福永法源
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福永 法源(ふくなが ほうげん、1945年4月5日 - )は、法の華三法行の設立者、元代表。本名・福永 輝義(ふくなが てるよし)。別名・国司院 常照(こくしいん じょうしょう)。 集会での「最高ですか!」の掛け声などがよく知られる。
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[編集] 略歴
1945年、山口県宇部市に生まれる。山口県立宇部工業高校を卒業後、東芝に入社した(とされている)。法政大学短期大学部卒業(著書によっては「法政大学卒業」と記述しているものもある)。東芝退職後に工場を起こすが35歳のときに倒産させてしまう。
死を決意しとある池に行くと、世間を騒がせたあの天声を聞いたとして1980年に法の華を設立したが、「天声を聞く唯一の者」と自称し、人類救済と称し600億円を集金。「足裏診断」なるもので、相談者の足の裏をみてさまざまな罵倒を加えて不安に陥れ、信者に引き込むのが有名であった。また学位売買機関(ディプロマミル)として知られるハワイのホノルル大学より地球環境哲学博士号の学位を、同じく学位売買機関として知られるパシフィック・ウエスタン大学より芸術学士号、哲学博士号と称する学位を取得する。その学位は日本国内および米国で正規の学位として認められていない。著書や講演会においては、生態哲学博士と称していた。また、ガンディー平和賞の受賞者でもある。
2000年、代表を辞任し、検察・警察との対応で弁護士と打ち合わせのため霞ヶ関の弁護士会館に現れたところを詐欺容疑で警視庁に逮捕された。その後の報道で「天声」は幹部たちが行なう「天声会議」で決定されたものを「最高ですか」と叫びながら発表していたことが判明した。
2005年7月15日、東京地裁にて懲役12年(求刑懲役13年)の判決を言い渡された。福永は控訴したが、東京高裁は2006年12月1日に1審の懲役12年を支持、控訴棄却の判決を下した。
190cm近い(一説には192cm)高身長も特徴の一つである。また、幼い頃は吃音症に悩んだとされる。
埼玉県川口市に「億万長者養成道場」を開設していた。
[編集] 著書
- 『病苦を超える最後の天行力』(2000年1月までに約1400万部が印刷され、その多くが街頭で配布されたとされる)
- 『なぜ健康になろうとしないのか』
- 『いま最高ですか 源き上がる喜びの毎日』
- 『超宗ビッグバン』
- 『地球46億歳の逆襲』
- 『55億貯めずになにが人間か』
- 『最高最高人間って最高』
など、著書多数。ほとんどが教団関連出版社のアースエイドから発売(同社も破産したため2007年現在すべて絶版)。
その後の裁判で福永は、著書は自身の手によるものは1冊もなく、すべてゴーストライターに書かせていたことを認めた。
[編集] 発売したCD
[編集] 本人歌唱
過去に以下の4枚発売されたが、2007年現在すべて廃盤である。
- 1993年10月6日 - 万華鏡(ビクター)
- 1993年12月17日 - 幸福草(しあわせそう、センチュリーレコード)、1994年9月1日にバップより再発売
- 1995年6月1日 - 微笑み人生(バップ)
- 1995年12月6日 - 男の歳月(キング)
「幸福草」「微笑み人生」の2曲は一部のカラオケにも配信されていた。
[編集] 楽曲提供
- 『最高最高最高』(作詞:福永法源、作曲:石坂まさを、歌:ヘブン・パートナー。バースディアドベンチャー)
- 『道は一筋』(作詞:福永法源、作曲:石坂まさを、歌:ヘブン・パートナー)
- 『天声村讃歌』(作詞:福永法源、作曲:石坂まさを、歌:渡辺美香)
[編集] 出演したテレビ番組
千葉テレビ放送製作の「歌のランチボックス」に自分のコーナーを持っていた(サンテレビジョンでも放送されていた。)。
[編集] 参考文献
- 山本兼一 『今は「最高」か―カリスマ福永法源と「最高」教団』 ISBN 4795244529
- 原裕介 『釈迦・キリストそして法源―第三の救済原理への潮流』 ISBN 4255880611
- 山田高明 『トンデモ予言者大集合』 ISBN 4584183589
- 福永法源『最後の天行力』(絶版)