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新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT - Wikipedia

新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT(しんそーどわーるどあーるぴーじーりぷれいねくすと)は2004年から2007年まで富士見書房から単行本刊行されたソード・ワールドRPGリプレイ作品。全9巻27話+番外編1巻4話。

ゲームマスター・執筆者は藤澤さなえ。イラストレーターはかわく。プレイヤーズ・キャラクターはクレスポ、ベルカナ、マロウ、シャイアラ、ブックの五人。パーティ全体が弁論術・交渉術に長けていること、また、登場人物の生命力・防御力が冒険者としては異常に低いことから紙のように薄いという意味でぺらぺらーず編、というあだ名が付いている。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 舞台

主な舞台はそれまでのソード・ワールドでは悪役とされたロマールなど中原南部諸国。ファンドリア王国や旧レイド帝国領も舞台となった。 オーファンのほかラムリアースなどを紹介しつつも読み物的要素の強かった前作とは異なり、「ワールドガイドとしてのリプレイ」の性格が強く出ており、これまで悪役国家だったファンドリアがシナリオの舞台として使用されたり、レイド帝国の大物残党など歴史人物級のNPCが登場する。

[編集] 特徴

これまでのソード・ワールドリプレイは、前のシリーズが完結してから新シリーズを始めていたため同時に進行するシリーズは一つだけであったが、本作は秋田みやびが執筆する『新ソード・ワールドRPGリプレイ』が現在進行形の中で並行して開始された。また、『新ソード・ワールドRPGリプレイ』終了後、本シリーズ終了前に篠谷志乃執筆の『新ソード・ワールドRPGリプレイWaltz』が開始されたため、このシリーズがソード・ワールドリプレイとして単独に進行したのは、前述の2作の間のわずかな期間のみとなる。

[編集] 徹底した戦闘回避

出来るだけ戦わない、戦うにしてもサーバントや協力者、補助魔法を徹底的に生かし出来るだけ自分達に有利になるよう最大限に作戦を練る戦闘スタイルに特徴を持つ。自称「アレクラスト一戦わない冒険者」である。これは特に前作である新ソード・ワールドRPGリプレイとの差によって際立つ。

これは攻撃を耐えうる壁をもたない脆弱さ[1]と生命力が人間の冒険者としては期待値の半分以下で攻撃命中が即死に繋がりかねないキャラクターの存在を持つ事により発生するものである。

シナリオ発生→展開→戦闘→解決というオーソドックスなリプレイの流れの中で派手な戦闘が存在しない、もしくは初心者ゲームマスター (GM) の戦術宣言を読んで巧みに回避されてしまうことなどに対し、当初は失望の声があったことも事実だが、現在ではバブリーズとは違った形での頭を使ったリプレイ方法として評価する向きも出つつある[要出典]

なお余談だが、監修を務めた清松みゆきは、バブリーズ編風雲ミラルゴ編などで、戦闘無しでのシナリオ解決を良しとせず、蛇足とも言える戦闘を強引に起こした結果、PCを死亡させてしまうという失敗をしており、本人も反省の材料としている。本作とは対照的な事例といえる。

[編集] 露骨な野望、意識

ゲームマスター (GM) のストーリーの展開に良くも悪くも助けられている面もあるが、個人レベル、パーティーレベルにおけるプレイヤーの目的意識が明確、かつ自分本位である。

ギリギリまで交渉で追い詰めて報酬やメリットを引き出す、盗賊ギルドで出世する、ライバルを出し抜く、浮島が飛んできたら我が物にするなど各キャラの野望や目的が個人的な欲望として明確である(最終話ではあらかた目的を達してしまったため、盗賊ギルドを出奔している)。

また、最終巻ではGMの用意した「英雄」としての道を蹴り、あくまで「盗賊」として動く事を選んだ(これにはGMも「目から鱗が落ちた」と発言している)。

この姿勢も当初は非難される原因であったが、GMの交渉力が向上しているため現在では特色のひとつと考えて可能な状態になっている。

[編集] ハード・イメージの解体

脱線を積極的に公式、準公式の設定として取り込んでいることも特徴として挙げられる。モケケピロピロ、背中の毛の長さ、本数を測るロマール盗賊ギルドの拷問などが代表例である。これらは多くがイラスト化されており、作者からも読者からも好評である。

