Wikipedia:説明責任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアは多くの利用者(ウィキペディアン)が共同編集するものです。編集内容について意見の相違が出ることもしばしばあります。そのような時、ノートページにおいて議論し、合意形成することが推奨されています。そのような時に、利用者は自身の編集について他の利用者に対し、説明責任を果たすことが望まれています。
[編集] ログインの勧め
多くの利用者は「既存の記事を大幅に変更する際にはアカウントを取得し、ログインした上で編集してほしい」と望んでいます。
比較・対照としてWikipedia:ページの編集は大胆にを参照
ログインが望まれる理由は、自身の編集に対する説明責任を果たしてほしいからです。もし、あなたが利用者名を登録してていなければ、利用者ページを持てません。投稿の際は利用者名の代わりにIPアドレスが記録されますが、それは一定のものではないので、他の人達にとってあなたの編集について、あなたと対話するのが難しくなり、それをもどかしく思う利用者もいます。もちろんログインしないでの編集は認められていますし、それ自体を他の利用者が異議を唱えることはできません。
しかし、ログインしていないのは、自身の投稿に自信がなかったり、責任を持ちたくないためであるとか、ウィキペディアの方針に沿っていないことを自覚しているためと見られることもあるという側面も考慮してください。
特に、ログインしていない利用者が他の利用者らが多くの議論の積み重ねにより書き上げた記事に対し、それらを考慮しない大幅な変更を行った場合、問題になりがちです。ウィキペディアの記事は、民主主義的な議論を経て作り上げられるものであり、あなた(とあなたの質の高い編集歴)に他のウィキペディアンがよせる信頼によって、編集のプロセスは筆自慢による編集作業からチームワークによる編集作業になるのです。ですから、あなたが「雑草とり」と呼ばれるメンテナンス的な編集のみで参加しようと思っているなら別ですが、ある程度、記事の内容に関わる編集をしようと思うなら是非、アカウントを取得し、ログインした上で編集することを推奨します。
アカウント(利用者名)の取得には氏名やメールアドレスも費用も不要ですから、アカウントを取得すれば、ウィキペディアにおいてアイデンティティを維持し、存在感を発揮しながらもログインしないでの投稿のようにIPアドレスも公開されませんのでより匿名でいることができるのです。そして、あなたは全てのウィキペディアンに、あなたの記事の編集が支持に値するものだという意見を伝えることもでき、自分自身の編集内容に対する説明責任を果たすことができるようになるのです。
いつしか、ログインしないIPユーザーの編集だけを除いたウィキペディアの特別版を作る人が現れるかもしれません。このような特別版を作成する機能をウィキペディアに付加することをウィキペディアンの多くが支持するかどうかはわかりませんが、誰もが(たとえば、CD-ROM向けに)データベースからそのようなビューをつくることができますので、これはログインしないで投稿することを避ける理由の一つになるでしょう。
詳細はw:Wikipedia:Wikipedia approval mechanismを参照
関連する提案としてWikipedia:ノートのページでは投稿に署名をするを参照
ログインするには、各ページの右上部にある「ログイン」のリンクをクリックして下さい(外装により異なる)。
詳細はHelp:ログインを参照
[編集] アカウント取得者における問題
- また、自分の通常の利用者名で編集してもノートでの議論において理解が得られないと、自分の思い通りに変更を行うべくログインしないで編集する行為にでる人がいる、と考えられています。これは、特に中立的な観点を達成すべく共同作業を行っている記事において、不満足な結果を増やすことにつながります。
- 利用者名を登録してアカウントを取得している利用者であっても、匿名であることを悪用して、説明責任を果たさない利用者もいます。利用者名を複数登録することを日本語版では「多重アカウント」と呼び、それ自体は認められていますが、その多重アカウントを多重投票やルール逃れなどの不正な目的で使用する(これを「ソックパペット」(英語版では「sock puppet」)と呼ぶ)者も残念ながらおり、ウィキペディアのコミュニティを混乱させる者として、ウィキペディアの編集から一定期間または無期限の投稿ブロックになることもあります。
アカウントを取得し、それぞれの利用者名を持った利用者が増えれば増えるほど、編集についての議論もより活発になり、それはきっとウィキペディアの記事の質をより高いものにすることにつながることでしょう。