簗田高助
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簗田 高助 （やなだ たかすけ、明応2年（1493年）-天文19年9月30日（1550年11月8日））は古河公方家の家臣。簗田政助の嫡男で伯父簗田成助の養嗣子。子には古河公方足利晴氏正室（足利藤氏の母）、簗田晴助（嫡男）、千葉利胤正室などがいる。下総国関宿城城主。号は富春斎、法名は道珊。
[編集] 経歴
足利高基の側近として、その家督承継に活躍して宿老筆頭となる。だが、その際に実父からは勘当されて、伯父の養子として家督をついでいる。その後、強力な指導力を発揮して一族の被官化を進めて家臣団の再編成を行って領主としての地位を確固たるものにしていく。天文4年（1535年）には高基の後を継いだ足利晴氏に自分の娘を嫁がせた。
その頃、関東では北条氏綱が台頭してくる一方で、古河公方は小弓公方足利義明（高基の弟）や上杉氏の圧迫を受けて衰退著しかった。そこで高助は氏綱の娘（芳春院）を晴氏の側室に迎えて古河公方家の勢力巻き返しを図ることにした。この縁談を実現させた高助は天文8年（1539年）には氏綱と天文12年（1543年）9月には氏綱の後を継いだ北条氏康と盟約を結んだ。
だが、次第に北条氏の勢力拡大に危機感を抱くようになった晴氏は氏康との対決を決意し、上杉氏とともに河越夜戦に突入したものの大敗を喫す。氏康の怒りは宿老筆頭である高助に向けられた。
戦後、高助は出家して息子・晴助に家督を譲って許しを乞うが、今度は氏康は高助の娘が生んだ晴氏の嫡男足利藤氏を廃除して自分の甥である晴氏の末子足利義氏への古河公方相続を要求するようになる。そのような苦境の最中で高助は病没するのである。