これらは「ハードなイメージを叩き壊した」「(ロマールの盗賊ギルドが)どんどんダメになっていく」などと評されたが、「マイナスイメージを抱かれていたものの砕けた側面を見せるなどして親しみを呼び起こし普及させる」という宣伝の方法はビジネスや選挙の現場でも用いられており、これらの「悪役国家」を一般に受け入れさせるための方法として間違っているとはいえない。

同時期に悪役国家のイメージをそのまま留めた「ソードワールドRPGツアー」のロマール、ファンドリアの[2]巻も発行されており、功罪の評価はこちらも見たうえで行わねばなるまい。また、ゲームマスター、プレイヤー陣が悪役国家のカラーに染まった部分、イメージを壊すことなく振舞った部分もあり、単純にイメージを破壊したとは言い切れない。

[編集] サブタイトル

リプレイ集ならびに短編小説のタイトルは全て韻を踏んだものとなっている。詳細は#作品一覧を参照。

[編集] 登場人物

[編集] ぺらぺらーず

全員がシナリオ上の経緯により盗賊ギルドに籍を置く。5人全員が敏捷度と知力が高い[3]一方、筋力に乏しく防御力に欠けるため内部の人間や一部のファンにはスペランカーズと呼ばれていたが、商標の関係から公式名称はぺらぺらーずと決定した。なお後付けではあるが、ベルカナの薄っぺらな胸、正式なパーティーではなくたまたま一緒に仕事をすることが多いだけ(実際、リプレイ第3話のラストまで正式なパーティーではなかった[4])と公言する薄っぺらな人間関係など様々な意味が加わっている。なお、防御力が欠けるパーティでありながら、完結した歴代リプレイパーティの中でスチャラカ冒険隊と並んで一度も戦死者を出していない。

