猫魔ヶ岳
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猫魔ヶ岳 (ねこまがだけ)は福島県耶麻郡磐梯町・北塩原村にある山。標高1,404m。山頂には一等三角点が設置されており、360度の大展望を楽しむことができる。
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[編集] 概要
猫魔ヶ岳は磐梯山の西に位置し、雄国沼を取り囲む外輪山の一つである。山名は昔化け猫が住みついて人を食べていたという伝説に因るもの、あるいは、食料をネズミに食い荒らされて困っていた慧日寺の僧がネズミ退治のため猫王を山に祀ったことに因るものなどの説がある。それらの伝承に関連するのか山頂の西側ピークには「猫石」と呼ばれる大きな岩がある。また、猫魔ヶ岳は、かつては慧日寺から磐梯山あるいは吾妻山へ行く修験道の経路となっており、多くの修験者たちに登られていた。なお、現在、山の南側はアルツ磐梯スキー場、北側は裏磐梯猫魔スキー場となっている。
[編集] 登山
猫魔ヶ岳の登山コースは3コースあるが、ここでは主に利用されている2コースを紹介する。
[編集] 八方台コース
有料道路磐梯山ゴールドラインの中間点・猫魔八方台から登るコースである。登山口となる猫魔八方台は60台が駐車可能であり、トイレや登山案内板も整備されている。このコースは磐梯山から猫魔ヶ岳まで続く尾根上を行くコースで、コース上からは南に会津盆地や猪苗代湖、奥会津の山々、北には桧原湖をはじめ裏磐梯の湖沼群を眺めながら歩くことができる。登山道は幅は比較的大きく、山頂まではアップダウンが連続するが、比高差も小さく、途中ベンチも設置されており、初級者向けのコースといえる。また、登山口から最初の展望台までの間はブナ林が素晴らしい。
- 猫魔八方台-(60分)-山頂
[編集] 雄国沼コース
雄国沼まで至る登山経路はいくつかあるがここでは割愛し、雄国沼北畔にある雄国沼休憩舎を起点とするコースを紹介する。起点となる雄国沼休憩舎付近はレンゲツツジの群落で、6月上~中旬にはレンゲツツジの花で一帯が真っ赤に染まる。休憩舎から道を東方面に進み、雑木林の中を最初を緩い登りでしだいに傾斜が増し、約1時間で猫石に着く。猫石からの展望は素晴らしく、雄国沼やその南の国指定天然記念物・雄国沼湿原を眼下に望むことができる。猫石から山頂までは一度下ってから再び登る行程で、約15分で山頂到着となる。
- 雄国沼休憩舎-(60分)-猫石-(15分)-山頂
- なお、上記2コースをつないだ猫魔ヶ岳縦走コースは、猫魔ヶ岳やまびこ探勝路として裏磐梯観光協会選定の19のトレッキングコースの一つに選ばれている。