白狐魔記
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『白狐魔記』（しらこまき）は、斉藤洋による児童文学。挿絵は高畠純、出版元は偕成社である。
注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
仙人に師事することで仙術を学び不老不死へと至った狐、白狐魔丸。人間に興味を抱く彼は、人の姿に変化する事で市井へと下りるが、そこで白狐魔丸が出会ったのは「戦争」という人間同士の殺し合いであった。不老不死である彼は、出会う者達の生のあり方や人の世に繰り返される争いを見つめながら、己の答えを探し求める。
[編集] 源平の風
源平の戦いに巻き込まれた白狐魔丸が、兄・源頼朝に追われる源義経やその家臣佐藤忠信一行に同行する。
[編集] 蒙古の波
時は鎌倉時代。85年もの長い眠りから目覚めた白狐魔丸は、京で一人の武士・市谷小平太の命を救う。
[編集] 洛中の火
元寇から51年、時は室町時代初期。白狐魔丸は楠木正成という武将と出会う。
[編集] 戦国の雲
時は戦国。15代続いた室町幕府を滅ぼし、天下統一に名乗りを上げた織田信長を中心に話が進む。
[編集] 登場人物
- 白狐魔丸（しらこままる）
- 白駒山（しらこまさん）の仙人のもとで修行することで、変化の術を身につけたキツネ。
- 日本史上の大きな事件や英雄たちと遭遇し、なぜ人間がお互いに殺しあうのかという疑問の答えを探そうとする。
- 雅姫（つねひめ）
- 白狐魔丸同様に変化の出来るキツネ。
- 北条仲時を自殺に追いやった後醍醐天皇や護良親王に復讐するため策略をめぐらせる。
- 仙人
- 白駒山の仙人。殺生を好まず、白駒山が見えるところでの殺生は禁じた。
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