湯浅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湯浅(ゆあさ)は和歌山県有田郡湯浅町の市街地の名称。国選定重要伝統的建造物群保存地区。
目次 |
[編集] 概要
醤油発祥の地である湯浅町市街地の北町、濱町、中町、鍛冶町、道町、大宮通は、「湯浅町湯浅」の名称、「醸造町」の種別で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 この東西約400m、南北約280mの区域には醤油・味噌醸造業関係の町家や蔵など現役の古建築が多く残る。醤油味噌の醸造が昔ながらの手作りの製法で続けられているため近代的な工場は湯浅に存在せず、また商業的に観光地化されていないため、町全体が前時代の雰囲気を色濃く残している。
湯浅の旧市街地(湯浅城城下町)は内陸にあり、選定された海辺の当市街地は安土桃山時代に開発されたと云われる。熊野古道が近世以前の市街地を通る唯一の区域である。
[編集] 域内の建築物・施設
- 湯浅醤油職人蔵 - 江戸時代末期(1866年)築造の醤油仕込蔵
- 湯浅醤油資料館
- 湯浅醤油九曜蔵-蔵見学、施設案内人有り、国道42号線沿い、バス駐車場有り 湯浅醤油有限会社
- 麹資料館
- 甚風呂
- 大仙堀
- 熊野古道せいろミュージアム - 古道に面する町屋の櫺子格子にせいろを取り付けて古民具や詩歌を展示
- 深専寺 - 奈良時代に行基の創建とされる。本堂は1663年建立。県指定有形文化財。山門前に「大地震津なみ心え之記碑」(1856年制作。県指定史跡)がある。
[編集] 重要伝統的建造物群保存地区データ
- 地区名称 - 湯浅町湯浅
- 種別 - 醸造町
- 選定年月日 - 2006年12月19日
- 選定基準 - 伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
- 面積 - 6.3ha
- 所在地 - 和歌山県有田郡湯浅町大字湯浅字北町、字濱町、字中町、字鍛冶町
[編集] アクセス
[編集] 関連項目
- 重要伝統的建造物群保存地区
- 湯浅町
- 湯浅醤油