藤平光一
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藤平 光一（とうへい こういち、1920年 - ）は、東京生まれ栃木県出身の日本の武道（合気道）家。心身統一合氣道の創始者。
幼少の頃は体が弱く、父親から柔道を教わった。慶應義塾大学に入学後、肋膜炎を発症し山岡鉄舟の高弟小倉鉄樹などから禅や呼吸法を学ぶ。19歳のときに合気道の開祖植芝盛平に入門する。慶應義塾大学卒業後、陸軍に入隊。中国へ派遣されたときの体験が「氣の原理」に大きく影響を与えた。
帰国後、中村天風に師事し、心身統一道を学ぶ。その後ハワイを始め、アメリカ全土で合気道を指導してまわった。1969年（昭和44年）、公式に合氣道十段を許される。当初は（財）合気会の師範部長を務めていたが独立し、1971年（昭和46年）、氣の研究会を創設、1974年（昭和49年）に心身統一合氣道会を立ち上げる。植芝盛平と中村天風という日本が世界に誇る偉人に師事した人物である。
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[編集] 氣の原理
藤平光一は「氣」や「天地の理」を重んじ、心と体をひとつにする「心身統一」が重要であるとしている。多くの問題はそれを行う人がうまく氣を使いこなしていないことや、心と体が不統一状態であることによってもたらされていると考えている。心身統一合氣道はその概念を体現化しているものに過ぎず、あらゆるものに応用できるとしてスポーツ各界や企業研修、健康に対して氣の概念からアプローチしている。藤平光一に影響を受けた有名人として、王貞治や長嶋茂雄が有名である。
[編集] 心身統一道
心身統一道は中村天風が説いた理論をもとにしている。藤平光一が中国から帰国後、植芝盛平らと合氣道の修行をしているとき、植芝が技を行うとスムーズにいくのに、弟子同士で行うとどうもうまくいかないことに気付いた。その時に出会ったのが中村天風である。
中村は「心が体を動かす」と説き、そのことから「相手の氣を導いてから体を導く」ということを見出した。また、相手の心を導く前に自らの心をコントロールできていなければ他者の心は導くことが出来ないと考え、心身統一道を土台とした心身統一合氣道を作り出した。
[編集] 心身統一の四大原則
- 臍下(せいか)の一点に心をしずめ統一する。
- 全身の力を完全に抜く。
- 身体の総て(すべて)の部分の重みを、その最下部におく。
- 氣を出す。
[編集] 関連人物
[編集] 著作（一部）
- 成功の秘訣は氣にあり
- 幸福の秘訣は氣にあり
- 健康の秘訣は氣にあり
- 氣の威力
- 氣の呼吸法
- 中村天風と植芝盛平 氣の確立
他、多数