クレスポ
盗賊(15歳)。根っからのスケベでNPCが女性である(ただし年下と貧乳に興味はなく、おねーさんが対象)かどうかを常に気にするほど。成長中に大病を患ったことを起因とする(本人談。小説版では悪性の流行り病で家族とも別々に隔離され、おそらく死別したであろう事が語られている)人間として特筆すべき生命力、精神力の低さが特徴[5]。そのため、1クレスポという単位まで作ってしまった(生命力6=1クレスポ)。シリーズ5巻以降ではロマール盗賊ギルド下級幹部に昇格(尤も、ベルカナの傀儡になっているとも言われているが…)している。シリーズ8巻では魔法の武器を購入し、戦闘で活躍することが多くなった[6]。セイラーの一般技能を持っており、それを使う事やレベルを上げる事に何故か拘るが、水の中に潜るのは嫌っている(父親が海で死んだため[7]との事)。また、武器も8巻で魔法の剣をメインウェポンにするまでは鞭に拘り続けており、魔法の鞭が欲しいとよく発言している。なお、リプレイにおいて、鞭を有効(?)活用した初のPCでもある[8]。エキドナとの最終決戦後、魔法盗賊になる事を目指し、その師匠としてベルカナを誘い旅に出た。Waltzのメンバーと共演した際はキーナに手を出した為、激怒したブランシュにボコボコにされてしまう。
ベルカナ・ライザナーザ
成功した冒険者を父親に持つ賢者学院次席卒業の魔法使い(17歳)。父親譲りの戦士技能も若干持つ。体格は小柄で、貧乳[9]。当初は箱入り娘で少し世間知らずなお嬢様という名目だったが、次第に「腹黒」な性格がでるようになり、「ブラックベルカナ」と呼ばれてクレスポ達からも恐れられるほど。(「ファンドリアでは生き生きしていた」等と評される。更にSNEのHP上で、小説『ダークエルフの口づけ』[10]の極悪キャラ達の輪の中に入っていけると言われた。)そのため、パーティの交渉役を務める。よくクレスポと一緒にいるため、シャイアラには「付き合っている」と言われるがその度に否定している。しかし、クレスポが鼻の下を伸ばすと真っ先に激怒している。第1話で愛称は「ベル」だと言っているが、定着せず、小説版を含めて誰にも愛称で呼ばれた事がない。第8巻ではとんでもないものを欲しがりGMを慌てさせた。エキドナとの最終決戦後、ロマールに留まるつもりだったがクレスポの誘いを受けて、見聞を広げるついでに彼の魔法の師匠になるという事で共に旅に出た。
マロウ
ハーフエルフのマーファ神官戦士[11]。年齢を数えるのを忘れる位おっとりとした性格だが、幼馴染の年齢より40代と推測される。神殿にファンクラブを持つほどの美形だが、田舎から出てきたため大変な訛りを言葉に持つ。しかし、別に標準語を喋れないわけではなく、変装した際は完璧な標準語を使っている。このパーティに欠けている直接戦闘力・良心・美形という要素をすべて持ち、訛りを除けば完璧超人と思いきや、高所恐怖症という弱点を持つ。エキドナとの最終決戦後、怪我をした養母を養うために故郷の村に帰郷した。養母公認の仲であるシャイアラをどう思っているかははっきりしていないが、ロマールに残る彼女と文通を行う事になった。
第0話の時点では、名前が「マーロウ」で訛りも無く、現在のベルカナ以上に黒い性格だった(現在でも標準語バージョンにその片鱗が窺える)。「プロトタイプ」からの変化が最も著しいキャラである。ちなみにこの時点でははっきりと「40歳」という設定で、養父母に村を追い出されたという現行のマロウと正反対の境遇である。
シャイアラ
エルフの精霊使い。初期の頃は怠惰で高飛車というキャラクターだったが徐々に可愛げや色気の面が強く出てくるようになる。また、意外とうっかり者であり、人情に弱い(GM曰く、ぺらぺらーず随一)。遺跡とおいしい食事(ただし菜食主義)をこよなく愛する。その性格のためエルフにしては肉付きがよい体型になっている。興奮すると耳がくるくる回り、怖い事があると耳が倒れる。マロウの事がお気に入りで「マロウしゃん」と呼んでおり、彼から「トランスファー・メンタルパワー」で精神力を受け取る際の行動が少々怪しい(「ちゅーちゅーする」などと表現している)。シリーズ8巻ではマロウの母親に「どうぞ嫁に」と言われた。そして最終巻では、仲間達の盾になるべくドラゴンと対峙したマロウに逃げるよう言われたにも関わらず、彼に告白して付き添い、その場に残った。ロマールに石造りの豪邸を建てる事を夢見て貯蓄に励んでいる。エキドナとの最終決戦後は夢を実現すべくロマールに残った。実家に帰ったマロウとは文通を行うとの事。
ブック
グラスランナーで賢者という変わり種。気楽極楽というグラスランナーの性格からはやや外れており、あらゆる本と戦略戦術をこよなく愛する。シャイアラのエルフとしての知識や経験を学ぶためにお供をしているが、シャイアラからは小間使い扱いされている(本人もあまり気にしていないようである)。シャイアラをおだててその気にさせる事に関してはパーティでも随一。メガネ[12]を「クイクイ」と押し上げるのが癖。その時々の話題に関係する本をどこからともなく取り出して見せるという特技(?)を持つ。エキドナとの最終決戦ではクリティカルを出しまくり、一撃でエキドナを倒すという驚異的な活躍を見せた。エキドナとの最終決戦後は今までどおりシャイアラと共にロマールに残った。
なお、セージ技能レベルは高いにもかかわらず、なぜか肝心なところで知識判定に失敗することが少なくない。また、彼の言語能力は基本的に読解に偏っており、会話技能はほとんど修得していない。ルールブックにある言語全ての読解を習得してしまったため、それ以上セージ技能レベルを上げるのを躊躇した程である。
なお、シャイアラがマロウに告白して共にドラゴンと対峙した際は敏捷度の高さが災いしてシャイアラ達を残して逃げ出した事になってしまった。

[編集] したっぱーず

ぺらぺらーずがファンドリアで戦った暗殺者&冒険者達。ぺらぺらーずに敗北した事でファンドリアにいられなくなったが「それは可哀想」とぺらぺらーずの面々が同情したため、部下という形でロマールの盗賊ギルドに所属する事に(そのため、クレスポがギルドの幹部になるための試験を受ける事になった)。なお、バブリーズ編でもPCに一時的に雇われたNPCがカタカナ表記で「シタッパーズ」と呼ばれているため、彼らは2代目ということになる[13]

