、工藤秀子、上松淑子、小和田通子、向坪恵美子、山田由美子、他
- 美術設定:竜池昇
- 背景:曽我元、橋本三郎、他
- 撮影:東京アニメーションフイルム
- 効果:片岡陽三
- 録音技術:星野敏昭
- 編集:東放制作
- 制作主任:赤川茂
- 制作進行:都築雷秋、他
- 制作協力:Aプロダクション、東京アニメーションフイルム、映音、東京現像所
- 製作著作:ABC、東京ムービー(朝日放送のクレジットは、ネットチェンジ後では珍しく宋朝体の旧ロゴを使用していた)
[編集] 主題歌
[編集] 放送リスト
- 第01回「ハジメンカリーンの巻/マンモギャーの巻」
- 第02回「ピカピカイシンの巻/キビキビシラーの巻」
- 第03回「ロングロングアゴンデーの巻/ツキビジョンウィーの巻」
- 第04回「ネツンアッチクタバリーンの巻/マンモペットカウーンの巻」
- 第05回「マッリーンソワソワンの巻/イレバーンジジの巻」
- 第06回「ギギガップの巻/ハルカーンドンドンの巻」
- 第07回「ニキニキビーンの巻/ジゴクラクーンの巻」
- 第08回「トリカエッコンの巻/コモリーンコリゴリの巻」
- 第09回「カカッターンの巻/スキスキフラレタンの巻」
- 第10回「ウシロスガタイイの巻/オーギャーティフルの巻」
- 第11回「ブーメランルーの巻/サムサムンクションの巻」
- 第12回「オオカミーンの巻/クタビレモウケーンの巻」
- 第13回「バラバランチズの巻/バイバイワニーンの巻」
- 第14回「アケボノーの巻/ポンポコカヌシヤマの巻」
- 第15回「ホカホカマンモケーの巻/トンデッタコタコンの巻」
- 第16回「ネンネコロリーンの巻/イシーの巻」
- 第17回「エンヤコラハチンの巻/オンギャハーンの巻」
- 第18回「ハルンイッチバンの巻/ビンボーカミーンの巻」
- 第19回「キラララドーンの巻/ハルカゼナーの巻」
- 第20回「ネムネムハルーンの巻/ピカーリルンペの巻」
- 第21回「ネボケーンクマンの巻/ウラナナラーンの巻」
- 第22回「ピカリロデドーンの巻/エンギギカッグーンの巻」
- 第23回「クルクルマワールラー!の巻/マケルモカチーンの巻」
- 第24回「ヘンテコテコムシンの巻/モテモテンキザーの巻」
- 第25回「ナミジハルバルーンの巻/ラブラブレターンの巻」
- 第26回「スキライダーメ!の巻/カエルーンテンテンの巻」
- 第27回「マンモスゴーンの巻/イソガシガリーンの巻」
- 第28回「ナクナクンゴリラッペの巻/ポンポコムーンの巻」
- 第29回「オボロンヅキブハーの巻/イキカエッタドーンの巻」
- 第30回「タイガーギャーの巻/ウホウホヤッホーの巻」
- 第31回「ピーコピーコピーコロリンの巻/ラララーコイビトの巻」
- 第32回「アタッターンの巻/シニガミーンダメダメの巻」
- 第33回「ココーンポンポコの巻/チヤホヤモテモテンの巻」
- 第34回「オトコハキビシインラーの巻/カビカビカビラの巻」
- 第35回「エレキーンシビラの巻/ハルバルーンケモノミチの巻」
- 第36回「星にのった王子さまの巻/ハラペコファミリーの巻」
- 第37回「腹がペコペコペコペコだの巻/とりとりかえっこの巻」
- 第38回「ガマー見ろ!の巻/あたまをつかえゴンの巻」
- 第39回「ミエミエケシキーンの巻/ドラゴンの玉をうばえの巻」
- 第40回「だまされたゴンの巻/いかがなされた旅の人の巻」
- 第41回「イテテテムシバーンの巻/ゴンと父ちゃん狩の旅の巻」
- 第42回「すばらしいおじいさんの巻/父ちゃんの過去の巻」
- 第43回「類人猿のガキ大将の巻/出た!しょぼくれドラゴンの巻」
- 第44回「カッパにねらわれた父ちゃんの巻/ジャイアンツ山の大巨人の巻」
- 第45回「大当り!星うらないの巻/やって来た子連れカミナリの巻」
- 第46回「死ね死ねにっくきガイコツの巻/あっ透明マンモス!?の巻」
- 第47回「原始人のテーブルマナーの巻/追い出された父ちゃんの巻」
- 第48回「はらはらナマズの大地震の巻/さっそう!風仙人の巻」
- 第49回「対決!!死神とゴン/人間と動物は友達なんだの巻」
- 第50回「なまいきオウムケータくんの巻/突撃!鬼バキバ戦車の巻」
- 第51回「母ちゃんの原始美容体操の巻/巨人国からの侵入者!?の巻」
- 第52回「ジャジャーン!天邪鬼登場の巻/生きかえった吸血鬼の巻」
- 第53回「ゴンの地底大冒険の巻/女ごころとピー子ちゃんの巻」
- 第54回「森のポンポコ死神の巻/天邪鬼の親さがし月旅行の巻」
- 第55回「魔法使いマホバばあさんの巻/大戦争!ゴリラ対類人猿の巻」
- 第56回「腹立ちハゲワシの復しゅうの巻/大天狗のプレゼントの巻」
- 第57回「雪女につかまったゴンの巻/巨人の泣きどころの巻」
- 第58回「生きかえった冷凍恐竜の巻」
- 第59回「ゴンの天国地獄大旅行の巻」
- 第60回「孤独のカタキバオレの巻」
- 第61回「白馬争奪猛レースの巻」
- 第62回「臆病を吹き飛ばせ!の巻」
- 第63回「大平原の水が消えた!の巻」
- 第64回「ガラガラオロチをさがせ!の巻」
