桜通信

冬馬は、S修大学、K沢大学に落ち、残るは記念受験の慶應義塾大学だけとなっていた。その慶應義塾大学の受験で、絶世の美女である四葉美咲子と出会い、冬馬は一目ぼれしてしまう。しかし、冬馬は慶大に不合格となり、美咲子は合格した。冬馬は、合格したと美咲子につい嘘をついてしまい、慶大生を装って慶應義塾大学に通いながら、予備校生として受験に備えることになる。第一志望はもちろん、美咲子のいる慶應義塾大学である。

冬馬は、予備校に通うため、叔父の家で生活することを決めた。そして、家に行ってみると、なぜか叔父はおらず、そこにはホテルで出会った少女（麗）の姿があった。冬馬は嫌がったが、麗の希望で、二人で叔父の家に住むことに……。

こうして、冬馬と麗、美咲子の三角関係がはじまることになる。

[編集] 登場人物

声優はOVA版のもの

因幡冬馬（いなばとうま）: 声優 - 真殿光昭; 大学受験に失敗した浪人生。浪人中は美咲子のいる慶應義塾大学を第一志望にしている。親は旅館経営をしている。あだ名はトンマ。かなりの女好きで、麗と交際するようになってからも多くの女性と関係を持つ。
春日麗（かすがうらら）: 声優 - 氷上恭子; 因幡冬馬の従妹。冬馬より一つ年下。幼い頃のある出来事がきっかけで冬馬のことが好きになり、今に至っている。冬馬の尻ぬぐいをすることが多く、学校のガラスを割った罪をかぶって推薦入学をフイにする、高校在学中にもかかわらず妊娠・中絶する、デートクラブで働く、冬馬を毛嫌いする塾講師のレズの相手役になる等、冬馬に対して過剰とも言える自己犠牲行為を見せる。
四葉美咲子（よつばみえこ）: 声優 - 兵藤まこ; 慶應義塾大学文学部に在籍している絶世の美女。付き合う人は慶應義塾大学の人と決めている。良家の令嬢であり、それゆえに望まぬ相手を許嫁として結婚する運命にある。それゆえに結婚前の思い出を冬馬や摩周に求めた。
摩周達彦（ましゅうたつひこ）: 慶應義塾大学経済学部に在籍している。四葉美咲子のことが好きなボンボン。父親に対しては従順な少年として振る舞い、余人の前では傲慢な顔を見せるなど、ゆがんだ性格の持ち主。
秋本浩司（あきもとこうじ）: 因幡冬馬が通う予備校生。三浪目。
夏樹香美（なつきこうみ）: 声優 - 笠原留美; 春日麗の友人で、さばさばした性格の現代っ子。デートクラブで麗に稼がせるために「シケモク回し」という男性客を騙す行為に荷担するが、その仕返しとして輪姦され、以後吹っ切れたのかイメクラ嬢として働くことになる。
鵠沼直美（くげぬまなおみ）: 因幡冬馬が通う予備校の数学講師兼チューター。受験生には恋愛不要論者を唱えている。過去の恋愛経験から男性不信になり、同性愛者になっている。
山田めぐみ（やまだめぐみ）: 因幡冬馬が通う予備校の予備校生。鵠沼の意向によって冬馬に痴漢被害を受けたと狂言した。
秋本美寿紀（あきもとみずき）: 春日麗がバイトで行っていたデートクラブの女の子。一番指名率が高かった。秋本浩司の妹。白血病を患っている。
風間隆一（かざまりゅういち）: 一橋大学商学部に在籍している。春日麗の幼なじみ。春日麗の家庭教師になる。あだ名はジンマ。
清水桃恵（しみずももえ）: 因幡冬馬の幼なじみ。根暗な兄に性的虐待を受けており、男性不信になっている。
小岩井悦子（こいわいえつこ）: 因幡冬馬が通う予備校の美人受付嬢。遠距離へ転勤予定の彼氏がいる。
林葉琴美（はやしばことみ）: 女であるにも関わらず、電車で同性の春日麗に痴漢行為をしていた女子高生。若干レズの気がある。
堀田美枝子（ほりたみえこ）: 因幡冬馬が通う予備校の予備校生。落とした携帯を届けてくれたことをきっかけに冬馬と知り合う。
伊吹丈（いぶきじょう）: 因幡冬馬が通う予備校の講師。教育熱心な講師。
土田拓也（つちだたくや）: 因幡冬馬が通う予備校の予備校生。小学生の頃は神童と呼ばれるほど成績がよかったが、中学以降は成績を落とした。大学受験に失敗し、浪人生になっている。あだ名は184（イチハチヨン）。
朝比奈りん子: 因幡冬馬が通う予備校の予備校生。公園で暴力を受けた。