笑福亭松喬 (6代目)
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6代目 笑福亭 松喬(6だいめ しょうふくてい しょきょう、1951年2月10日 - )は、兵庫県小野市出身の上方噺家。本名は高田 敏信(たかだ としのぶ)。血液型はAB型。所属事務所は松竹芸能。上方落語協会会員。
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[編集] 来歴・人物
6代目笑福亭松鶴の5番目弟子として入門。下積み時代はクラブでのアルバイトに明け暮れていた。しかし、早くからその才能を注目され、師匠・松鶴からは「笑福亭の噺を一番うまいこと受け継ぐ」と言われたとの逸話があり、特に大ネタ『らくだ』を生前の松鶴に直接稽古つけてもらった、数少ない弟子の一人である。松喬の襲名は、師匠・松鶴の死の直前に言われ、周りには反対意見も多かったが、角座で3日間に渡る襲名披露興行を行った。現在は独演会、松喬一門会を開く他、噺家修業や人間関係をテーマにした講演会を行ったり、役者としても活動している。
私生活では釣り好きであり、蕎麦打ちや陶芸など、多彩な趣味を持つ。落語界きっての食通を自認、好物は鯨ベーコン。2児の父で、ビーグル犬を飼っている。
2007年は6代目松喬襲名20周年にあたる。
東京の柳家小里ん、6代目古今亭志ん橋とは入門時期が同じで、会も開いている。
[編集] 略歴
- 1969年 6代目松鶴に入門、高座名は笑福亭鶴三(かくざ、この鶴三は2代目にあたり初代は松鶴が4代目枝鶴の弟子にひとりいた。後に廃業)。
- 1983年 「第12回上方お笑い大賞」銀賞受賞。
- 1987年 師匠・松鶴の死の翌年、6代目笑福亭松喬を襲名。
- 1989年 大衆芸能部門での「咲くやこの花賞」、「大阪府民劇場奨励賞」を受賞。
- 1996年 柳家小里ん、古今亭志ん橋と共に「東西三人会」を結成。同年「らくだ」にて「文化庁芸術祭賞」を受賞。
- 2005年7月1日 日本語を学ぶ中国人学生向けに、中国にある北京日本学研究センター、北京第二外国語学院、北京語言大学の3会場で一門会を開催。
*2007年12月 「百年目」で文化庁芸術祭、大衆芸能部門 「芸術祭大賞」を受賞。
[編集] 音源
[編集] CD
- 笑福亭松喬 落語全集1(全7集、インディーズ盤)
- 「牛ほめ」「手洗い水廻し」「花筏」「関所板」「一人酒盛り」「首提灯」「高津の富」「佐々木裁き」「持参金」「天神山」「犬の目」「へっつい幽霊」「胴きり」「七度狐」を収録。
- 笑福亭松喬 落語全集2(全10集、インディーズ盤)
- 「天王寺詣り」「帯久」「寄合酒」「饅頭こわい」「ざこ八」「崇徳院」「二人癖」「らくだ」「おごろもち盗人」「寝床」「次の御用日」「あんま炬燵」「親子酒」「米揚げ笊」「百年目」「質屋蔵」「三十石船」「住吉駕籠」「貧乏花見」を収録。
- 松喬手作りCD(インディーズ盤)
- 上方落語名人選 笑福亭鶴光 笑福亭松喬 - 珍品抱腹上方お色け噺 -
- 1987年セルシーホールでの「尻餅」を収録。
[編集] DVD
- 平成紅梅亭 特選落語会 饗宴!夢の前夜祭(ポニーキャニオン)
[編集] 弟子
全員松竹芸能に所属する。
[編集] 出典
- s.shokyo - 松竹芸能公式プロフィール
- 協会員プロフィール:笑福亭松喬 - 上方落語協会公式プロフィール
- 講師名:笑福亭松喬 - システムプレーン公式サイト内の記事
- asahi.com:鯨ベーコン 落語家・笑福亭松喬さん - うまいもん - 関西 - asahi.com内、2006年5月8日の記事
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 笑福亭松喬 Official homepage - 公式サイト