最上地方
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最上地方（もがみちほう）は、東北地方の一角で、山形県内陸部の最上郡に当たる地域を指す。
古代には、現在の最上地方と村山地方の双方で「最上郡」と呼ばれており、886年（仁和2年）、最上郡は南の最上郡と北の村山郡の南北2郡に分割された。当初、両郡の位置関係は現在とは逆であり、現在の最上地方は村山郡に属した。近世初期に両郡が入れ替えられ、現在のように北が最上郡、南が村山郡となった。各々の郡は後に最上地方と村山地方と呼ばれるようになった。ただし、現在でも、学区や信用金庫の営業地域等で、最上地方と北村山地方(東根市以北)をひとまとめにする場合があり、最北地区もしくは北郡(きたぐん)と呼ばれることがある。
目次 |
[編集] 地理
1.新庄市, 2.金山町, 3.最上町, 4.舟形町, 5.真室川町, 6.大蔵村, 7.鮭川村, 8.戸沢村
- 最上郡は、新庄市を中心とした一帯であり、日常的な生活圏の名称として定着している。又、山形県の最上総合支庁の管轄地域でもある。
- 山形県を縦貫する最上川の中流部で、南方から流れる最上川が、西方に転じる。新庄盆地や最上盆地があり、四方を奥羽山脈や神室連峰などの山に囲まれる。
- 国道13号や奥羽本線が南北に縦断し、陸羽東線・陸羽西線や国道47号が東西に縦断する。又、1999年に山形新幹線が延伸され、新庄駅が新たな終着駅になっている。
- 盆地であるため、一年･一日の寒暖の差が大きい。湿気も高い傾向にある。冬には日本海からの季節風の影響で雪が多く、豪雪地帯として知られる。
- 8月下旬の新庄祭の頃にはススキが目立つようになり、「ススキ前線」が発生する場所と言われる。
- 最上地方には巨木が多く、実測で日本一の巨木が10種類以上、環境庁が認定した巨木が160本あまりもある「日本一の巨木の里」である。最近、グリーンツーリズムの一環としての巨木探訪ツアーが多く開催されている。
[編集] 文化
江戸時代を通じて、新庄藩が一帯を領有したため、独特の藩政文化が育まれた。郷土料理や方言などでは、山形市や米沢などとは異なる文化を持つ。（新庄弁）
[編集] 市町村
※新庄市及び最上郡各町村で「最上広域市町村圏事務組合」を構成している。
[編集] 派遣交流地域
- 沖縄県中部広域圏事務組合
[編集] 都市圏
一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。
[編集] 都市圏の変遷
新庄都市圏の都市雇用圏（10%通勤圏）の人口は約8万人。以下の1市4町3村は、最上地方を構成する全ての自治体であり、最上総合支庁が管轄している。
| 自治体 ('80-'00) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 自治体 (現在) |
|---|---|---|---|---|---|
| 最上町 | - | - | - | - | 最上町 |
| 新庄市 | 新庄都市圏 9万1411人 |
新庄都市圏 8万9673人 |
新庄都市圏 8万7592人 |
新庄都市圏 8万3909人 |
新庄市 |
| 金山町 | 金山町 | ||||
| 真室川町 | 真室川町 | ||||
| 鮭川村 | 鮭川村 | ||||
| 戸沢村 | 戸沢村 | ||||
| 大蔵村 | 大蔵村 | ||||
| 舟形町 | 舟形町 |
- ※10%通勤圏に入っていない町村は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
