申雪
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オリンピック | ||
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フィギュアスケート | ||
銅 | 2002 | ペア |
銅 | 2006 | ペア |
2001年GPファイナルでの申雪と趙宏博 | ||
基本情報 | ||
国: | 中華人民共和国 | |
生年月日: | 1978年11月13日(29歳) | |
出生地: | ハルビン | |
身長: | 160 cm | |
パートナー: | 趙宏博 | |
コーチ: | 姚濱 | |
元振付師: | タチアナ・タラソワ、ローリー・ニコル | |
所属: | ハルビンSC | |
ISU パーソナルベスト | ||
SP+FS トータル: | 206.54 | 2005GPファイナル |
ショートプログラム: | 71.07 | 2007世界選手権 |
フリースケーティング: | 136.02 | 2005GPファイナル |
申 雪(しん せつ、シェン・シュエ、Shen Xue, 1978年11月13日 - )は、中華人民共和国ハルビン出身の女性フィギュアスケート選手。2002年ソルトレイクシティオリンピック、2006年トリノオリンピックペア銅メダリスト。2002年、2003年、2007年世界フィギュアスケート選手権優勝。身長160センチメートル。趣味は読書、音楽鑑賞。コーチは姚濱、パートナーは趙宏博。
目次 |
[編集] 経歴
コーチの勧めでペアに転向。その後1992年から趙宏博とのチームでペア競技に取り組み、1997年ごろから頭角を現し、長野オリンピックでは初出場でありながら5位という好成績を収めた。
ソルトレイクシティーオリンピックでは、五輪史上初の4回転スロージャンプに果敢に挑戦、申雪は着氷に成功したかに見えたが直後にブレードが滑って転倒、惜しくも4回転スロージャンプの成功認定はならず、銅メダル獲得となった。
高い身体能力を生かしたダイナミックな演技と、加えて円熟期を迎えた2003-04シーズン、2004-05シーズンには、従来弱点とされていた芸術性も極めて高いレベルに達し、チームはほぼ無敵を誇った。特に2003年世界選手権のフリー・プログラムで滑った「トゥーランドット」は、フィギュア史上でも屈指の歴史的名演とされている。
伊藤みどりはこのチームを「(ダイナミックさを持ち込んだという点で)ペアの歴史を変えた」と評している(2006-2007年グランプリ・ファイナルの解説)。しかし、2005年世界選手権の頃からチームは怪我に悩まされるようになる。
トリノオリンピックでは金メダル候補と思われていたが、パートナーの趙宏博がシーズン当初にアキレス腱断裂の重傷を負い、長年のライバルだったロシアのタチアナ・トトミアニナ/マキシム・マリニン組、後輩である中国の張丹/張昊組に敗れ、念願であったオリンピックでの金メダル獲得はならなかった。しかし故障が癒えた2006-2007シーズンには再びチームのコンディションは頂点に達し、全ての大会のSP、FSで一位をとる完全制覇を果たした。
ぬいぐるみを収集していることは有名で、競技会の度にファンからぬいぐるみのプレゼントが集まっており、そのコレクションは相当なものになっていると推測される。
なお、競技生活を続けるかどうか進退については明言を避けている。2007-2008シーズンは競技会に参加していない。
[編集] 氷上でのプロポーズ
申雪と趙宏博が恋人の関係にあるのではないかという推測は、ソルトレイクシティオリンピックの前後から根強いものがあった。一方、本人は常にその種の質問を煙に巻いていた。しかし2007年の世界選手権においてフリー演技が終了した直後、趙宏博は氷上で申雪に結婚を申し込んだ。ところが申雪は自分が結婚を申し込まれたことをこの時認識できておらず、趙宏博のロマンチックなプランは空振りに終わった。結局、趙宏博は会場からホテルに戻る途中で改めて申雪に求婚し、申雪もこれを快く受け入れた。
[編集] 主な成績
大会/年 | 93-94 | 94-95 | 95-96 | 96-97 | 97-98 | 98-99 | 99-00 | 00-01 | 01-02 | 02-03 | 03-04 | 04-05 | 05-06 | 06-07 |
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オリンピック | 5 | 3 | 3 | |||||||||||
世界選手権 | 21 | 15 | 11 | 4 | 2 | 2 | 3 | 1 | 1 | 2 | 棄権 | 1 | ||
四大陸選手権 | 1 | 2 | 1 | 1 | ||||||||||
中国選手権 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
冬季アジア大会 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||||||
GPファイナル | 4 | 1 | 1 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 | |||||
GP中国杯 | 1 | 1 | 1 | |||||||||||
GPスケートアメリカ | 2 | |||||||||||||
GPボフロスト杯 | 3 | 1 | 1 | |||||||||||
GPスケートカナダ | 1 | 2 | 1 | |||||||||||
GPロシア杯 | 2 | 2 | 2 | 1 | ||||||||||
GPNHK杯 | 1 | 2 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
GPエリック杯 | 3 | 1 | ||||||||||||
ユニバーシアード | 1 |
[編集] シニア
2006-2007 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2007年03月19日-25日 | 2007年世界フィギュアスケート選手権(東京) | 1 71.07 |
1 132.43 |
1 203.50 |
2007年02月07日-10日 | 2007年四大陸フィギュアスケート選手権(コロラドスプリングス) | 1 69.29 |
1 133.76 |
1 203.05 |
2006年12月14日-17日 | ISUグランプリファイナル(サンクトペテルブルク) | 1 68.66 |
1 134.53 |
1 203.19 |
2006年11月30日-12月03日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯(長野) | 1 65.58 |
1 125.39 |
1 190.97 |
2006年11月09日-12日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(南京) | 1 68.90 |
1 124.69 |
1 193.59 |
2005-2006 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2006年02月10日-26日 | トリノオリンピック | 5 62.32 |
3 124.59 |
3 186.91 |
[編集] 外部リンク
フィギュアスケート 四大陸チャンピオン – ペア |
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1999: 申雪 & 趙宏博 • 2000-2001: ジェイミー・サレー & デヴィッド・ペルティエ • 2002: ホウ清 & トウ健 • 2003: 申雪 & 趙宏博 • 2004: ホウ清 & トウ健 • 2005: 張丹 & 張昊 • 2006: 井上怜奈 & ジョン・ボルドウィン • 2007: 申雪 & 趙宏博 • 2008: ホウ清 & トウ健 |
フィギュアスケート GPファイナルチャンピオン – ペア |
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1995/96: エフゲーニヤ・シシコワ & ヴァディム・ナウモフ • 1996/97: マンディ・ベッツェル & インゴ・シュトイアー • 1997/98: エレーナ・ベレズナヤ & アントン・シハルリドゼ • 1998/99-1999/00: 申雪 & 趙宏博 • 2000/01-2001/02: ジェイミー・サレー & デヴィッド・ペルティエ • 2002/03: タチアナ・トトミアニナ & マキシム・マリニン • 2003/04-2004/05: 申雪 & 趙宏博 • 2005/06: タチアナ・トトミアニナ & マキシム・マリニン • 2006/07: 申雪 & 趙宏博 • 2007/08: アリオナ・サフチェンコ & ロビン・ゾルコーヴィ |