カクタス
元はファンドリア暗殺者ギルドのアサシン。したっぱーずのリーダー格。シーフ・レンジャー。一人称は「拙者」。趣味は女装
グリーン
元はカクタスの部下のアサシン。シーフ・レンジャー。
レイバー
元はファンドリア貿易商ギルドに雇用され、ぺらぺらーずを襲撃した冒険者パーティーの一員。ファイター。ぺらぺらーずの指示によってプリースト技能を身につけた。
ジーン
元はレイバーの冒険者仲間。ハトを使い魔にしたソーサラー・セージ。したっぱーずの紅一点なので、クレスポによく声をかけられている。
マリオ
元はレイバーの冒険者仲間。シーフ。名前から、よく「は見つかったか?」とクレスポ達に言われる。一時期クレスポ達のライバルであるバーゼルに寝返った事があり、以後、微妙に立場が弱くなっている。女性に弱いようである。

[編集] ロマール

アイリちゃんの宿
アイリ
若くして宿を切り盛りしている看板娘。クレスポに迫られては突っ込みを入れる事が多い。その度にクレスポは生死の境をさまよっているらしい。
レミィ
アイリの宿にて働いている少女。盗賊ギルドにやや色眼鏡つきの憧れを持っており、それが原因で事件に巻き込まれた事もある。
盗賊ギルド
バーゼル
ロマール盗賊ギルドにおいて官憲との交渉を担当する下級幹部。ぺらぺらーずの初期の上司なのだが、出だしで(GMの経験不足から)強引にぺらぺらーずに仕事を強制し、なおかつ報酬については吝嗇であったため、ぺらぺらーず(マロウ以外)からは全く敬われてない(むしろ嫌われており、それが彼らの上昇志向につながった)。クレスポの幹部昇進、レベル面で抜かれた事に伴い一時はライバルとして功名を競ったが、現在はクレスポを一応認めている。やや気障なところがあり、それも不評の一因となっている。GM藤澤さなえのお気に入りキャラクターであり、シリーズ第7巻では藤澤の強い要望により、上司コルネリアを押しのけて扉絵を飾ることとなった(編集者はコルネリアのカラーイラストを希望していた)。「いい遺影ができました」とは藤澤の弁である。
コルネリア
ぺらぺらーずの現在の上司で部門長の愛人。中級幹部というべき存在である。バーゼルとは違い、甘い物好きという共通点を持つシャイアラと巨乳に惹かれているクレスポを中心にぺらぺらーずからも信頼されている。かなりノリのいい人物でもある。シリーズ第8巻の扉絵キャラとなっている。
リッチャー家
ライオー・リッチャー
名家の御曹司でベルカナに懸想している。3巻で分かる範囲ではファイター・バード技能を持つ(うっかりベルカナを呪歌で「チャーム」してしまい、ますます嫌われる事となった)。後にエキドナに魅了されてしまうが、クレスポ達の活躍で無事に魅了を解く事が出来た。第7巻段階よりコモドアの領主。エキドナと共にシリーズ第9巻の扉絵キャラとなっている。
セバスチャン
リッチャー家、特にライオーの執事。ギルドでも名の知れた盗賊だった過去を持つが、現在は耄碌が激しい。ライオーと共にエキドナに魅了されてしまったが、ライオーの行動の異変に気づいた事から魅了状態を脱し、エキドナに対抗するレジスタンス(実際にはエキドナの支配にない人々を逃がしている組織)のリーダーとして活動するようになる。
上層市民
テイワズ・ライザナーザ(ベルカナパパ)
ベルカナの父親。傭兵として成功した高レベルファイター。敏捷度が高く先手を取りやすいところから「鋼の風」の異名を持つ。未だに実力は衰えてないらしく、エキドナの子に襲撃されたが、一撃で撃破した。
ユリィ
ベルカナの師匠の女性魔術師。おっとりしていて人当たりは良いが、意外と人使いが荒い。弟子のベルカナに対してはかなり甘い。
クリストファー
ドナート
膨大な蔵書が自慢で、ブックの心の友。癇癪持ちだが好人物。実は泣き上戸。
ノア
貴族だが人柄が良くリベラルな思考の持ち主。テイワズの親友でベルカナとも面識があったが、仕事の依頼などを通じてぺらぺらーずとも親しくなる。
ネィプス・カースト
ドナートの隣人でノアの知人。身分による差別意識が強い。元は賢者の学院に所属していたが現在は引きこもり状態で、ぺらぺらーずからは「ヒキオタ」呼ばわりされる。実は密かに危険な研究をしており、怪しまれている。
その他
ゼリク
マロウの幼馴染でマーファの神官。
モケケピロピロ
マロウの村に住むとされている生き物。魚の一種で美味らしい。稚魚は踊り食いをし、成魚は調理するとの事。
ポチ
マロウの村の遺跡に住むスフィンクス。ぺらぺらーず(特にブック)と意気投合した。後にエキドナの事をしっていたため、アデラに捕まってしまうがぺらぺらーずの活躍で救出された。

