熊本市交通局8500形電車
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熊本市交通局8500形電車(くまもとしこうつうきょく8500けいでんしゃ)は熊本市交通局の路面電車の形式である。形式名は製造初年の1985年に由来する。
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[編集] 車両概説
廃車となった1200形の主要機器を使用し8200形に準じた車体を製造したものである。1985年、1986年にアルナ工機にて製作された。
[編集] 構造
[編集] 車体・車内設備
8200形に準じたスクエアな造形の全金属製車体である。
前面窓は大形一枚窓で、前面両端下部に前照灯と尾灯を配置している。窓配置はD3D3の左右対称形で、下段上昇・上段下降式のユニット式アルミサッシ窓となっている。乗車口扉は中央部に設けられており、2枚折り戸を2組用いた両開き式4枚扉の中央扉となっている。降車口扉は側面から見て左側に設けられており、8200形の折り戸から引き戸に変更された。
座席は8200形と同様、1人掛け転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートである。屋根上に冷房装置と補助インバータを搭載する。連結運転は行わないため、8200形に設けられていた車掌用設備は省略され、中央扉脇の窓も他の側面窓と同一形状になり、側面方向幕は車体下部に設置された。
塗装は白地に黄緑色の帯を配した塗装である。従来車とは異なる塗装である(現在は従来車も本形式と同一色に塗り替え済み)。
[編集] 電装品・台車
本形式は1200形の主要機器を使用しているためVVVFインバータ制御ではなく直並列抵抗式を採用している。モータは東洋工機の製造で、38kWのものを2基使用しており、1台車1モータ方式を採用している。
台車は8501・8502が住友金属製FS-74で、8503・8504が近畿車輛製KD-201である。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1985年
- 全長:12,800mm
- 全幅:2,360mm
- 全高:3,850mm
- 自重:17.0t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):72(26)人
- 電動機
- 出力:36kW×2基
- 駆動方式:吊掛式
- 制御方式:直並列抵抗式