池田信雄
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池田 信雄(いけだ のぶお、男性、1947年5月13日 - )は、日本の東京都中野区出身のドイツ文学者、東京大学総合文化研究科教授。ドイツ文学紹介誌『DeLi』編集長、日本独文学会理事。
東京都生まれ。東京都立西高等学校卒業後、東京都立大学人文学部独文学科にて種村季弘に師事し、1970年に卒業。その後は夫人(翻訳家の池田香代子)とともに三人の息子を連れて西ドイツに留学。帰国後は名古屋大学を経て現職。旧姓福井。
ドイツ・ロマン派および異文化コミュニケーション論の教育・研究のかたわら現代ドイツ・オーストリア文学の紹介も手がける。文学作品の翻訳のほか、ヴィム・ヴェンダースの『さすらい』、『ベルリン、天使の詩』(共訳)、『時の翼にのって』など、ドイツ映画の字幕翻訳も手がけた。
[編集] 主な著作
- 『シリーズ言語態6 「間文化の言語態」』(共著、東京大学出版会、2002)
- "Interkulturelle Singer-Studien -Zu Leben und Werk Kurt Singers-"(共著、iudicium Verlag、2002)
[編集] 翻訳
- 『写真と芸術』(94) (共訳、フィルムアート社、1974)
- 『残酷な女たち』ザッヘル・マゾッホ(桃源社、77;河出文庫、2004)
- 『機械に憑かれ男』ジャン・パウル(『ドイツ幻想小説傑作集』、[[白水社、1985)
- 『コントラバス』パトリック・ズュースキント(共訳、同学社、1989)
- 『難破船』ハンス・ブルーメンベルク(共訳、哲学書房、1989)
- 『ノヴァーリス全集』I, II, III(共訳、[[沖積社、2001)
- 『消去』トーマス・ベルンハルト(みすず書房、2004)
- 『ドイツ現代戯曲選30』(論創社、2006年)