美保関燈台
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美保関燈台(みほのせきとうだい)は、島根半島の東端 地蔵崎の馬着山に、1898年(明治31年)、フランス人の指導により建設された山陰最古の石造灯台。「世界灯台100選」に選ばれた灯台 でもあり、「日本の灯台50選」にも選ばれている日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いので、Aランクの保存灯台ともなり、灯台として全国初の国登録有形文化財にもなっている。
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[編集] 歴史
- 1898年(明治31)11月8日に、フランス人技師により設計、片江の石工寺本常太郎によって施工されて、初点灯したが、当時は第1等灯台で、光度は6万7500カンデラ。当初は、地蔵崎灯台と呼ばれ、山陰では、最初に建てられた灯台だった。
- 1922年(大正11)に光源が電化される。
- 1935年(昭和10)に美保関燈台と改名。
- 1954年(昭和29)に第1等レンズを変更して、LB-90型灯器になる。
- 1962年(昭和37)に無人化。
- 1993年(平成5)に最新設備に改良し、メタルハライド電球を使用するLB-M60型灯器となる。
- 1998年(平成10)に「世界各国の歴史的に特に重要な灯台100選(世界灯台100選)」に選ばれた。
- 2007年(平成19)国の登録有形文化財となる。
[編集] 概要
- 航路標識番号 0848 [F7316]
- 位置 (北緯 35度34分03秒 東経 133度19分31秒)
- 塗色・構造 (白色 塔形(円形) 石造)
- 灯器 (LB-M60型灯器)
- 灯質 (単閃白光 毎12秒に1閃光)
- 実効光度 (49万カンデラ)
- 光達距離(23.5海里<約44km>)
- 明弧 115度から52度まで
- 高さ<地上~塔頂> (14.0m)
- 標高<平均海面~灯火> (82.91m)
- 初点灯 (1898年(明治31)11月8日)
- 所在地 (島根県松江市美保関町大字美保関字大平)
- 管轄 (海上保安庁第八管区海上保安本部)
[編集] 交通
- JR山陰本線松江駅から一畑バス(美保関行き)で40分、美保関ターミナル下車、町営バス乗り換え(美保関線)40分、美保神社入口下車、タクシーで約5分