松下電器産業サッカー部

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松下電器産業サッカー部（まつしたでんきさんぎょうサッカーぶ）は松下電器産業のサッカー部。1980年創部。呼称は松下。現在のガンバ大阪の前身となったクラブである。

目次 1 概要 2 略歴と主なタイトル 2.1 天皇杯 3 過去の成績 4 歴代監督 5 松下電器産業サッカー部に所属した主な選手 6 松下電器産業サッカー部とガンバ大阪で大きく異なる点 7 注釈

[編集] 概要

日本サッカーリーグ（ JSL ）2部所属のヤンマークラブ（ヤンマーディーゼルサッカー部の下部組織）が1979年に解散した事を契機に、同クラブの指導者と選手を受け入れる形で結成された。 奈良県リーグ2部に加盟から僅か6年間でJSL1部へ昇格するスピード出世を魅せたが、最終的に1部に定着するのは1988-89シーズン以降となった。

JSLに所属したクラブの中では最も歴史の浅いクラブであるが、1990年度の天皇杯優勝など、1980年代後半以降、安定した実力を維持してきた事が、1993年からスタートした Jリーグへの初年度からの参加へと繋がった。

また佐々木博和や久高友雄を始めとした関西出身の実力派選手が多数在籍した事が同クラブの特徴である。

Jリーグ入りの際にはイタリア語で脚を意味する「ガンバ」と名乗ったが、当初は、松下電器がアメリカの映画会社ユニバーサルを買収した時期もあって、スティーブン・スピルバーグの映画「ジョーズ」から拝借し「大阪ジョーズ」と名乗る予定であった^[1]が諸般の事情により断念している。

[編集] 略歴と主なタイトル

• 1980年 : 創部。奈良県リーグ2部に加盟。
• 1983年 : 関西社会人リーグ優勝。
• 1984年 : JSL2部昇格
• 1985年 : JSL2部優勝、JSL1部へ昇格。
• 1987年 : 1986-87シーズンJSL1部11位。JSL2部へ降格。
• 1988年 : 1987-88シーズンJSL2部2位。JSL1部へ昇格。
• 1992年 : プロサッカークラブ・ガンバ大阪が誕生。サッカー部としての活動を終える。

[編集] 天皇杯

• 1990年

[編集] 過去の成績

年度	カテゴリ	順位	勝点	勝	分	敗	得点	失点	監督
1980	奈良県2部	優勝							水口洋次
1981	奈良県1部	優勝
1982	奈良県1部	優勝
1983	関西	優勝
1984	JSL2部	3位	22	8	6	4	25	19
1985	JSL2部・西	_	18	8	2	0	26	6
	JSL2部・上位	優勝	14	5	4	1	11	7
1986-87	JSL1部	11位	16	5	6	11	23	38
1987	JSL2部・西	_	25	11	3	0	51	7
	JSL2部・上位	2位	20	9	2	3	24	8
1988-89	JSL1部	7位	29	8	5	9	26	30
1989-90	JSL1部	10位	19	4	7	11	24	31
1990-91	JSL1部	6位	30	7	9	6	24	26
1991-92	JSL1部	5位	29	7	8	7	25	27	釜本邦茂

[編集] 歴代監督

• 水口洋次 1980-1991
• 釜本邦茂　1991-1992

[編集] 松下電器産業サッカー部に所属した主な選手

Category:松下電器産業サッカー部の選手も参照

• 佐々木博和
• 本並健治
• ビタヤ・ラオハクル
• 久高友雄（故人）
• 永島昭浩
• 湯木英夫
• 桝本厚志
• 慶越雄二
• 梶居勝志
• 島田貴裕
• 和田昌裕
• 高祖和弘
• 美濃部直彦
• 池ノ上俊一
• 山本浩靖
• ダリオ・ペレイラ
• ランジェ
• ミューレル

[編集] 松下電器産業サッカー部とガンバ大阪で大きく異なる点

現在は大阪府の北摂地域を拠点に活動しているが、当時は奈良県に拠点を置いており、スタートも奈良県リーグからである。

[編集] 注釈

1. ^ 『虹を掴む』（川淵三郎、講談社　2006年）より出典。