新知島
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新知島(しむしるとう、しんしるとう)は千島列島の中部にある火山島。ロシア連邦の実効支配下にあるが、日本政府は国際法上は所属未定地であると主張している。ロシア名シムシル島 ( о.Симушир、英語表記:Simushir)
かつては根室支庁新知郡に属し、その中心が新知(しむしる、しんしる)集落に置かれていたがこの集落に定住者はいなかった。
北緯46度96分、東経152度03分。長さは59kmで、幅はおよそ13kmほど。面積は227.6平方Km。細長い島は個性的な死火山の列で構成されている。北東端には7.5kmの幅の半分海没したカルデラ湖・ブロウトン湾(武魯頓湾、Brouton Bay)がある。その南に成層火山のプレヴォ山(Прево 、標高1,360m)が、中部には三重カルデラで中央に湖のあるザヴァリツキ・カルデラ(Zavaritzki)が、西南端には複数の火山が合わさったゴリアシャイア・ソプカ(Goriaschaia Sopka)火山がある。
島北東端のブロウトン湾にはかつて、ソ連海軍の潜水艦艦隊の秘密基地があった。1987年に建設されたものの、1994年に放棄されている。その潜水艦基地の跡地は今でも衛星写真ではっきり見ることができる。[1]
1924年から1926年に礼文島に移植したベニギツネがエキノコックス症感染源になった。[2]
[編集] 脚注
- ^ The Russian Kuril Islands ExpeditionThe Ocean Adventure
- ^ 礼文島エキノコックス症の自然史国立感染症研究所 感染症情報センター
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