楓信号場
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楓信号場(かえでしんごうじょう)は、北海道夕張市楓にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線の信号場である。電報略号はカテ。かつては駅であったが、利用者の減少により、信号場に格下げされた。
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[編集] 構造
2線の信号場。かつては駅だったため、ホームも残っている。Y字型の弾性分岐ポイントは時速120kmでの通過が可能である。かつて折り返し線だった3番のりばは、保線用の車両が留置されている。
- 楓駅のホーム構造
[編集] 歴史
かつての登川支線に存在した楓駅と登川駅の代替として石勝線上に設置されたものである。利用者数の減少により、末期の旅客営業列車は毎朝着発1本ずつあるのみ(ただし日曜は運休)となり、2004年(平成16年)3月12日を最後に旅客営業を終了し、信号場になった。この日は定期最終列車の後、イベント列車が運転され多くの客が乗車した。
- 1981年(昭和56年)10月1日 - 石勝線開業と同時に新設。新夕張(5.7km)+(7.0km)オサワ信号場、旧楓駅と旧登川駅のほぼ中間。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 旅客営業廃止。同時に信号場となる。
- 2004年(平成16年)10月 - 駅舎が解体された。
[編集] 隣の駅
[編集] 楓駅時代
楓駅は廃止された登川支線の代替として設置されたため、石勝線の中間駅ではあるものの、客扱いをする列車は新夕張方面から楓で折り返す普通列車のみとされ、新得方面へ向かう列車は特急列車のみで、すべて通過または運転停車のみであった。よって、普通列車が専ら折り返し用の3番のりばを使用する一方で、1・2番のりばでは客扱いを行わなかった。
上記のような事情から、楓から占冠方面へ行く場合は新夕張へ戻ってから乗換える必要があった。この場合、新夕張で途中下車しない限り、楓~占冠以遠の乗車券で新夕張-楓間を折り返し乗車可能とする特例が旅客営業取扱基準規程にあった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
石勝線 |
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