芦屋急行線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

芦屋急行線（あしやきゅうこうせん）は福岡県遠賀郡芦屋町の鶴松団地から北九州市八幡西区の八幡西郵便局前間を結ぶ急行路線バスの通称である。運行当初より北九州市交通局（北九州市営バス）と西鉄バス北九州による共同運行で、市営バスは向田営業所、西鉄バス北九州は八幡営業所が担当する。なお、路線の正式名称は市営バスが「黒崎・芦屋急行バス」西鉄バスが「芦屋（急行）黒崎線」である。

目次 1 概要 2 利用状況 3 使用車両 3.1 方向幕 4 歴史 5 停車地 6 乗車券の取扱い 6.1 運賃 7 外部リンク

[編集] 概要

芦屋町と八幡西区黒崎地区を結ぶ路線バスは既に運行されていたものの、運行経路が鹿児島本線と重複していたため直通での利用者は少なく、鹿児島本線の列車増発やバス路線の経由地変更による所要時間増加などによって更に利用者は減少していた。2002年（平成14年）、地元自治体が主体となり期間限定での社会実験として直通需要のある同区間に、また発展著しい青葉台・学研都市ひびきのからの直通ルートとして試験運行されることとなった。その後、採算ラインには乗らないものの利用者は増加傾向で期間を延長しており、2008年（平成20年）6月現在も社会実験の継続中という扱いになっている。ただし2005年頃からは運行期間を設定しなくなったため、実質的には本格運行に等しい。 なお従来より運行されていた黒崎（折尾経由）芦屋間は翌2003年（平成15年）春で黒崎発着を廃止し、その後芦屋管内全線が2005年（平成17年）3月末で廃止された。

[編集] 利用状況

路線開設当初は非常に利用者が少なく、すぐに廃止されるのではないかと噂されるほどであった。停留所の追加や積極的な利用促進活動により次第に浸透し、現在のところ本格運行まであと一歩という状況である。定期券は当初は専用のものしか利用できなかったが、のちに得パスが発売され西鉄運行便のみ利用ができるようになった。そのため西鉄運行便のほうが混雑する傾向がある。

[編集] 使用車両

市営バス、西鉄バス共に原則として専用車で運行される。市営バスが日産中型ロング、西鉄は日産大型KL-UA452MANである。路線開設当初よりスロープ統一されている。ただし、西鉄がＬＥＤ方向幕に改造後、稀に非スロープ車が入ることもある。

[編集] 方向幕

路線開設当初は、共通の緑地に白抜き文字の方向幕を掲げていた。現在は共にLED改造されている。ただし表示パターンは異なる。

[編集] 歴史

• 2002年10月26日 - 運行開始（試験運行として）
• 2003年 - ダイヤ改正。最終バスの繰り下げを実施。1年間の期間延長および停車地追加。
• 2004年 - 更に期間延長および停車地の追加、黒崎地区の経路変更(安川通り：現宿場通り経由)を実施。
• 2007年5月7日 - ダイヤ改正・日中1時間ヘッドに減便される。

[編集] 停車地

鶴松団地-自衛隊前-芦屋町役場前-山鹿郵便局前-花野路三丁目-青葉台西二丁目-青葉台交差点-青葉台入口-学研都市北口-学研都市ひびきの-浅川学園台入口-千代ヶ崎三丁目-本城帯田(市営は帯田)-陣原駅南口-黒崎BC-黒崎駅前-宿場通り-熊手通-熊手四ツ角-八幡西区役所前(市営は東曲里町)-八幡西区役所(市営は八幡西区役所前)-八幡西郵便局前

• 朝の芦屋発のみふれあい通り経由が存在する。

[編集] 乗車券の取扱い

前記の通り、共同運行路線であり乗車券等の取扱が特殊である。

• 北九州市営バスのみ利用可能
  • ひまわりバスカード
  • ふれあい定期券
  • 身体障害者優待乗車証
  • 1日乗車券（北九州市営バス）
• 西鉄バスのみ利用可能
  • バスカード（西鉄バス）
  • 得パス
  • 北九州都市圏1日フリー乗車券
  • グランドパス65
• 両社で利用できるもの
  • 芦屋～黒崎共通定期券
  • SUNQパス
• 西鉄運行便であっても西鉄発行の株主優待乗車証や西鉄社員証では乗車できない。
• 共通の回数券がないため市営、西鉄のバスカードをそれぞれ持ち合わせる利用者が多い。

[編集] 運賃

• 運賃は北九州市交通局の区間制運賃に順ずるため非常に廉価である。一部区間で同一経路ながら運賃の異なる区間が存在したが現在は修正されている。

[編集] 外部リンク

• 西日本鉄道株式会社