[編集] ファンドリア

[編集] その他

  • このNEXTが好評だったこともあって、続編リプレイWaltzの製作が決定。JGC 2006において公式に発表された。
  • 無印、NEXTと続いたタイトルから、スレイヤーズシリーズを連想し「TRY」と続編のタイトルを予想した者が多くいたが、TRYは企画の早い段階で却下になったと語られファンの苦笑を呼んでいた。
  • 正式なタイトルの「Waltz」にも略称が「W」となることから、またNEXTのカラーを反映してか新機動戦記ガンダムWとの関連で茶化しが入っている。
  • 劇中に冗談として登場した「ILoveファラリスTシャツ」は同イベントで実際に製作・着用し来場した者がおり清松みゆきが真っ先に脱線トークのネタにしていて、当リプレイの路線、カラーが否定されていないことを示す証左と言える。
  • ブックのプレイヤーらしき人物がソード・ワールドRPGリプレイxSの最終戦にて、敵側キャラのプレイヤーとして参加している。

[編集] 脚注

  1. ^ 唯一のファイターであるマロウは戦士に最適とは言いがたいハーフエルフである
  2. ^ ツアー3巻『ファンドリア』にはファンドリアを舞台としたシナリオが掲載されているが、いずれも裏切りや謀略の絡む暗い雰囲気のものである。とりわけスケジュールを司る新邪神リアセフォー(言うまでもなく「フォーセリア」のアナグラムである)の登場するシナリオは難度が高く、テストプレイにおいて多数の死者が発生している。このことはJGC2006のソードワールドイベントにおいて、作品の刊行スケジュールの遅れとこの新邪神をネタにしたイベント参加者の発言に対して清松みゆきが「お前(プレイヤーキャラクターが)何人死んだと思ってるんだ!」と返したことで明らかになった。
  3. ^ 敏捷度の最低はクレスポの17、知力の最低はブックの15。どちらの数字も一般的基準と比較すると十二分に高い。
  4. ^ ただし、へっぽこーずが途中で一部メンバー入れ換えがあったことを考えると、結果的にはぺらぺらーずがソードワールドリプレイ史上、最も長期間、同一メンバーでパーティーを組んでいたことになった
  5. ^ 生命力6、精神力5は人間に限らなくとも、冒険者(プレイヤーキャラクター)としては、ほぼ最低値に近い。人間の冒険者の場合、最低値はどちらも4。
  6. ^ クレスポは生命力と精神力を除けば器用度17→18、敏捷度17→18、知力19、筋力15と決して低い能力ではない。
  7. ^ 前述にあるように小説版では、家族と死別したのは流行り病のせいとなっている。どちらが正しい設定かは不明。
  8. ^ 鞭を使用したPCは他にリプレイ第2部のライがいるが、彼は判定に失敗してばかりで、途中から使うのをやめてしまった。
  9. ^ 本人曰く、「私の胸は12歳の時からずっとこのサイズ」。その為、クレスポの守備範囲外…なのだが、意外にもクレスポはシャイアラにベルカナとの仲をからかわれても否定していない(逆に「デート」と言った事がある)。
  10. ^ 川人忠明の著作となるファンドリアが舞台の長編小説で、主役も含む登場キャラのほぼ全員が、他の作品では悪役になってしまう。
  11. ^ ハーフエルフは人間に比べて筋力、生命力に劣る為本来は戦士向きではない。「出来すぎた能力」である、と後のリプレイである猫の街の冒険では語られている。
  12. ^ 但し伊達メガネ(というかフレームだけでレンズが入っていない)。
  13. ^ 他に類似の例として『ロードス島伝説』リプレイのNPCチーム「1ラウンダーズ」(戦闘させると1ラウンドで全滅しかねない、の意)がある。

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 作品一覧

[編集] 関連項目

  • モケケピロピロ
  • スペランカー(クレスポの貧弱ぶりをこのゲームに評する読者が多く、またチーム名も「スペランカーズ」にしようという声もあったが、結局版権の問題で却下された(なお、その時は伏字だった))
先代:
へっぽこーず編
ソード・ワールドRPGリプレイ
2004 -2007
次代:
猫の手冒険隊Waltz


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