旅客営業取扱基準規程
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旅客営業取扱基準規程(りょかくえいぎょうとりあつかいきじゅんきてい)とは、旅客鉄道会社において規定されている規程で、係員の取扱いについて定めたものである。東海旅客鉄道(JR東海)では旅客営業取扱細則(りょかくえいぎょうとりあつかいさいそく)と呼んでいる。
[編集] 概要
旅客(乗客)に適用される規則としては旅客営業規則がある。これに対して、係員の取扱いを定めたものが旅客営業取扱基準規程である。
したがって、
- 約款・・・・・旅客営業規則
- 係員を規制するもの・・・・・旅客営業取扱基準規程
という位置付けとなる。
それぞれ「きそく」「きてい」と呼び分けたりする。
JRの旅客営業規則および旅客営業取扱基準規程の本は市販されている。
- 「東日本旅客鉄道株式会社旅客営業規則旅客営業取扱基準規程 7版」中央書院、ISBN 4887321694
但し、内容は係員に対する規制であるので、内容を一般に公開していない鉄道会社も多い。 旅客営業規則は、旅客との間の運送契約の契約条件(約款)なので、旅客から請求があれば、開示しなければならない。取扱基準規程は係員に対する規制であり、開示は義務ではなく、またその必要もない。