- 第65回「父ちゃんのおへそが消えた?の巻」
- 第66回「死神にとりつかれたの巻」
- 第67回「バラバーラの大来襲の巻」
- 第68回「母ちゃんに弱いマグマ大王の巻」
- 第69回「オヨヨ・白魔大王だーっの巻」
- 第70回「さる酒のんでウッホッホ!の巻」
- 第71回「ご先祖さまが現れたの巻」
- 第72回「ゴム風船で天国旅行の巻」
- 第73回「死神の息子が恋をしたの巻」
- 第74回「父ちゃんがぬけがらになったの巻」
- 第75回「モグリドラゴン現る!の巻」
- 第76回「星からの訪問者の巻」
- 第77回「やつらの足音が聞こえた!の巻」
[編集] はじめ人間ゴン(第2作)
1996年、NHK-BS2の衛星アニメ劇場の枠で、第1作とまったく同じモチーフで『はじめ人間ゴン』として全39回放送。この本放送では1回に3話放送されたが、後にNHK教育で再放送されたときは、10分枠になり1回に1話のみ放送する形式だった。
[編集] キャスト
- ゴン:大谷育江
- とーちゃん:緒方賢一
- かーちゃん:一城みゆ希
- ドテチン:茶風林
- ピーコちゃん:川上とも子
- マンモス、サーベルタイガー:大黒和広
- 死神:石井康嗣
- 星の王子:矢島晶子
- その他:青森伸、安西正弘、石森達幸、稲葉実、岩永哲哉、上田敏也、大塚明夫、大友龍三郎、柏倉つとむ、亀山助清、喜田あゆ美、桜井敏治、佐々木るん、高木渉、滝沢ロコ、氷上恭子、平松晶子、広瀬正志、宝亀克寿、松井菜桜子、南央美、森川智之、吉田小南美、北村弘一、山口由里子
[編集] スタッフ
- 企画:布川ゆうじ(スタジオぴえろ)
- プロデューサー:朴谷直治(スタジオぴえろ)
- シリーズ構成:浦沢義雄
- 脚本:浦沢義雄、杉原めぐみ、阪口和久
- アニメーションキャラクターデザイン:岸義之
- オープニングアニメーション:古瀬登
- 作画監督:岩根雅明、敷島博英、室井ふみえ、松下佳弘、山田浩之、岡田敏靖、桜井美智代、林一哉、宮川治雄、臼田美夫、増谷三郎、早川淳一、二宮常雄、古瀬登、山本哲也、井坂純子、佐久間しげ子、新田靖成、飯飼一幸、井上栄作、林千博、香川浩、志村隆行、新井豊
- 美術監督:池田祐二(スタジオワイエス)
- 動画チェック:豊島光子
- 撮影:池上元秋、白井久男(不定期)
- 色彩設計:いわみみか。
- 音響監督:清水勝則、鈴木祐子
- 音響制作:ザックプロモーション
- 音楽:本間勇輔
- 効果:依田安文(わいわいサウンド)
- 音楽プロデューサー:大川正義 (MEDIA.REMORAS.INC)
- 監督:香川豊
- コンテ:香川豊、小柴純弥、鴫野彰、岩鷹明、山崎隆、池上和誉、横山広行、岩根良明、池端隆史、都留稔幸、神谷純、高田耕一、山崎たかし、たかやしまさき、わだへいさく、織田美浩、大畑清隆
- 演出:香川豊、池端隆史、山崎隆、池上和誉、横山広行、岩根良明、大畑清隆、わだへいさく、村田雅彦
- 製作協力:国際メディア・コーポレーション、丸紅、学習研究社
- 制作:スタジオぴえろ
[編集] 番組の移り変わり
ABCテレビ 土曜19時台前半(1974年10月 - 1976年3月) | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
はじめ人間ギャートルズ
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||
TBS系 土曜19時台前半(1974年10月 - 1975年3月、本番組までABC制作アニメ枠) | ||
ど根性ガエル
|
はじめ人間ギャートルズ
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NET(現:テレビ朝日)系 土曜19時台前半(1975年4月 - 1976年3月、本番組よりABC制作アニメ枠) | ||
ちびっこアベック歌合戦
※MBS制作、TBS系に番組移行 |
はじめ人間ギャートルズ
|
三枝の大マジメ!?結婚ゲーム
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KBC 土曜19時台前半(本番組よりNETと同時ネット) | ||
マキシンの東芝ハレハレ555
※ローカル枠 |
はじめ人間ギャートルズ
※RKBから移行 |
三枝の大マジメ!?結婚ゲーム
|
BS2衛星アニメ劇場 水曜18:00枠 | ||
ヤンボウ ニンボウ トンボウ
|
はじめ人間ゴン
|
[編集] テレビドラマ版
1994年3月21日にNHK-BS2にて、『ギャートルズ 旅立ち』のタイトルで放送。
[編集] その他
- サイサン環境保全基金のガスブランド「GasOne」の CM のキャラクターに採用。
- 2005年秋、大一商会からパチンコ機化され、「CRギャートルズ」として登場。声優などはリメイク版の「はじめ人間ゴン」に基づいているが、ラウンド中のBGM曲は1作目の「はじめ人間ギャートルズ」であった。
- とうちゃんが、一旦、死んでしまい、天国に上っていくシーンでフォーク・クルセダーズの大ヒット曲『帰ってきたヨッパライ』この曲が流れている。