浜松電気鉄道中ノ町線
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中ノ町線(なかのまちせん)は、かつて浜松市内の浜松駅から馬込を経由して、中ノ町を結んでいた浜松電気鉄道(遠州電気鉄道〔現遠州鉄道〕の子会社)の鉄道路線である。
東海道の松並木の中を黒煙を上げて走り、火の粉が飛散するとして沿線住民から廃線運動が起こったりした。乗合自動車(バス)の進出に負け、1937年(昭和12年)2月14日で全線廃止された。バス路線より中ノ町線の方が運賃が安かったが、バスの方が速度があり所要時間が短かったため、利用者がバスに流れた。
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[編集] 路線データ
※中ノ町線全通時のデータ
[編集] 年表
- 1909年(明治42年)3月3日 大日本軌道中ノ町線として馬込~中ノ町間 5.2kmが開業
- 1909年(明治42年)12月 馬込川に木橋を建設して、南新町~馬込間 0.5kmが開業
- 1910年(明治43年)3月 浜松(板屋町)~南新町間 0.5kmと中ノ町村地内 0.6kmが開業し、全通
- 1910年(明治43年)5月 貨物営業を始める
- 1919年(大正8年)10月12日 遠州軌道に譲渡
- 1921年(大正10年)8月23日 遠州軌道が遠州電気鉄道に社名変更
- 1925年(大正14年)4月8日 浜松軌道に譲渡
- 1927年(昭和2年)1月 浜松軌道が浜松電気鉄道に社名変更
- 1927年(昭和2年)9月1日 旭町駅が開業
- 1929年(昭和4年)12月 軌道自動車登場
- 1937年(昭和12年)2月14日 浜松(板屋町)~中ノ町間 7.0kmを全線廃線
[編集] 駅一覧
浜松駅(板屋町) - 新町駅 - 南新町駅 - 遠州馬込駅 - 天神町駅 - 天神町東駅 - 植松駅 - 永田駅 - 橋羽駅 - 薬師駅 - 安間駅 - 中ノ町駅
[編集] 接続路線
事業社名等は全線廃止時点のもの。