池田斉稷

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池田斉稷

池田斉稷（いけだなりとし、天明8年7月10日（1788年 8月11日） - 文政13年5月2日（1830年 6月22日））は、江戸時代後期の大名。因幡国鳥取藩8代藩主。鳥取藩池田家宗家10代。

6代藩主池田治道の次男。母は側室の佃氏（浦の方）。正室は米沢藩主上杉治広の三女・演姫（天殊院）。子は池田斉訓（次男）、長女・月鏡院素姫（ただひめ、佐竹義厚継室）、娘（池田斉衆正室）、娘（松平忠彦正室）など4男3女。養子は池田斉衆。幼名、永之進。初名は道稷。官位は従四位下のち従四位上、侍従、因幡守、左近衛少将のち左近衛中将。継父は兄の池田斉邦。

[編集] 経歴

天明8年（1788年）江戸藩邸で生まれる。文化4年（1807年）兄・斉邦の死去に伴い家督を相続する。11代将軍徳川家斉の面前で元服。家斉の片諱を拝し斉稷と名乗る。従四位下を叙任。斉稷は歴代藩主で初めて因幡守を名乗った。文化10年（1813年）正室・演姫と婚姻した。

子沢山の家斉は主立った諸大名に自身の子を養子として出しており、文化14年（1817年）鳥取藩も十三男の乙五郎を養嗣子として迎えた。これにより、斉稷は従四位上を叙任した。文政2年（1819年）左近衛中将となり、葵紋を下賜される。江戸城伺候席も大広間から大廊下下に昇進した。文政7年（1824年）養嗣子の乙五郎が、家斉の面前で元服。家斉の片諱を拝し斉衆と名乗り、従四位上・侍従を叙任した。文政9年（1826年）斉衆は疱瘡のために死去。これにより次男・誠之進（のち池田斉訓）が世嗣となった。文政13年（1830年）5月2日に江戸屋敷で死去。享年43。家督を斉訓が継いだ。法号は耀國院殿峻徳光隆大居士。遺命により江戸の弘福寺に埋葬され、鳥取藩主池田家墓所に遺髪が葬られた。のち、関東大震災を機に昭和5年（1930年）鳥取藩主池田家墓所に改葬された。