猫汎白血球減少症
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猫汎白血球減少症(ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう、英:feline panleukopenia)とは猫汎白血球減少症ウイルス感染を原因とするネコ科動物の感染症。猫汎白血球減少症ウイルスはパルボウイルス科に属するDNAウイルス。糞便を介しての感染および胎盤感染を引き起こす。妊娠動物の感染では流産や胎子の小脳形成不全を引き起こす。若齢動物は感受性が高い。症状は発熱、元気消失、脱水、嘔吐、下痢、血便などを示し、白血球の減少が認められる。病理学的所見として空腸や回腸の充出血、腸管リンパ節の腫大と出血が認められる。予防にはワクチンが使用される。
[編集] 関連項目
- コアウイルス病
- 催奇形性ウイルス
[編集] 参考文献
- 小沼操ほか編 『動物の感染症 第二版』 近代出版 2006年 ISBN 4874021239
[編集] 外部リンク
- 医療情報-猫汎白血球減少症-ノア動物病院