石廊埼灯台
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石廊埼灯台(いろうざきとうだい)は、静岡県の南伊豆町、伊豆半島の最南端、石廊崎に立つ、白亜の塔形をした中型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれている。周辺は、富士箱根伊豆国立公園に指定されていて、壮大な太平洋のパノラマが展開している。
[編集] 歴史
- 1871年(明治4)10月5日<旧暦では8月21日>に、設置・初点灯した。かの、「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による八角形の木造灯台として建設され、日本では、10番目に古い洋式灯台だった。昔から石廊崎は航海の難所で、この沖の岩礁で座礁、難破する船も多くあったので、灯台が求められていた。
- 1932年(昭和7)11月14日の暴風で大破。
- 1933年(昭和8)3月31日に、現在のコンクリート造に建て替えられた。
- 1954年(昭和29)2月、船舶気象通報業務開始。
- 1993年(平成5)2月、灯質を変更し、灯塔を白タイル張りへ。
[編集] 概要
- 航路標識番号- 2448 [F6270]
- 位置- 北緯 34度36分10秒 東経 138度50分43秒
- 構造・塗色- 白色、塔形、コンクリート造
- 灯器- LB-H40型灯器
- 灯質- 単閃白赤互光 毎16秒に白1閃光、赤1閃光
- 実効光度- 白光6万カンデラ 赤光6万7千カンデラ
- 光達距離- 白光18.0海里(約33km) 赤光18.5海里(約34km)
- 明弧- 241度から98度まで
- 高さ<地上~灯火>- 11.38m
- 標高<平均海面~灯火>- 59.54m
- 初点灯- 1871年(明治4)10月5日
- 所在地- 静岡県加茂郡南伊豆町石廊
- 管轄- 海上保安庁第三管区海上保安本部