田丸浩史
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田丸 浩史(たまる ひろし、1970年2月21日 - )は、日本の漫画家。大阪府枚方市出身。現在も在住中。大阪府立牧野高等学校、大阪商業大学卒業。代表作は『超兄貴』、『アルプス伝説』、『ラブやん』など。
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[編集] 略歴
1990年、新人作家の作品を集めたアンソロジー『キャプテングランプリVol.1』(徳間書店)に掲載の「野球戦士カツヒコ」でデビュー。
1993年、『月刊少年キャプテン』(徳間書店)誌上にて「超兄貴」の連載を開始する。この作品は同名ゲームの漫画化だったが、ゲーム版の主人公が第1話で死ぬなどゲームの設定からは大きく逸脱していた。しかし独特のセリフ回しやマッチョな男達の描写が評価され、コアなファンを獲得する。
1995年、「超兄貴」に引き続き『月刊少年キャプテン』誌上にて「アルプス伝説」の連載を開始する。しかし1997年に同誌が突然廃刊になり打ち切られ、しばらくは趣味のテレビゲームや早撃ち、同人に没頭し、商業誌での連載は休止する。この間に拳銃早抜き撃ち(クイックドロウ)大会で全国2位となる。
1999年、未完だった『アルプス伝説』の完全版を『スペースアルプス伝説』として刊行する。また同年からテレビアニメ『課長王子』の漫画化作品を『AICコミックLOVE』(AIC)誌上にて開始し、その後次々に連載作品を抱えるようになる。
商業以外に同人でも活動しており、かつてアシスタントが主宰していた同人サークル「胸キュン部隊」に寄稿していたが、ここ数年は同人での活動を「甲冑娘」への寄稿に一本化している。
[編集] 作風
ギャグを中心とした作品を得意とし、特にパロディを多用する傾向にある。ハッピーエンドを嫌い、完結した作品のほとんどはバッドエンドで締めくくられる。ヘヴィメタルバンド「マノウォー」の大ファンで、作品には度々マノウォーなどメタル系バンドのネタが出てくる。単行本のおまけページに執筆時愛聴していたアルバムタイトルと、簡単な解説が書かれる。『超兄貴』2巻から単行本が出るたび恒例となっている。但し『ラブやん』、『マリアナ伝説』、『レイモンド』には無い。
またメガネっ娘に対する造詣が深く、マッチョやオヤジと共に作品内に頻繁に登場させる。そのためメガネを主眼においたアダルトPCゲーム『おめがねティーチャー』(すたじおみりす)に、メガネのデザインとして参加している。
『田丸汁詩』によるとそうとうなながいけんフリークであり、作風にも大きな影響を与えているらしい(安易なハッピーエンドを描かないなど)。なお、擬音には『ジョジョの奇妙な冒険』からの影響が色濃く出ている。特に「ゴゴゴゴゴゴ」は使用頻度が高い。
[編集] 作品リスト
- 超兄貴(1993年 - 1995年、月刊少年キャプテン、徳間書店) - 2004年エンターブレインより完璧版(上下巻)として復刻
- アルプス伝説(1995年 - 1997年、月刊少年キャプテン)
- 課長王子外伝(1999年 - 2000年、AICコミックLOVE、AIC)
- 田丸浩史劇場 あぁ! 21世紀警備保障(2000年、月刊エースネクスト、角川書店) - 『地球防衛企業ダイ・ガード』第3巻に一部収録
- マリアナ伝説(2000年 - 2005年、AICコミックLOVE → ドラゴンHG → 月刊ドラゴンエイジ、富士見書房) - ゆうきまさみと共著
- ラブやん(2000年 - 連載中、アフタヌーンシーズン増刊 → 月刊アフタヌーン、講談社)
- 最近のヒロシ。(2001年 - 2002年、月刊エースネクスト → エース桃組、角川書店)
- レイモンド(2005年 - 連載中、月刊ドラゴンエイジ) - 本誌連載には、本編の後に担当編集とのトーク記事『田丸汁詩』(たまるじるし)も掲載されている。
[編集] アンソロジー
- 痕-きずあと-アンソロジーコミック「エンターブレイン」、(イラスト)