綾里真宵
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綾里 真宵(あやさと まよい、1999年 - )は、カプコンのゲーム『逆転裁判』シリーズに登場する架空の人物。
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[編集] 概要
前期シリーズの主人公・成歩堂龍一の助手で、霊媒師。『1』 - 『3』におけるヒロイン(『4』には登場しておらず、その後の詳細は不明)。
名前の由来はディレクターの巧舟が「ヒロインの名前は左右対称」と決めたため(そのため、真宵以外にも春美や冥などの名は字の形が左右対称である)。英語版の名前は"Maya Fey"。
[編集] 人物
身長158cm。スリーサイズはB75、W56、H78。体重・誕生日は不明。
「倉院流霊媒道」の家元の娘であり、成歩堂龍一の師匠である綾里千尋の実妹である。初登場したときは霊媒するのもままならない半人前の霊媒師だったが、その後修行を積み、どんな霊でも霊媒できるようになった。千尋が亡くなって以降は、成歩堂法律事務所で成歩堂の助手として働く(本人は成歩堂より偉いと周囲に言いふらしている)。
初登場した時は、17歳には見えない容姿のためか、ゲームの中では「まだまだお子様」といわれるシーンもあった(ただし宇在拓也には好まれていた)。ユーザーの中にはファンが多く、『1』発売直後は、逆転裁判の登場人物中で現在人気No.1の御剣よりも人気が高かったとのこと(『2』のコラムより)。本編中でも容姿に関しては褒められる事が多いが、スタイルを含めると評価が下がるなど、良くも悪くも「子供」としての扱いを受けている。
霊媒師の家系と言う身の上のため、常に装束をまとって首に勾玉を付けているという独特のファッションをしている。しかし大抵は「狂ったファッションセンス」などロクな言われ方をしない。装束から受ける印象は強烈であるらしく、一度ウエイトレスの格好をした際には、成歩堂にしみじみと「霊媒師を辞めた方が良いかもしれない」とまで言われていた(『3』第3話)。
無邪気で子供っぽい性格(というより、世間知らず)で、特撮TVシリーズ『トノサマン』のファン。基本的に物怖じせず、明るい性格でノリも非常に良い。また、被害者や依頼人の不幸な環境に同情する面や、ボケやツッコミを交えての会話を見せたりと、自分の気持ちに素直に行動する。成歩堂とは普段は相互にノリの良い会話を交わしながらも、多くの出来事を経て、強固な信頼感を築き上げていった。
『2』以降では特に、子供っぽい性格を活かしたボケで、ミステリーとして重くなりがちなエピソードに笑いを加えている。しかし『1』第2話と『2』第2話では事件の被告人となり、『2』第4話では殺し屋に誘拐され、『3』では倉院流霊媒道の家元の娘であるために命を狙われるなど、シリーズ中では幾度となく困難な状況に遭遇している。しかしこのような普通の人なら潰れてしまいそうな逆境でも、明るく振舞える心の強さを持っている。一方で感動もしやすい性格であり、依頼者への感情移入も強い為、様々な場面で涙を見せることも多い。また、従妹である綾里春美の身を常に案じ、姉として彼女に接している。
好物はみそラーメン(チャーシュー20枚入り)で、かなり大食い。『2』の公式サイトのコラムでファンから送られてきたみそラーメン一年分を「あたしにいわせりゃあんなの半月分」と言い出す程であった。日頃から別腹を主張しており(本人に言わせれば、普通の腹・みそラーメン用の腹・お菓子用の腹があるらしい)、みそラーメンを食べたばかりでもお菓子やステーキを食べようとする。ちなみに、よく食べにいっていたラーメン屋は「やたぶき屋」。
姉の千尋同様機械は苦手。それも(メール専用とはいえ)パソコンを扱える千尋に対して、真宵は「携帯電話に録音された記録を消せない(1)」「パソコンの電源スイッチがわからない(2)」など、人並み外れた機械音痴を見せている。
女性でありながら、狩魔冥からムチを浴びせられた数少ない人物である。
[編集] 関連人物
- 綾里千尋 - 10才違いの姉。
- 綾里春美 - 従妹。「はみちゃん」と呼んでかわいがっている。
- 綾里舞子 - 母。DL6号事件以来、行方不明である。
- 綾里キミ子 - 伯母。千尋が倉院の里を出て以来、面倒を見てもらっている。
- 成歩堂龍一 - 千尋の弟子にあたる弁護士。助手をすることもある。
[編集] 綾里真宵に対する呼称
一人称は「あたし」。
- 真宵ちゃん
- 成歩堂龍一、矢張政志。
- 真宵
- 綾里千尋。
- 真宵さま
- 綾里春美、綾里キミ子。
- 真宵くん
- 御剣怜侍。
- 綾里真宵
- 法廷内での呼称。また、狩魔冥もこう呼ぶ。